ラスベガス2日目のトニー&トミーと「おまんまうまいよ」
日本からはうれしいニュース。
秋篠宮家の長女、
眞子さま婚約。
お相手は法律事務所勤務の小室圭さん。
お二人とも25歳。
「5年の歳月をかけて愛情を育んだ」
もう一つの結婚のニュースは、
63歳の阿川佐和子さん。
作家でエッセイスト。
お相手は69歳の元大学教授。
「くだらないことに笑い合って、
ときどき言い争いつつ、
穏やかに老後を過ごしていければ幸い」
おめでとう。
アメリカではちょっと衝撃のニュース。
Daily商人舎、
流通Super News。
リドルニュース|
独トップSchwarzの小型廉価店Lidlが6/15に米国上陸
アルディとリドル。
ドイツを代表する最強フォーマット。
どちらも小型ディスカウンターで、
リミテッドアソートメント。
イギリスをはじめとするヨーロッパで、
アルディとリドルの進出が、
現地小売業を奈落の底に叩き込む。
アメリカはこれまでアルディだけだった。
そこにリドルが加わる。
私の予想では、
テスコのフレッシュ&イージーに近い、
アルディより、
ちょっと大ぶりのフォーマット。
テスコは2007年に上陸して、
2013年に撤退した。
しかしイギリス人と違って、
ドイツ人はしつこい。
多分、成功して、
アメリカのスーパーマーケット業界を、
荒らしまわるに違いない。
ただし1000店のネットワークまで、
何年で到達するかが、
リドル側の課題として残る。
部屋の窓から見えるのが、
大観覧車、ハイローラー。
直径160メートルで世界最大。
巨大ホテルと比較すると、
それほど大きく見えないから、
不思議。
商人舎ベーシックコース。
ラスベガス2日目の朝は、
セミナーからスタート。
アメリカ小売業に何を学ぶのか。
経営理念から最新の潮流までを、
2時間講義。
レース型競争から、
コンテスト型競争へ。
アメリカの動静が、
それを如実に示している。
それを実体験して、考察するのが、
この研修会の狙いのひとつだ。
主要部門ごとに、
各班4~5人に分かれて、
9チームを結成。
調査商品を設定し、
今日、明日の2日間で、
店頭調査をする。
その後、PFグラフを作成し、
各社の商品戦略を分析する。
ベーシックコース前半のイベント。
班ごとの打ち合わせが終わると、
専用バスで移動。
もちろん、車中でもずっと講義。
タウンスクエアの、
ホールフーズ。
ライフスタイルセンターの核店舗。
2016年9月決算。
年商157億2400万ドル、1兆5724億円。
2.2%の伸び。
店舗数は456店になった。
しかし既存店は、マイナス2.6%と、
やや成長に陰りが見えている。
ツアーをしてくれたのは、
マーケティング担当。
長髪・髭のトミーさん。
通訳はキューティ上松こと、
JTB現地スタッフの上松磨代さん。
参加者の質問に、
ていねいに答えてくれた。
2回も同じレクチャー。
いやな顔一つ見せないナイスガイ。
ホールフーズの売場は、
管理が徹底していて、
いつ見ても、美しい。
次に向かったのは、
トレーダー・ジョー。
こちらは新店も既存店も絶好調。
ここでも店内ツアー。
こちらはクルーメンバー、
トミーさん。
われわれのために、
試食を用意してくれていた。
このフレンドリーで、
ホスピタリティあふれるおもてなし。
コストコホールセール。
売上高は1160億7300万ドル、
11兆6073億円。
2.1%の伸び。
インストアベーカリーのロールパン。
この量で「4ドル49セント」
安い。
ウォルマート・スーパーセンター。
調査班はこの店の陳列量に圧倒される。
ホールフーズの顧客を奪って
上場以来、2ケタの伸びで絶好調。
隣接するトータルワイン。
全米31州に100店ほどを展開する。
りっぱなチェーンストア。
ウィンコ・フーズ。
ウォルマートにも負けない低価格を、
決然と打ち出す。
非上場の従業員持ち株会社。
推定売上高は62億ドル。
6200億円。
入口のウォールオブバリュー。
他社との価格比較で、最低安値を打ち出す、
プロモーションコーナー。
低価格の魅力を存分に発揮する。
どこでもウィンコの強さが際立つ。
視察の最後は、ボンズ。
セーフウェイ傘下だが、
そのセーフウェイが、
アルバートソンと合併し、
今はアルバートソン傘下。
夕方の6時半。
お客は本当にまばら。
奥主通路の売場が撤去されていて、
広すぎる通路。
ミートの平台では
「BUY ONE GET ONE FREE 」
1個買うと1個おまけのセール。
あろうことかこちらは、
「BUY ONE GET TWO FREE」
1個につき2個のおまけ。
商売もここまでくると終わりだ。
今日は朝のセミナーと、
そのストーリーのもとでの視察、
質疑応答、調査。
満載のカリキュラムで、
参加者も消化不良にならねばいいが。
だから夜は解散して、
各自、ゆっくりしてもらった。
私は事務局と中華料理。
というかエスニックアジア料理。
堪能。
ストリップのベラージオ。
そしてパリスとバリーズ。
1日は巡って、
夜のハイローラー。
「今日もお仕事、おまんまうまいよ」
平櫛田中の言葉。
平櫛はこの後に続ける。
「びんぼうごくらく、ながいきするよ」
平櫛田中は、
「ひらぐし・でんちゅう」と読む。
明治5年(1872年)生まれ、
昭和54年(1979年)没。
なんと107歳まで生きた。
100歳を超えても、
現役として作品を作った彫刻家。
「60、70は鼻たれ小僧」と豪語。
私も阿川佐和子も
鼻たれ小僧と鼻たれお嬢だ。
(つづきます)
〈結城義晴〉