人間産業の「人の強み」と万代知識商人大学第2期修了式
Everybody! Good Monday!
[2018vol3]
2018年第3週。
朝日新聞「天声人語」。
東洋大学発刊の「現代学生百人一首」から。
「今回の応募作は4万9千超。――
就職を詠んだ歌に光る表現が多かった」
機械化で
消えてなくなる仕事知り
将来の夢決められずいる
〈高1 粟野夏乃子〉
時代はどんどん進んでいく。
小売産業やサービス産業にいらっしゃい。
人間産業にはいくらでも、
いい仕事がありますよ。
[Message of January]
人の強みを発揮させよ。
人間の、
人間による、
人間のための産業。
それが小売流通サービス業だ。
平成の年号が変わろうと、
東京オリンピックが開かれようと、
それが人間産業であることは、
永遠に変わるものではない。
AIが仕事を変えようと、
IoTが広がろうと、
ビッグデータが活用されようと、
ロボットが現場に導入されようと。
人間の、
人間による、
人間のための産業。
それは変わらない。
しかし、好況が続けば続くほど、
失業率が低下すればするほど、
その人間産業に人間が集まらない。
ハイテク産業やIT産業に取られてしまう。
だから主婦を戦力化する。
高齢者の雇用を延長する。
外国人研修生を雇い入れる。
派遣労働者を確保する。
もちろんそれには深い意義がある。
ダイバーシティ経営へのシフトは、
21世紀人間産業の必然の軌道であるし、
未来を切り開く可能性を意味している。
そしてこのとき、
一人ひとりの人の強みが発揮される、
風土と文化と仕組みが、
用意されねばならない。
人間の、
人間による、
人間のための産業の、
人間一人ひとりの強み。
Human Industry SHIFTこそ、
好況のときに人間が集まる、
真の人間産業の、
望ましい未来図である。
〈結城義晴〉
昨日の午後の富士の山。
今年は暖かい。
頂のところだけ雪をかぶっている。
富士川と富士山。
大阪に入って、一夜明けて、
今日は万代知識商人大学修了式。
朝8時、㈱万代本社の会議棟大ホール。
2017年2月にスタートした第2期、
32名が11カ月学んできた。
修了に当たって、
最終レポートを提出し、
今日はそのレポートの内容を、
経営幹部の前で発表する。
大学院の論文発表のようなもの。
1人5分の持ち時間で、
会社への提案を含めた論文発表を行う。
4人の発表が終わると、
会場の役員から質問が飛ぶ。
いわゆる考査スタイル。
会場後方に座った加藤徹さんから、
次々に鋭い質問が飛ぶ。
万代会長にして知識商人大学理事長。
それに受講生が答える。
鋭い質問にときには、
たじたじとなる。
前列に座った阿部秀行社長と経営幹部。
こちらからも質問や指摘が発せられる。
壇上の受講生一人ひとりに対して、
質問は3つから4つ、投げかけられる。
2期生には女性が4人。
男女の別なく、
役員から厳しい質問が飛ぶ。
昼食をはさんで、
8時間に及ぶ考査。
無事に終了。
まず佐藤一斉の「言志四録」。
少(わ)かくして学べば、
すなわち壮にして為すこと有り、
壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず、
老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。
それから1年間の講義で、
何度も何度も繰り返した「事業の定義」。
第一は、組織を取り巻く環境である。
第二は、組織の使命すなわち目的である。
第三は、使命を達成するために必要な
強みについての前提である。
もちろん、ピーター・ドラッカー。
そして「万代のミッション」。
日本一 買い物に行きたい店舗。
日本一 働きたい会社。
最後は「人間力経営」。
心の力・頭の力・技の力。
人間力経営とは、
三つの力の「掛け算の力」である。
32名の受講生たちに贈る、
最後のエールだった。
冬の日が暮れるのは早い。
長い考査で薄暮。
急ぎ、外に出て
本社屋の前に集合。
ふたたび大ホールに戻って、
修了証書授与式。
阿部社長が一人ひとりに手渡す。
最後は加藤理事長からの祝辞。
理事長は改めて、
「現場の重要性」を強調した。
修了おめでとう。
乾杯の発声は西田淳さん。
住吉沢之町店長。
陰で2期生を大いに盛り上げた。
おいしいしゃぶしゃぶとちり鍋。
ワインまで用意されて、
2時間ほどの交流会は、
あっという間に終わった。
松岡俊介級長が代表して決意表明。
第3営業部エリアマネジャー。
そして2期生の加藤健さんが、
お礼のあいさつ。
執行役員第4運営部エリアマネジャー。
事務局のむちゃ振りで、
再び三たび、結城義晴からのメッセージ。
「今日が一番幸せな日」と題して、
最後に厳しい言葉を贈った。
皆の顔が引き締まる中、
最後のワインを飲む。
だいぶ、酔ってきた。
最後の最後は大阪締め。
音頭は黒田久徳さん。
取締役商品本部長。
「打ちま~ひょ」
「もひとつせ」
「祝うて三度」
今日一日、祝福してもらった2期生。
おめでとう。
しかし今日からが、
厳しいレースのスタートだ。
その厳しさを歓びに変えてほしい。
本物の知識商人になってほしい。
では、みなさんも、
人間産業の知識商人を目指して、
Good Monday!
〈結城義晴〉