残暑 お見舞い申し上げます「盆商戦、二つの展開法」
「今からでも、まだ遅くはない。一所懸命、商売しよう」
群馬県館林。
今年一番の暑さ。
何と40.2度。
館林の友人の皆様、
「とりせん」の皆様、
猛暑、お見舞い申し上げます。
そして全国の結城義晴の友人の皆様、
残暑、お見舞い申し上げます。
各地から、お盆商戦の予測はずれの報告が入ってきます。
先週末から今週にかけた旧盆の商戦。
日本中、大きく二つの地区に分かれます。
旧盆の生活習慣が色濃く残っている地域と、
それがまったく残っていない地域に。
この二つの地域差によって、
商売の仕方が、大きく変わってきます。
前者の地域に立地する店は、
昨年の販売データを日にちで追って見てください。
11日は、何が、どのくらい売れたか。
12日は、何が、どのくらい売れたか。
13日は、何が、どのくらい売れたか。
14日は、何が、どのくらい売れたか。
15日は、何が、どのくらい売れたか。
去年と今年のデータを、
品目レベルで、数量で、比べてみましょう。
きっと分かってきます。
今年、盆風習が強く残っているエリアの店で、
曜日で去年のやり方を踏襲したところは、
特に13日の月曜日が、
大きく的外れになってはいませんか。
もう一度、去年と今年の、
品目別統計を、追いかけてみてください。
金額ではありません。
個数です。
さらに昨年はどんな販促提案をしたのか。
一日ごとに、天気、気温との関係はどうだったか。
成功と失敗の理由はなんだったのか。
去年のプラン・ドゥ・シーをしっかり見直した上で、
今年の盆商戦の前半戦を、
品目別に、数量で、見る。
そうしたら必ず分かってきます。
主要品目だけでかまいません。
16日木曜日は、何が、いくつ売れるだろうか。
17日金曜日は、何が、いくつ売れるだろうか。
18日土曜日は、何が、いくつ売れるだろうか。
19日日曜日は、何が、いくつ売れるだろうか。
旧盆の風習がある地区では、
この週は、曜日、関係なしなのです。
これ、あるスーパーマーケットチェーンの、
飛び切り優秀な店長の視点。
今からでも遅くはない。
盆商戦後半に向けて、
思い切った予測のもと、
思い切った売込みを。
「商売しましょう」
自ら、楽しく。
お客さまも、楽しく。
先祖の霊に感謝しながら、
生きていることの実感を、店と客とで、分かち合いましょう。
生きていることの喜びを、店と客とで、満喫しましょう。
一方、盆の風習の薄い地区。
大都会など。
大型夏休みです。
自分のターゲットとしている特定のお客様を、
「カスタマー」と呼びますが、
カスタマーの行動様式をよく観察して、
売場をつくりましょう。
こちらは曜日対応です。
大型連休です。
毎日の気温対応です。
熱闘甲子園です。
残暑、お見舞い申し上げつつ、
すべての商売人の健闘を祈念します。
<㈱商業界社長 結城義晴>