「おためしください」
「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、喜んで!」
食べものは、
食べてみなければ、
良さがわからない。
だから「おためしください」。
だから、試食・試飲。
So, give it a try!
着るものも、
使うものも、
楽しむものも。
試してみなければ、
モノがもつコトは判明しない。
つまり価値は体験できない。
しかし「おためし」は、
誰のためにするのか。
顧客のためか?
いや、違う。
自分のためだ。
自分たちのためだ。
自分が選んだ商品、
自分たちがつくった商品。
それを顧客に評価してもらう。
その顧客の評価が、
次の商品の選別につながる。
次の商品の開発に結びつく。
しかしそれ以上に、
「おためし」で喜んでもらったら、
うれしいじゃないか。
そのうえ買ってもらったら、
幸せじゃないか。
君は、どうだ?
「おためしください」
…「では、いただきます」
「はい、ありがとう」
〈結城義晴〉