ウォルマートの「すぐやる全体会議」から考える
「エブリボデーッ! グッド・マンデー」
「グッド・モーニングやグッド・ナイト」があるのだから、
「グッド・マンデー」があってもよろしい。
さて、毎週、月曜日の朝の一番初めには、
皆さんの会社や店では、どんなことが行われますか。
「朝礼」
「管理職以上の会議」
「まず、ラジオ体操」
「お祈り」
「三々五々、やってきて、仕事が始まる……」
エトセトラ、エトセトラ。
最も有名なのが、
イトーヨーカ堂やセブン‐イレブンが続けている「業革会議」。
月曜日と火曜日の両日を使って、徹底的に行われる。
ユニクロのファーストリテイリングでも、
月曜朝8時から、
前の週の実績を元に、「営業会議」が開催される。
月曜日の朝を、
その週の「キックオフ」とする考え方です。
私の話には、よく登場するのですが、
世界最大の会社の地位を取り戻したウォルマート。
サム・ウォルトンという創業者が生きていたときから、
月曜日には、幹部、本部の主要マネジャーは、
現場に飛び出していました。
もちろん、サムも。
月曜、火曜、水曜、木曜と店舗やセンターを回り、
木曜の夕方、本部に戻ってきます。
これも世界的に有名な「すぐやる全体会議」が開催されるのです。
金曜日の早朝7時30分からが「商品管理すぐやる全体会議」。
土曜日の早朝7時30分からが「営業全体会議」。
「商品管理すぐやる全体会議」で討議されるのは、
過剰在庫問題対策と品切れ・品薄問題対策、
競争店との商品問題対策、自社の商品問題対策。
とりわけて重要視されていたのが、
「ボリューム・プロデューシング・アイテム」(VPI)。
ウォルマートの鍵を握る主要品目約3200。
何でも、重要なことから、徹底して始める。
これ、ウォルマート流。
店にとって、会社全体にとって、
最重要なVPIから、
詳細に、厳密に、
情報を集め、
それを全体化した上で、
議論し、
改善策を決定する。
必ず、この会議の場で。
「商品管理すぐやる全体会議」は時間無制限。
その週に発生したすべての現場問題を、
金曜日には完全に近いレベルまで解決し、
次の月曜には全店で実行に移す。
これが、サムが生きていた当時の、
ウォルマートが、純真に成長していたころの、
最大のポイントでした。
土曜日の「営業全体会議」は、
①その週の予算達成店舗報告と表彰
②毎月の最優秀バイヤーの表彰
③店舗改装の報告
④改善すべき店舗、売場、品揃え、商品の検討
といった内容。
最後に、「ウォルマート・チアーズ」で締めくくり。
「誰が、ナンバーワンか?」
「ウォルマート」
現場の問題を、トップ直轄で、
ウィークリーで解決する。
いわゆる52週のウィークリー・マネジメントを、
「Think Small」で行う。
「小さく考える」で徹底する。
これです。
さて、サムは、月曜日から木曜日まで、
現場に飛び出すというサイクルをつくったけれど、
あなたは、どういうサイクルでチームを回しますか。
セブン‐イレブンの鈴木敏文さんも、
ユニクロの柳井正さんも、
ウォルマートのサム・ウォルトンの「すぐやる全体会議」を、
月曜と火曜にアレンジして、
「業革会議」や「営業会議」を展開してきました。
それが日本の会社の回し方として、
最適だと考えたからでした。
ウィークリー・マネジメント。
ウィークリー・オペレーション。
ウィークリー・プロモーション。
いざ、52分の1がスタート。
大事な52分の1です。
今日も一日、元気と勇気。
<結城義晴>
2 件のコメント
Posted by 佐藤勝人 at 2007年09月04日 00:13
毎週月曜日はサトカメも
朝8時から
朝昼・店長会議
夕方・部門会議
夜 ・副店長会議
先週の結果と見直し
今週の目標と行動に落とし込み
13年間
毎週毎週続けて
13年目でやっと
部下が
中堅幹部が
育ってきました。
私達はこれからです!
ヨロシク!
Posted by 結城義晴 at 2007年09月04日 08:05
素晴らしい。
サム・ウォルトンの若いときのようですね。
若い人が育ってきても、
投げっぱなしにしてはいけません。
必ず、トップ直轄で、
現場の課題を、
具体的に議論し、
問題解決することです。
徹底することです。
「徹底とは、
?詳細に、
?厳密に、
?継続すること」<結城語録>
です。