北海道胆振地震の全店営業と大家たちの「何をしたやら」
平成30年北海道胆振東部地震。
札幌市内でも震度6で、
液状化現象が発生。
それでも日本の底力はすごい。
昨日の9月7日午後6時には、
168万戸以上で復旧した。
さらに今日9月8日の正午には、
295万戸のうち294万戸が復電した。
今回の全道停電の理由は、
最大の火力発電所がストップして、
全道が「ブラックアウト」したこと。
「ブラックアウト」とは、
連鎖的に広域停電に陥る現象だ。
しかし9月6日午前3時過ぎに地震が発生。
ブラックアウト現象が起こって、
翌7日の夕方6割が復電、
翌々日の正午には99.66%が復電。
北海道の水力発電所のうち、
77発電所が再起動を済ませ、
砂川火力発電所3号機、4号機、
奈井江火力発電所2号機、
知内火力発電所1号機、
および伊達火力発電所1号機、2号機が、
次々に再稼働を果たした。
かくて320万キロワットの供給力が、
確保された。
私のFacebookに報告。
イオン北海道の竹垣吉彦さん。
取締役常務執行役員管理本部長。
ダイバーシティ推進責任者を兼任する。
「おはようございます。
イオン北海道は震災日以来、
停電の中、店頭販売も含めて
全店での営業を続けています」
凄いことです。
「店を開けよう、
売場に立とう」
「おかげさまで昨夜からは
多数の店が復電しました。
店からの報告メールを読み返信しながら
各店の苦労と顔が浮かんで
不覚にも涙が出ました」
「本来は昨日、
見よう見ねでこしらえた
AmazonGoの模擬店の
デモンストレーションをするはずでしたが
中止となりました」
これも面白い。
「しかし、私も店長も
多くのものを今回の震災で学んだと、
何が一番大切かを学んだと思います。
今後デジタルへの取り組みは
不退転で取り組むのですが、
やはり大事なのはお客様に
何が出きるかを全力で
取り組むことかと思いました」
そのとおりです。
「お客様に何ができるか」
まだまだ北海道は復旧段階です。
復旧から、復興、
そして最後は振興へ。
「復旧」はもと(旧)にもどす(復す)こと。
「復興」は再び盛んにすること。
「振興」は以前よりはるかに、
盛んにすること。
だから復興から振興へ。
それを目指してほしい。
そのうえでいつも、
忘れてはならない。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
さて、昨日の商人舎流通スパーニュース。
北海道胆振東部地震news|
セブン・ローソン・ファミマ3社の支援活動
コンビニ大手3社の活動を報告。
イオン関連は3ニュース。
イオンnews|
秋冬向け機能性インナー「トップバリュピースフィット」
イオンモールnews|
ジャスコ創業の地に新生「イオンモール津南」11/9開業
イオン九州news|
第2弾110アイテム「本気の値下げ」77店で9/7から実施
スーパーマーケットのニュースは多い。
カスミnews|
9/10から茨城県笠間市内で移動スーパー運行
サミットnews|
社員の働き方見直しで2019年1月2日を定休に
エコスnews|
東京都「TAIRAYA武蔵村山店」9/7リニューアルオープン
ユアーズnews|
広島・瀬戸内の高質食品専門店「アバンセekie広島駅店」
そしてアメリカの巨人。
ウォルマートnews|
食品新宅配システム「スパーク・デリバリー」開始
宅配を強化する。
自力だけではなく、
他力を存分に使う。
日本トイザらスnews|
2018ハロウィン・グッズ商戦9/10から本格展開
もうハロウィンがスタート。
7月家計調査統計|
消費支出0.1%増と6カ月ぶりに回復/勤労世帯は減少
良品計画news|
冷凍食品市場本格参入・50品目を9/28大型店で販売開始
このMUJIの冷凍食品は、
マークしておいてください。
商人舎流通スーパーニュース。
絶好調です。
台風21号から北海道胆振東部地震まで、
気が付かないうちに秋は進む。
正岡子規著、天野祐吉編。
「笑う子規」より。
一日は何をしたやら秋の暮
天野さんの添え文句。
「秋の日はつるべ落とし。
それにしてもきょう一日、
いったい何をしていたんだろう。
いいねえ、こんな一日も」
大家(たいか)はめったに、
仕事したとは言わない。
ひけらかさない。
もちろん、陰では、
凄い努力をしていた。
〈結城義晴〉