[日曜漫歩]湯ヶ島ゴルフ倶楽部の拡大名人会
神は、一日目に、
天と地をつくった。
闇の中に光をつくって、
昼と夜ができた。
二日目に神は、
空をつくった。
三日目に海と地をつくって、
地に植物を茂らせた。
四日目に神は、
太陽と月と星をつくり、
五日目に、魚と鳥をつくった。
六日目には、動物をつくり、
この日、神は自分に似せて、
男と女を創造した。
名前をアダムとイブといった。
そして七日目に神は、休んだ。
だから日曜日は休息の日。
今日は伊豆へ。
湯ヶ島ゴルフ倶楽部。
平成元年から30年間続く「ゴルフ名人会」。
「ゴルフは単純なのだが、
ただそれを知るには時間がかかる」
〈ベン・ホーガン〉
その拡大名人会。
「ゴルフでは、
良い人柄と良いスイングしか
役に立たない」
〈ジャック・ニクラウス〉
1番ホールは打ち下ろしのパー4。
しかし雨模様。
気温は7度に雨。
寒い。
しかし名人会は負けない。
写真を撮る余裕もなく、
ハーフラウンドをこなしていく。
するとちょっと青空が見えてきた。
伊豆の紅葉と青空と白い雲。
ハーフの最後は9番ホール。
クラブハウスに向かって、
ティーショットを放つ。
鈴木國朗プロ。
その豪打と美しいフィニッシュ。
新谷千里プロには、
日が差してきた。
ランチの時間には、
伊豆半島が遠くまで見える。
倶楽部の傘が干されている。
午後は、また曇り空。
土井弘プロのセカンドショット。
この一本の木がコースを面白くする。
最後に土井プロ得意のパット。
雨が降ったり、青空が見えたり、
さらに雲が厚くなったり。
寒さとの闘い、
コースとの闘い。
湯ヶ島ゴルフ倶楽部。
源泉かけ流しの温泉がある。
過酷な条件の中でラウンドする。
神がつくった天と地。
そして光と風、芝と木。
人間がつくったゴルフというゲーム。
「ゴルフは3回も楽しめるゲームだ。
すなわちコースに行くまで、
プレー中、プレー後である。
ただし内容は、
期待、絶望、後悔の順に変化する」
〈アーサー・ジェイムズ・バルフォア〉
バルフォアはイギリスの政治家。
1907年に首相。
アマチュアでハンディ5の腕前だった。
バルフォアの言葉。
私は大好きで、
このブログで二度目の引用となる。
「紳士はゴルフをする。
たとえはじめた時には
貴方が紳士でないとしても、
この厳しいゲームをやっていれば
必ずや紳士となるであろう」
これが名人会の精神である。
過酷なラウンドのあとは、
温泉に入り、酒と料理。
その後の休養。
これ以上の休息はない。
ありがとう。
〈結城義晴〉