第73回商業界ゼミ1256人参加/柳井正さんに商人大賞
2005年1月~2月の「20日〆行動日誌」
□2月8日、9日と第73回商業界ゼミナールが開催され、1256人の参加を見て、終了しました。ありがとうございました。昨年はふるさとキャラバンのミュージカル『パパの明日はわからない』をゼミナールに組み込んで上演するなど、思い切り風船を膨らませてみたのですが、これはこれで好評でした。今年は逆に従来の2泊3日を1泊2日に縮小して、その代わり凝縮した濃厚な内容で、勉強できるゼミにしました。おかげさまで本ゼミの参加者数は前回比127%となりました。1泊2日で、会費も4万8000円と格安にし、その分客数が増え、経費を切り詰めて、荒利益を出す。顧客は時間節約と内容充実で満足してくれる。現在のチェーンストアや商業の経営と全く同様の構造に切り替えて、一定の成果を出すことが出来たのではないかと思います。すべての人に感謝したいと思います。
□では1月から2月への『20日〆行動日誌』。このスタイルで月刊雑誌に編集後記を書き始めてから、12年目に入ります。最初は『食品商業』1993年12月号。同誌では2000年10月号まで都合83回。そして『販売革新』に移って、2000年11月号から今号まで53回。通算すると第136回目となります。400字詰め原稿用紙で600枚近くになるでしょうか。読者の中には、この行動日誌から読み始めるという方もいらっしゃって、嬉しい限りです。それを商業界ホームページにも掲載し始めたのが、2003年の10月23日。従ってホームページ版『行動日誌』は今回で16回目。行動というのは、自ら意思決定して、行うものです。だから私の行動日誌は、私の意思決定の軌跡ということにもなります。恐ろしいことです。
□さて2005年1月21日は、3日連続の講演最終日。福岡と熊本。聞いてくださった方々、感謝します。24日、『販売革新』『商業界』の拡大媒体会議が開催されたのですが、それには出ず、部長面談。30分ずつ、全管理職と話し合うのです。25日、朝から部長会、午後は編集長会議と第35回新製品開発会議。そう言えば、『行動日誌』を書き始めた頃は、部長会も編集長会議も全く違った内容と雰囲気でした。新製品開発会議も拡大の媒体会議も、定期的な部長面談も、我が社にはありませんでした。25日、夜はゴールドチェーン新年会。26日、午前中、商業界五役会。その後、品川で三菱ITの研究会。急いで浅草ビューホテルに移動して、16時から商業界東京連合同友会の新年会。夕方18時から東京會舘でパチンコチェーンストア協会の新年会。いずれも挨拶や乾杯の音頭取り。27日、羽田から小松へ。金沢で商業界石川県同友会と華の集いの合同新年例会。講演。懇親会。金沢城公園は見違えるほどに変わっていた。翌28日、朝の便で帰京。14時から小社社員向け「個人情報保護法」講演会。顧問弁護士の男澤才樹さんの話を聞いて、みんなで勉強。30日は港北少年ソフトボールリーグの最終戦。1勝1敗。主将でエースで私の愛弟子の若林純が矢向小学校の校舎を超える凄いホームランを打った。
□31日、役員会。2月1日、羽田から松山へ。倉本初夫主幹と同道。商業界えひめ同友会の創立50周年式典と懇親会。2日、帰社して、午後『遊技ジャーナル』からインタビューを受ける。3日、もう節分。午前中、2月ゼミ運営委員長の宮下晃エルダー来社。最後の打ち合わせ。宮下さんはマルタという子供服チェーンの社長で、優れた経営者。今回のゼミも宮下運営委員長の革新力、推進力に負うところ大でした。夕方、明治記念館で日本専門店協会新年会。奥住正道先生の講演。お元気。4日、新潟県十日町に日帰り訪問。大雪で、ほくほく線不通。しかし気持ちが伝わったか、越後湯沢に着くと、開通。念願のレストランオガワヤへ。松村ひろみさんを訪ねて、懇親。3メートルの雪が迎えてくれた。ひろみさんと私との「中越地震交換メール」は『商業界』1月号誌上で、話題になった。実損被害よりも風評被害のほうが大きい。最大の教訓。だから「店は客のためにある」が大事。
□7日、舞浜のシェラトントーキョーベイで「倉本長治主幹を極める特別ゼミナール」スタート。大好評。8日、私は午前中パネルディスカッションのコーディネーター。昼からの本ゼミナールでは「基調講演」。今年は、アレフの庄司昭夫社長と競演。良かった。その後、夜中まで講座や議論の連続。翌日も16時まで充実の講座。もちろん松村ひろみさんとも懇談。最後はファーストリテイリング会長兼CEOの柳井正さんの講演。率直だった。温かかった。厳しかった。素晴らしかった。講演の後、第一回商業界商人大賞授賞式。柳井さんが受賞。スピーチで「どんな賞よりも嬉しい」と言ってくれた。それが何より嬉しかった。意義の多い商業界ゼミナール。祭りの後の寂しさ。来年頑張ろう。10日、ドラッグストアショー開始。夜、レセプションパーティ。松本南海雄会長、元気。ドラッグストアショーは商業界も応援していて、年々、盛況。私たちが支援するフェアは、盛り上がるのです。13日、横浜市少年ソフトボール連盟のオールスター大会。純がまた特大のホームランを打って、準優勝。ベストナインに選ばれた。感激。
□14日、休暇をとって、ゴルフ名人会。これ17年目。小森勝さん、浅香健一さんと。鈴木國雄さんは今回欠席。15日、『食品商業』拡大媒体会議。13時、本駒込の吉祥寺で須田泰三先生の告別式。今回の商業界ゼミナール「特別ゼミナール」が始まる日の早朝、心不全で御逝去。80歳。倉本長治主幹の愛弟子がまたお一人、逝かれた。合掌。夕方、國雄さん来社。16日、出版合同会議。14時、當仲寛哲さん、末永正彦さん来社。流通業界のITを変革します。夜、神戸ポートピアホテルへ。17日、18日。オール日本スーパーマーケット協会販促フェスティバル。私は陳列コンクールの審査委員。18日午前中、講評。午後帰社して『ファッション販売』『飲食店経営』の連続拡大媒体会議□今月も、ご苦労様でした。「元気を売ろう」のキャッチボールに勤しんだ1カ月でした。再び、合掌。
〈結城義晴〉