[日曜漫歩]小さな夏祭り
神は天地を創造した。
1日目に神は、昼と夜をつくった。
2日目に神は、天をつくった。
3日目に海と地をつくり、植物を茂らせた。
4日目には太陽と月と星をつくった。
5日目には魚と鳥をつくった。
6日目には動物をつくり、
自分に似せて男と女を創造した。
そして7日目に神は、休んだ。
こちらは違う神様だけれど、
篠原八幡神社。
象徴は神輿。
その夏祭り。
横浜市の仲手原自治会館。
提灯が並ぶ。
提灯の先に櫓。
会場は仲手原二丁目公園。
盆踊りの櫓が中心。
それが小さな夏祭り。
櫓の周りに人が集まる。
そして公園の外周には出店。
ヨーヨー釣りは大人気。
スーパーボールは1回100円。
ボランティアのおばあさん、おばさんたち。
母親が子どもの手を握って、必至。
綿飴も大人気。
50円で夢が買える。
最後まで行列だった。
じゃんけん大会。
妹は勝ちました。
お姉ちゃんは負けました。
シンプルなものに人気がある。
ラムネやジュースが売られる。
櫓の上では、
ビンゴ大会。
これが意外な人気。
そしてハイライトは、
やはり盆踊り。
古い民謡もあるが、
最近の子どもたちに受ける演目。
櫓の舞台の上で踊る人たちは、
晴れがましそうだ。
しかし最近の地元の盆踊りは、
金太鼓がご法度。
音響も抑えて、早めに終わる。
近所から「騒音だ」と苦情が出るからだ。
それでもアンパンマン音頭は楽しい。
盆踊りが、夏祭りの真ん中にある。
しかし、ボランティアの夏祭り。
一番、実利があるのは、
セブン-イレブン。
駐車場に椅子とテーブルを置いて、
夏祭りに協力する。
なぜか消防車も一般公開。
消防団員募集中。
小さな町の、
小さな神社の、
小さな夏祭り。
ぶらっとのぞいてみたら、
いろいろな人から声をかけられた。
それが地元の夏祭りの良さでもある。
〈結城義晴〉