日本橋のJSAから丸ビルのイオン記者会見・竹芝の紀文懇親会まで
Everybody! Good Monday!
[2018vol16]
2018年16番目の週。
4月の第3週。
いい天気です。
もう完全に夏の気候。
月曜朝一・週間販促企画が指摘。
昨日15日(日)から5月14日(月)まで、
この1カ月は「みどりの月間」。
この期間には、林野庁の行事だけでも、
土日祝日を中心に24イベントが開催される。
それらにどんどん乗って販促をかけよう。
さて日経新聞の社説。
「感動を生む小売りのイノベーションを」
小売業に社説が物申すのは、
やはり珍しい。
2018年2月期決算は増収が相次いだが、
国内消費の力強さは戻っていない。
そこで、「消費を喚起し、
小売業が成長するには
肝心のイノベーションが欠かせない」
セブンのいれたてコーヒー、
ユニクロの機能性肌着「エアリズム」。
「生活スタイルや消費を大きく変えた。
しかし、最近はこうした例があまりみられない」
そうはいっても、簡単に、
破壊的イノベーションが、
生まれるものではない。
イノベーションのための3つの視点を提案。
「第1に、徹底して、
消費者の目線に立つこと」
アップルのスティーブ・ジョブズは、
「自身が最も厳しい消費者として、
簡単な操作方法を開発者に求めた」
そこで画面を指で感覚的に操作する、
iPhoneが生まれ、
スマートフォンの時代が開かれた。
ジョブズの破壊的イノベーションだ。
「第2に、消費者調査の結果に
頼り過ぎないこと」
「顧客の属性や購買動向、位置情報など、
あらゆるデータが入手可能になったが、
調査結果の分析だけでは、
店を訪れた時に
驚きを与える商品は生まれない」
「モノや情報があふれ、
消費者自身が何がほしいのか
分からなくなっているからだ」
定量調査とともに、
定性調査が必要だ。
さらにドラッカーの言う、
「ノンカスタマー」の情報。
「第3に、商品づくりの段階から
社外との連携を深めること」
「異業種を含め社外の知恵や人材を
積極的に取り入れることが大切だ」
これはセブン-イレブンの伝統、
チームマーチャンダイジングの仕組みだ。
ここまでは社説の主張も、
まあ、いいだろう。
しかし結論がいまいち。
「いつの時代もヒット商品を生み出し、
生活スタイルを変えてきたのは、
消費者がイメージできない
未来の暮らしをカタチにする力である。
価格戦略や、奇をてらった、
マーケティングではない」
マイケル・ポーターの3つの基本戦略。
第1がコスト・リーダーシップ戦略。
第2が差別化戦略。
第3が集中戦略。
この第1は価格戦略である。
ただし、競争相手よりも、
低コスト構造を構築して、
そのうえで価値を創造し、
低価格で提供する戦略。
単なるポイント連発などでは、
もちろんない。
だからここで、
「価格戦略」を否定するのはおかしい。
「奇をてらったマーケティング」は、
操作的なマーケティングを言うのだろう。
だから最後のフレーズは、
「人々の感動を呼び覚ます
モノがあってこそ、
財布のひもも緩むだろう」
「人々の感動を呼び覚ますモノ」
ここに飛躍があって、
経営として見れば中身がない。
安易すぎる。
さらに「財布のひもが緩む」
ああ、常套句。
社説で取り上げてくれて、
業界へのイノベーションの要請もある。
しかし最後は安易な結論。
あ〜あ。
さて今日は朝から、東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会。
略してJSA。
1999年に設立されて、
2015年から一般社団法人となった。
専務理事の江口法生さん。
1時間半ほども話を聞いて、
協会の考え方もわかったし、
江口さんの知見の深さも感じた。
ありがとうございました。
日本橋から歩いて、東京駅。
新丸ビルの8階のミーティングルーム。
イオン(株)の記者会見。
ビザ・ワールドワイド・ジャパン(株)との共同開催。
時間があれば、私も参加する。
イオンリテール(株)の岡崎双一社長、
ビザ・ジャパンからは安渕聖司社長。
イオンフィナンシャルサービス(株)の鈴木正規会長。
イオンカードは国内で、
約2800万枚発行されている。
その中のVisaブランドのカードに、
Visaのタッチ決済機能を搭載させていく。
そのためにイオンの約10万台のレジに、
タッチ決済可能な端末を導入していく。
つまりこれは、
キャッシュレス化を推進する試み。
最初の3人のプレゼンテーションのあと、
記者たちから次々に質疑、そして応答。
そのあと、鈴木さん自ら、
デモンストレーション。
このデモンストレーションの間に、
私、岡崎さんと話した。
「キャッシュレス化は急速に進みますね」
「そうなるとATMは存在感が薄くなる」
そのあと、 この状態。
記者たちが取り囲んで写真撮影。
輪の中には3人のハドル。
イオンカードは(株)イオン銀行が発行する。
イオンクレジットサービス(株)が運営する。
Visaは「New Normal」キャンペーンで、
キャッシュレス化を推進する。
2019年3月から2020年3月にかけて、
10万台のタッチ決済端末が導入される。
記者会見が終わった後、岡崎さんに、
NHKのテレビクルーがインタビュー。
トップバリュの宣伝も交えて、
岡崎さんはタレントに徹していた。
その後、夕方に、竹芝へ。
ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ。
3階の和食の名店「分とく山」。
(株)紀文食品のお二人と会食。
社長の堤裕さんと本木洋司さん(左)。
本木さんは営業本部営業企画部部長。
旬の山菜やお造り、名物の鮑磯焼など、
料理はこの店のフルコース、
それを冷やした日本酒とともに堪能。
昨年12月1日に社長に就任した堤さん。
未来への危機感とビジョンをもって、
燃えている。
堤さんの「包装技術」の話、
学生時代の慶應義塾の村田昭治ゼミの話。
紀文食品入社後の様々なキャリア、
さらに流通の情報交換などなど。
私も(株)商業界に入ってから、
「村田番」だった。
流通業界に村田ゼミOBの多いこと。
あの人もこの人も。
それもあって、意気投合。
そして最後の締めは、これ。
黒毛和牛の土鍋炊き込み。
最高の味、大満足。
堤さんを囲んで本木さんと。
村田先生譲りの本物のマーケティング、
大いにやりましょう。
忙しい一日だった。
しかし、世の中の変化のスピードを、
ビンビンと感じた日だった。
では、みなさんも、
スピード感を失わずに。
Good Monday!
〈結城義晴〉