スーパーマーケット勉強会終了/シアトルから帰国しました。
米国ワシントン州キング郡のシアトル市。
ワシントン州最大の都市で、
キング郡郡庁所在地。
3泊5日のスーパーマーケット勉強会。
3日目の午後には最後の視察。
シティターゲット。
世界最大のウォルマートのライバル。
同じ業態でウォルマートに対峙する。
コーポレートカラーは赤。
ウォルマートは青。
店内の雰囲気も全く異なるから、
一瞬のうちに両社の違いが判る。
ウォルマートがマーケットリーダー、
ターゲットはマーケットチャレンジャー。
同業態ながら、何もかも、
ウォルマートと違う。
同じなのは業態だけ。
ウォルマートがハードラインと、
フーズラインが強いとすれば、
ターゲットはソフトラインが強い。
この二つのマネキンは、
ターゲットやJCペニーの真骨頂。
左が細めのマネキンで、
右が太めのマネキン。
商売のリアリズムの極致。
ターゲットはCVSヘルスと同盟して、
店内にCVSファーマシーを入れる。
全米小売業第8位のターゲットと、
第7位のCVSヘルス小売部門。
同盟してウォルマートに対抗する。
一方、全米第2位のクローガーは、
第6位のウォルグリーンと協業する。
ウォルマートに対峙しつつ、
アマゾンをも視野に入れる。
超巨大チェーン同士のアライアンス。
現在のアメリカの動向は、
やがて日本にも影響を与えるだろう。
さて、シアトルに来たら、
ここでしょう。
メジャーリーグ「マリナーズ」の本拠地。
セーフコスタジアム改め、
Tモバイルスタジアム。
そのチームストア。
2階にはイチローの記念品も陳列。
写真とユニフォーム、バット。
1階の売場に、
ICHIRO FOREVER。
シアトル市民は永遠に、
イチローを忘れない。
次にパブリックマーケットセンター。
一般にはパイクプレースマーケット。
海に面した観光スポット。
巨大な公設市場の中核に、
「パイクプレース・フィッシュ」
大型の魚屋。
時々、大型魚を投げ合うパフォーマンス。
拍手大喝采。
その店の前に金の豚。
富の象徴。
そしてスターバックス1号店。
この店から始まったシアトルコーヒー。
原点を見る思い。
我々のバスが迎えに来た。
最後に中央部のノードストローム本店。
ウィンドーディスプレーも素晴らしい。
ホットアパレルのフロア。
マネキンの視線がスゴイ!
最終日の最後にピア56。
伝統のシーフードレストラン。
隣にヨットが停泊。
エリオット・オイスターハウス。
ウッディな店内。
カキを食べてからカニ。
食べているときは全員が静かだ。
食べることに集中する。
シアトル最終日の夜は、
静かに更けていった。
夜が明けて、帰国日。
朝8時から最後の講義。
インディペンデントとは何か。
マーケットニッチャーである。
マーケットリーダーと、
マーケットチャレンジャー。
業態別にそれらの協業が始まった。
マーケットフォロワーは、
どんどん淘汰される。
ローカルやリージョナルのチェーン。
ポジショニングを確立できない企業は、
巨大チェーンに飲み込まれる。
インディペンデント企業は、
植物のように生きていく。
巨大であることと、
小さくとも自分の顧客に奉仕すること。
存在価値に優劣はない。
それがポジショニング戦略の要諦である。
講義が終わって、
シアトル・タコマ空港。
全員写真。
全日空177便に乗り込む。
8時間で成田国際空港。
到着して解団式。
できることはすぐに成果を上げよう。
しかし多くの引き出しを得た。
その引き出しを大切にしてほしい。
私の願い。
リムジンバスに乗り込むと、
すぐに東京スカイツリーが見えてきた。
お疲れ様。
シアトルの街に感謝、
シアトルの人々に感謝、
シアトルの小売業に感謝。
ありがとう。
〈結城義晴〉