【日曜版・猫の目博物誌 その21】ニューヨーク美術館散策
猫の目で見る博物誌――。
猫の目はモノトーン。
でも、美しいものの裏側を見る。
そんな猫の目で見る博物誌――。
ニューヨーク・マンハッタン。
イエローキャブ。
五番街のティファニー前。
今や、最大名所トランプタワー。
ドナルド・トランプの偽物。
五番街のプラザホテル。
コロンバスサークル。
この広場から、
セントラルパークに入る。
高層ビルが見える。
セントラルパーク名物の岩場。
登って、公園を見下ろす。
緑いっぱい。
ストリート肖像画家。
仲間に囲まれて、
カップルが描いてもらっている。
たいてい南米人。
ちょっとだけ、秋めいてきた。
橋の下のトンネル。
アイススケートリンクは、
まだオープンしていない。
そして池。
10月だというのに、
緑は濃い。
戦士たちの像。
パフォーマンス。
そしてここでも新婚カップル。
ZOO。
そう、セントラルパーク動物園。
木漏れ日を浴びながら、歩く。
アッパーイーストサイドの美術館。
コンパクトだけれど、
落ち着いていて、
しかも充実している。
ザ・フリックコレクション。
胸躍らせて、
入館してみよう。
オーディオガイドで、
全作品を鑑賞。
建築も家具も、
そして彫刻も、
ヘンリー・フリックの趣味。
しかし、なんといっても、
ヨハネス・フェルメール『婦人と召使』
これを見に来た。
フェルメール三点がある。
1632年~1675年のオランダの画家。
作品は33点から36点まで、
様々な説がある。
そのうちの8点が、
マンハッタンにある。
トマス・モアと、
トマス・クロムウェルの肖像画が、
並んで陳列されている。
これもフリックのセンス。
中庭。
絵葉書をたくさん買いました。
それから木漏れ日。
メトロポリタン美術館。
世界三大美術館は、
パリ・ルーブルと、
サンクトペテルブルク・エルミタージュ、
このニューヨークのメトロポリタン。
エントランスにはギリシャ彫刻。
各国語で案内図。
こちらは右翼のエジプト館。
チケットは大人25ドル。
入場券を購入し、
オーディオガイドも。
そして真ん中の階段を登る。
2階のヨーロッパ絵画を観る。
入るとすぐに、模写する婦人。
こちらはレンブラントの部屋。
レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン。
1606年~1669年のオランダ画家。
ここでも模写中。
レンブラント自画像。
フェルメールのちょっと先輩。
そしてフェルメールの部屋。
「少女」
「眠る女性」
「リュートを調弦する女性」
久しぶりに、
フェルメールを堪能。
それからラファエロ・サンティ。
イタリア・ルネッサンスの天才。
1483年~1520年。
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ。
1746年~1828年のスペイン画家。
パブロ・ピカソ。
バラ色の時代。
1881年~1973年のスペイン画家。
長生きだな。
そして印象派。
フィンセント・ファン・ゴッホ。
オランダ人。
1853年~1890年。
その生涯37年。
あまりにも短い。
有名な糸杉。
しかしこれもいい。
エドガー・ドガの珍しい構図の油絵。
フランスの画家、彫刻家。
1834年~1917年。
最後にアンリ・ルノーのこの絵、
気に入った。
「サロメ」
下の階の回廊には彫刻。
西欧ペイントを目的にやってきたが、
帰りの回廊にはギリシャ・ローマの彫刻。
言葉もないほど、美しい。
オーディオガイドを首から下げて、
ゆっくりと4時間ほど。
猫は思う。
アートには力がある。
生命の力。
そこから命の息吹を感じ取る。
生きることは、
すなわちアートだ。
(『猫の目博物誌』〈未刊〉より by yuuki)