ロピア食べ歩きコンテスト発表とマンハッタン日曜漫歩
2月9日の土曜日に、
ニューヨークやってきて、
9日間が過ぎる。
今日は日曜日。
だからマンハッタンを日曜漫歩。
ニューヨーク市は5つの行政区に分かれる。
マンハッタンはその中心。
緯度は青森県と同じ。
縦にアベニュー、横にストリート。
碁盤の目のように街区がつくられている。
そこに一本、斜めに大きな道路が走る。
それがブロードウェイ。
ロピアNYC研修第3回。
その第1班が修了して、
第2班も、いよいよ佳境。
昨日の2日目の夜は、
4人1組10班に分かれて、
自分たちで探索しつつ、
ニューヨークの「食」を体験した。
それを朝、各チームが発表して、
全員で審査する。
最も票を得たチームには「リーダー賞」、
2位のチームには「チャレンジャー賞」、
そして結城義晴が「ニッチ賞」を決める。
いわば、
NYC食べ歩きコンテスト。
豪華賞金を狙って、
10チームがプレゼンする。
最初の発表は、
Hチーム。
ウナギ専門店のアブリへ。
静岡産うなぎ、北海道産ウニなど堪能。
さらにチャイナタウンに繰り出して、
3軒をはしごした。
Gチームは、
初めてウーバーを使って、
エドズ・ロブスターバーへ。
人気のロブスターロールを体験。
その後、リトルイータリーや、
チャイナタウンを巡り、
3軒に挑戦、結局、2軒の食を楽しんだ。
もちろん、発表するごとに
質疑応答の時間を設ける。
食に関しては皆、
細かい質問をする。
Jチームは、
朝方まで食べ歩いた強者たちだ。
ソーホーのシーフードレストラン、
「アクアグリル」、
日本食レストランなどを巡り、
ある者は15杯以上の様々な酒を飲んだ。
長時間食べ歩きをコンセプトに、
ユニークな行動と発表だった。
Eチームはまず、
秀ちゃんラーメンを体験。
博多とんこつ味の人気店。
「日本より美味しかった!」
その後も、ハンバーガーを食べて、
ニューヨーカーたちの楽しみ方を報告。
Bチームは、
創作寿司の「Sushi Seki」
「寿司石」。
ニューヨークで話題の店だ。
お任せで頼んで、3万円を出費。
「ネタは抜群だった!」
その後、日本酒の店「酒蔵」へ。
つまみの漬物や卵焼きを楽しみ、
最後の締めはおにぎりとみそ汁。
ニューヨークの日本食を探究。
前半5チームの発表が終わる。
そこでいったん、小休止。
エッサベーグルを全員で試食。
柴田昇執行役員が購入してきてくれた。
エッサベーグルは、
1976年の創業の老舗。
伝統的な製法を守ってつくられる。
NYCのベーグル専門店で3本の指に入る。
私も定番ベーグルを試食。
サーモンとクリームチーズ。
実においしかった。
Aチームは、
バーガーとロブスターを体験。
途中、ストリートパフォーマーと交流。
さらにホテルのそばのパブで、
ニューヨークの夜を楽しんだ。
Cチームは、
アストリアシーフード。
この店には、鮮魚コーナーがあって、
顧客は好きな魚介を選んで袋詰めする。
それから調理法を指定して、
レジで精算する。
そして料理が出てくるのを待つ。
大人気店で、なんと料理が出るまで、
2時間かかった。
ひとり20ドルでシーフードを堪能。
最後はローズマリーカフェでスイーツ。
いい経験をしたチームだ。
Dチームは、
「無計画な計画」がテーマ。
アイススケートリンクを起点にして、
グランドセントラルで、
レストランやファストフードを楽しんだ。
最後はオイスターバーのシーフード。
Fチームも、
「ノープランというプラン」がテーマ。
ちょっとDチームとテーマが被った。
寿司バー、中華の「来客」、
さらに屋台のチキンケバブなどを回って、
最後はハーゲンダッツのアイスで締めた。
Iチームは、
ニューヨーク発祥のグルメを探索。
ロンバルディーズのピザ屋を起点に、
店のスタッフが推奨するグルメ店を、
数珠つなぎに回った。
カフェのスイーツや、
ヒルカントリーBBQ、
アイスクリームの弁&ジェリー。
面白い内容だった。
食を通じて、
感動したこと、
発見したこと。
そして人気の秘密を、
自分たちなりに考えること。
その大切さを強調した。
好奇心と探究心、
行動力と実行力。
それがロピアピープルの特長である。
内田貴之さんが総括。
ロピア取締役管理本部長。
発表会と投票の後は、
車中で投票結果を集計して発表。
ニッチ賞はIチーム。
表彰の後は視察研修。
次にアッパーウェストへ。
ブロードウェイを南下しつつ、
1時間半の日曜漫歩。
オーナーのジョー・グレラ氏が、
シーフード料理本を発刊した。
ジョー氏は鮮魚の卸も経営している。
だからシーフードは狭い店舗ながら、
大きくスペースをとって対面販売する。
根菜類は什器を変えて、
ずいぶんボリュームを絞った。
それでもすごい集客。
2階にはオーガニックの青果コーナー。
終点は72番ストリート。
トレーダー・ジョー。
酒売場はないけれど、
2層のワンウェイコントロール店は、
驚くべき集客力と商品力。
「人間力」などというチャチな言葉を、
完全に凌駕する。
まさにポジショニングの極致。
ここではアルコールも解禁して、
昼食をとってもらった。
中央にある寿司バー。
座って握り寿司や丼を食せる。
これが最高にうまい。
生のロブスターを販売すると同時に、
ゆでたてをテイクアウトできる。
テイクアウト用の寿司も販売されていて、
イートインスペースで食べる。
もう一つの注目店はワインショプ。
ウッディな店内は、
ワインショップの一つの典型。
ワインのプレゼンテーションも見事。
シャトーマルゴーがこれだけありました。
食べ歩きコンテストの発表から、
チェルシーマーケットまで、
第2班の3日目は充実していた。
午後3時以降はそれぞれに自由研修。
食べ歩きの続きをしたり、
美術館を巡ったり、
ミュージカルやジャズを聞いたり。
好奇心と行動力を発揮して、
ロピアピープルらしく、
絶好の舞台マンハッタンを、
日曜漫歩した。
(つづきます)
〈結城義晴〉