夏至の商人舎MMS「悔いなく暮れてゆきにけむ」
夏至の日や湯どころの湯に身を浴す
〈2001年8月 村越化石「濱」より〉
2018年の夏至です。
商人舎ミドルマネジメント研修会。
略して商人舎MMS。
5問で30分。
計算したり、記述したり、
自分の意見を考察したり。
もちろん作業システムの第一人者。
レイバースケジューリングプログラム。
積極的に質問したのは、
(株)静鉄ストアの井出弘之さん。
店舗運営部スーパーバイザー。
高野先生は問題を整理して、
経験法則をもとに、
実践的なサジェスチョン。
そして蔵谷剛さん。
㈱関西スーパーマーケットの
青木店グロサリーチーフ。
そして最後の2時間半の講義は、
結城義晴。
今朝の第2回理解度テストの解答と解説。
さらに財務問題の要点を確認。
それからチームワークの手法。
ウェグマンズとホールフーズの、
それぞれのチームマネジメントを、
スライドで紹介しながら、
ケン・ブランチャードのチームワーク、
ドラッカーのマネジメント。
昼食をはさんで総括講義。
業態とフォーマットについて講義し、
さらにミドルマネジメントに必須の、
経営戦略論を駆け足で解説。
最後の最後は、
サービスとイノベーション。
講義が終わると、
受講生たちは全国に帰る。
南は九州、北は青森。
第13回ミドルマネジメント研修会。
2泊3日は充実して閉会。
帰りの相模湾。
初島が見えた。
夏至の海は静かだった。
そして夕日。
濃厚にあらざる夏至の夕日見し
〈相生垣瓜人「負暄」より〉
最後に、今日の「折々のことば」
第1145回。
考えてみると、私1人で、
最初から作れる物など、
身の回りに1つもないのだ。
〈分子古生物学者・更科功〉
更科さんの著書『絶滅の人類史』から。
「みなで”力を合わせられる”ことが
人類の特徴だ」
「ネアンデルタール人はじめ
人類は20種以上いたが、
生き残ったのは
私たちホモ・サピエンスだけ」
「保育を助けあうことで
より多くの子を産んできた」
「言語を使い、食物を分配し、
モノを製作するという
相互協力の生活を
高度に発展させることで、
苛酷な環境に対処してきた」
知恵と力を合わせて働け
倉本長治の「商売十訓」第6訓を思う。
教育や学習こそ、
言語をもったホモ・サピエンスの、
最大の特徴だった。
晴れし夏至悔い無く暮れてゆきにけむ
〈再び、相生垣瓜人「負暄」より〉
〈結城義晴〉