和をもって貴しとなす。
「以和為貴――」。
和をもって貴しとなす。
しかし、この「和」は、
「同」ではない。
「和」とは、
互いに協調することだ。
だから「和する」ためには、
もともとそれぞれが違わねばならない。
いや、もともとは、
みな、異なるものなのだ。
だから和する。
それが貴い。
「同」は、
同じであること。
等しいこと。
異なることの反対である。
「論語」にある。
子曰く、
君子は和して同ぜず、
小人は同じて和せず。
内食と外食をいま、
「和して同ぜず」でまとめる。
「同じて和せず」はいけない。
それがGrocerantの本質だ。
「Sell」と「Cook」をいま、
和して同ぜずで調和させる。
同じて和せずではない。
それがGrocerantを超える世界を創る。
〈結城義晴〉