「人生のPositioning戦略」を考えつつ、Feelin’ Groovyで帰国。
Everyone! Good Monday!
[2017vol43]
2017年第43週、
そして10月第4週。
第48回衆議院議員総選挙も、
自民党の圧勝に終わって、
選挙前と情勢は変わらない。
野党の第1党だった民進党が自壊して、
立憲民主党が史上最小の第1野党となった。
いったい、この選挙は何だったのか。
選挙戦中ずっと、
米国に滞在していたからこそ、
そんな思いがする。
自民党が291議席を284議席に減らした。
公明党は35議席を29議席に減らした。
維新の党は41議席を11議席に激減させた。
民進党は71議席が0となって、
立憲民主党55議席、
希望の党50議席が誕生した。
無所属が22議席で史上最多。
小売業の業態が、
フォーマットに変貌したように、
政党政治の本質が変わり始めている。
だから「希望」だとか「維新」だとか、
イデオロギーや政治思想とは、
次元の異なる党名が登場した。
逆に立憲民主党のようなレトロな党名が、
反動のように支持されたりもする。
パラダイムの転換が進むときの特徴だ。
もう10年も経過すると、
この新しいパラダイムが、
ぼんやり見えてきて、
30年が過ぎると、
それがくっきりしているに違いない。
さて、3週間の旅から帰国しました。
今回は少人数だったので、
その分、密な交流ができたし、
私は参加企業、参加者に合わせて、
具体的な講義を続けた。
それはよかった。
政治でいえば、少数政党も、
それなりのポジショニングが確立され、
それが国を良くするバネになる。
明治維新のときの坂本龍馬は、
倒幕勢力の中では非主流の土佐藩だった。
昨日は朝から、
最後の講義。
2時間を超えて、135分。
私自身の中では、
3週間分の総括の講義でもあった。
商品問題の総括から始めて、
店舗とフォーマットの変貌、
そしてポジショニング戦略の真髄。
フードの分野だけでなく、
ゼネラルマーチャンダイジングの盛衰、
そして店舗とショッピングセンターの、
新しいフォーマット化現象。
やはりこれは政治の世界と同期している。
しかしこの旅で私が強調したのは、
一人ひとりの知識商人が、自分なりに、
「人生のPositioning」を、
しっかりと構築することである。
その意味では政治家たちにも、
自分自身の人生のポジショニングが、
求められている。
私は(株)商業界を辞して、
(株)商人舎をつくった。
つまり「業」から「人」へとシフトした。
振り返ってみると、
「人」が主体となる時代を、
予感していたからだ。
私の講義の後は、
佐藤公彦さん。
JTBきっての添乗のプロフェッショナル。
私はカリスマ佐藤と1年に7回も旅をする。
そのマンハッタン自由研修レクチャーは、
ほかに例のないほどの秀逸さ。
そして私たちのランチは、
つるとんたん。
TsuruTonTan UDON NOODLE Brasserie。
カトープレジャーグループが経営。
昨2016年8月29日オープン。
そしてすぐに、
ニューヨークタイムズ(NYT)の、
レストラン・レビューから「1つ星」を獲得。
さらに「NYT Critics’ Pick」を同時受賞。
これはNYTの批評家厳選レストラン賞。
同時受賞は珍しい。
奥に深い店舗で、
入口の所にバーがある。
デザインが斬新。
左に折れると半地下のスペース。
壁も天井もデザイン性に優れている。
私たちは半地下へ。
大きな器にたっぷりとうどん。
私は明太子あんかけうどん。
太麺と細麺のどちらかを選ぶ。
レギュラーサイズと大サイズ。
どちらも同じ値段。
ウェイターは盛んに大サイズを薦める。
これは担々麺のうどん。
鴨肉うどん。
大満足。
ランチの後は、
ルルレモン視察。
lululemon。
ヨガウェアを中心としたフィットネスウェアを扱う。
1998年、カナダのバンクーバーで誕生。
着心地とファッション性が二本柱。
細長い店舗だが、
本当に新しい感覚があふれている。
フレンドリーな接客。
そして製品の希少性を高める戦略。
だから単品の在庫数を少なくする。
商品の切り替えを頻繁に行う。
バーゲンセールは行わない。
そしてヨガそのものとの強い連携。
世界中のジムやヨガスタジオと提携する。
スポーツチームやアスリートを支援する。
ヨガのフィットネスギアを充実させる。
店の一番奥にフィッティングルーム。
急成長から一時期、低迷したが、
今、顧客の信頼を獲得して、再浮上した。
いい店だった。
最後のディナーは、
ベンジャミン。
隣にいきなりステーキが進出予定。
ニューヨークのステーキハウスのうち、
確実にベスト3に入る。
1887年創業のピータールーガー。
そのマネジャーだったベンジャミンが、
シェフのアルトゥーロとともに独立開業。
まずはリッジのジンファンデル。
そしてサラダ。
メインディッシュは、
ポーターハウスステーキ。
私たちの後に来ていた、
関西スーパーマーケットの三人と写真。
左から建内卓也さん、
濱田哲男さんと清水裕之さん。
最高のディナーだった。
ニューヨーク名物の蒸気が上がる。
3週間の旅が走馬灯のように浮かんできた。
明けて、今日は、
クインズボロウブリッジを渡って、
JFケネディ空港へ。
ホイットマンの詩にあったし、
サイモン&ガーファンクルの歌にもある。
「Feelin’ Groovy」
ああ、いい気分!
最後の写真。
話題となったハグの再現。
JAL003便。
ニューヨークの空は快晴。
マンハッタンが美しい。
13時間半のフライト。
幸いにも台風21号が去った日本。
しかし雲海の向こうに富士の姿。
そして九十九里浜。
日本は美しい。
雄大な富士がかすかに見える。
成田空港に到着して、
全員と固い握手。
成果を上げてほしい。
人生のポジショニングも確立してほしい。
リムジンバスで横浜へ。
夕焼けの富士とランドマークタワー。
横浜港に富士が浮かび上がる。
本当にお疲れ様。
そしてありがとう。
いい旅だった。
ずっと「ポジショニング」のことを、
考えていた。
では、みなさんも、
「Feelin’Groovy」で、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉