サミット(株)方針発表会の「東京No1」と「愛の仕事」
朝日新聞『折々のことば』がいい。
鷲田清一さん編著で、
今朝の「ことば」は第737回。
世界の中から
特定の個人を選んで
食べる愛を
「恋愛」というならば、
世界そのものと
直接に関わる愛を
「仕事」と呼んでいる
(長沢節『大人の女が美しい』から)
ファッション・イラストレーターとして、
日本の草分け。
1917年生まれ、1999年没。
セツ・モードセミナー創設者。
この本は1981年に、
草思社から刊行された。
「家族の一員でも、
男もしくは女でもなく、
一人の個として自覚したときに、
人ははじめて孤独になり、
世界に放たれる」
「その淋しさの中で
人は他者の存在に渇き、
世界につながろうという衝動に
突き動かされる。
そこにほんとうの
恋愛と仕事が生まれる」
仕事はそうありたい。
世界そのものと直接にかかわりたい。
自民党の二階俊博幹事長。
中国の武大偉氏と会談。
朝鮮半島問題特別代表。
こちらは毎日新聞から。
武代表は日本語が堪能。
会談の冒頭に、二階幹事長。
「通訳は要らない。そう言ったら悪いけど」
武代表の冗談。
「『要らない』は失言ですよ」
今村雅弘前復興大臣の「失言」に絡めた。
今村は東日本大震災の被害について、
二階派の講演で発言した。
「まだ東北で良かった」
そして「即日クビ」
この皮肉に対して、二階幹事長。
「失言は毎日。仕事だから」
仕事を「愛」だと
考える者にとって、
「失言」は絶対に
あり得ない。
今朝は東京の浜松町。
芝大神宮。
そして芝大門センタービル。
TRUE DATAブランド。
カスタマーコミュニケーションズ(株)。
通称CCLだが、これからは、
TRUE DATAブランドが認知されるだろう。
その取締役会。
私は2008年から社外取締役。
もう、一番の古株になってしまった。
社長の米倉裕之さんをはじめ、
CCLの役員社員は、「仕事」を、
世界に関わる「愛」だととらえている。
一度、横浜商人舎オフィスに戻って、
再び夕方、有楽町へとんぼ返り。
帝国ホテルの瑞宝の間。
サミット方針発表会。
取引先のメーカー、卸のみなさん、
そして報道関係者が参集した。
「私、スティーブ・ジョブスが大好きで、
一度、こんな風にしてみたかった」と、
インカムをつけて登壇。
まず、笑いをとって、場を和ませた。
ちなみにヤオコーの店長は全員、
インカムをつけて業務する。
ライフコーポレーションに学んだ。
次に、高橋真人さんが登場。
取締役常務執行役員。
タイトルは、
「数字で見るサミット」
サミットの経営現場の実態や、
最新の決算数値を実にわかりやすく、
簡潔にレクチャーしてくれた。
高橋さんは、
スライドに数字を示した。
「9575」
――サミットの全従業員数。
「112」
――サミット店舗数。
「1億3400万」
――年間総来店客数。
「150万人」――
サミットポイントカードホルダー数。
「640万」
――1店平均日商。
客数3200人、客単価2000円弱。
2016年度売上高2568億円、4.4%増、
経常利益65億2900万円。
2年連続最高売上高、最高利益。
そして東京地区の売上げ1800億円。
「食品では東京都ナンバー1を自負する」
現在の生鮮食品と惣菜・ベーカリーは、
全体の46.7%を占めるが、
それを50%に持っていく。
2019年の目標は、
年商3000億円・純利益50億円。
良いプレゼンテーションだった。
再び、竹野さんが登壇して、
サミットの中期経営計画を発表。
タイトルは、
「これからのサミット」
これからの事業ビジョンを紹介。
それはひとことで、
「サミットが日本の
スーパーマーケットを
楽しくする」
およそ、30分間の方針説明。
最後は「創革2019」として、
「自ら考えて行動する人間集団」
になることを宣言。
私のことばでいえば、
「脱グライダー商人」
竹野さんの決意が、
ひしひしと感じられた。
最後に流れたのが、
「サミットファンの歌」
東日本大震災のときの、
九州新幹線開業の歌を思い出して、
私も、少し、うるっとした。
あいさつは田村詔さん。
取締役常務執行役員。
田村さんとも長い付き合いだ。
その後、懇親。
オール日本スーパーマーケット協会の、
松本光雄さんと前田伸司さんも、
大阪から駆けつけた。
高橋さんには、
「東京No1のサミット」を、
もっと打ち出していいと話した。
久々に会った福永智さん。
執行役員で生鮮5部門担当。
商人舎USツアーに参加してくれた。
それから国分グループ本社㈱の皆さん。
私の隣から会長兼CEO國分勘兵衛さん。
山崎佳介さんは国分クリエート㈱社長。
コーネル・ジャパン二期生。
右は前原康宏さん、
国分首都圏常務執行役。
菓子卸の(株)髙山社長の髙山時光さん。
先日、広報誌づくりのために、
私と対談した。
コーネル・ジャパン「伝説の1期生」。
中締めのスピーチは実に良かった。
「脱グライダー知識商人」を、
貫いてくれている。
お客さまが引けた会場には、
これだけのコンパニオンの皆さん。
お金もかかったなぁ。
しかし最高益の連続更新でもあるし、
取引先へのおもてなしの意志が、
よく出ていた。
「これからのサミット」への決意も、
よくわかった。
最後に幹部の皆さんがお見送り。
私は1976開業の、
五反野駅前店のころから、
サミットをウォッチし続け、
応援し続けている。
この店がサミットのエポックとなった。
1993年には、
『サミットスタディ』も編集発刊した。
竹野さんには、是非とも、
東京ダントツNo1から、
首都圏トップを目指してほしいものだ。
田村さん、服部さん、高橋さん。
社会と直接に関わる「愛」を、
「仕事」と呼ぼう。
だから、
スーパーマーケットは、
愛の仕事だ。
最後の最後に、
今日のDaily商人舎ニュース。
関西スーパーニュース|
旗艦店改装で営業利益31.4%増・経常利益21.6%増
カワチ薬品ニュース|
2017年3月期は大幅増収増益達成で業界8位
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生鮮素材使用・店内加工第3弾「ジンギスカン用セット」
仕事を「愛」だと考える者に、
「失言」は絶対にあり得ない。
〈結城義晴〉