東北・関東に大地震・大津波、今こそ知恵と力を合わせて働こう!
東北・関東に大地震・大津波。
最大マグニチュード8.8の国内最大級。
関東大震災をも上回る。
余波の津波は最大10メートルにも及び、
被害も出ている。
心より、お見舞い申し上げたいし、
すぐにでもできることをやりたい気持ちだ。
私は横浜の商人舎オフィスで、
地震の揺れに出会った。
異様に長く揺れているように感じた。
これから幕張メッセに出かけようかという矢先。
今日からJAPANドラッグストアショー。
日本チェーンドラッグストア協会主催。
地震で関東地区の交通は全線ストップ。
まだ事務所にいる。
菅直人首相は、与野党党首会談を開催し、
「東北大震災」対策を打ち建てる。
自民党谷垣禎一総裁も、
「必要な法案は早く成立させる。
災害対策に直ちに取り組める態勢を作る。
できるものは何でもする」
頼もしい。
朝の段階では、今度は菅直人首相が、
在日韓国人から献金を受けていたことが発覚。
さらに石原慎太郎東京都知事が一転、
4選出馬を表明。
渡邊美樹前ワタミ会長、
東国原英夫前宮崎県知事、
松沢成文神奈川県知事など、
鬼が去った後釜を狙った都知事候補たちは、
動転。
そんなザワザワした中で、
日経新聞は一面で、
「すかいらーく買収交渉」の見出し。
同社が米国大手投資会社ベインキャピタルに、
売却されるニュースをすっぱ抜いた。
さらに一面トップ記事の見出しは、
「小売り・卸・メーカー 流通効率化へ大手連携」
セブン&アイ・ホールディングスやイオンが、
食品・日用品のメーカー・卸と、
発注・決済などのデータやり取りの
取引システムの共有化を進める。
いわゆる「流通BMS」
私は「インフラは共有せよ、店頭で競争せよ」と、
声をかけつづけているが、
それが成就しつつあることは確かだ。
基本的には、
㈱プラネットが実現させているシステムの「一気通貫化」。
プラネットは、
日用品・化粧品などのメーカーと卸売業の間で、
EDIを完成させた。
それを小売業から卸売業・製造業の間に結ぶ。
どれくらいの社会的な効率化が進むか。
想像するだけで、ワクワクしてくる内容だが、
大手企業だけの囲い込みではなく、
業界全体でのインフラ化へと進めてほしいものだ。
このホームページでも連載している
「物流クレート標準化物語」も同様だが、
その結果は、「三方良し」にしなければならない。
近江商人の「三方良し」は、
「売り手良し、
買い手良し、
世間良し」
しかし、こう言い換えることがができる。
「あなた良し、
わたし良し、
天も良し」
これは、大きな震災に対してこそ
当てはめられねばならぬ。
まさに今現在、
東北・関東に存在するすべての組織・人、
すべての企業・店のあり方・考え方。
例えば、セブン&アイとイオンとが、
勝手に動いて先陣争いしたり、
ましてや反目したりではなく、
がっちりと手を握って補完し合い、
全面共闘態勢を敷くくらいの、
商業人としての心意気を見せたい。
心して、取り掛かろう。
まだ揺れは続いている。
社員・従業員の安全はもとより、
地域や顧客の安全とライフライン確保のために、
今こそ知恵を出したい。
力を合わせたい。
<結城義晴>