ドル急落円高106円と日経株価1万4000円割れの意味
今日は、横浜みなとみらいで、
商人ねっと主催の「新春特別セミナー&賀詞交換会」。
「今日も一日、元気と勇気」
「今日も一日、優しく強く」
そして、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
さらに、
「志定まれば、気盛んなり」
今日、このセミナーの冒頭、
私の基調講演のときに、
私たちの新しい会社の名前を発表します。
乞う、ご期待。
さて、今日の朝刊は、
各紙ともに、
米国サブプライム問題による金融機関の損失計上と、
ドル急落円高106円、
そして日経平均株価1万4000円割れを報じる。
四大新聞といわれたりしたけれど、
経済に関しては、日経新聞が群を抜いてきた。
朝日新聞の、この面での凋落は目立つ。
一読者として、そう感じる。
しかし、日経は、経済の中でも、
金融に力点を置きすぎるところがある。
とりわけて株価を重視しすぎる。
これも一読者としての、私的感想。
しかし、ドル安円高、株価下落は、
昨日書いた消費マインドを低下させるという現象を引き起こす。
これも昨日、ノブ・ミゾグチさんの報告を、
このブログで紹介したが、
今朝の日経に「米国小売売上高12月0.4%減」と報じられている。
タルボットCEOのトゥルーディー・サリバンさんは、
「この先6カ月ほどは
消費低迷の基調が続くだろう」
と予測している。
21世紀に入って、実質経済は毎年3.5%平均で伸びている。
しかし、金融経済は14%平均で異常な伸びを見せている。
私たち商業は、あくまでも、実質経済の視点で、
ものを見、ことを考えるべきである。
その意味で、今朝の日経「YEN漂流」の、
早稲田大学教授・野口悠紀雄さんのご意見に、
私は賛成。
「自国通貨が高ければ、良い暮らしを実感できる。
だが大半の日本人は円高の素晴らしさを経験していないので、
自国通貨高を評価しなかった」
「日本経済に停滞感が出ているのは、
経営者が引きこもりになっていて、
経営者の競争が起きていないからではないか」
そして、こう問題解決策を提案。
「日本の大半の製造業は、
技術を開発しても価格下落に苦しみ、
収益が上がらないという状況にお陥りやすい。
こういうものは『コモディティ』と呼ばれ、
他社製品と差別化できず、価格でしか競争できない。
アップルのように、製造業であっても、
コモディティでないものを
作り出せるかが重要になる」
日本経済の立て直しは、
ノンコモディティの開発にかかっている。
私は、これは小売業、商業にこそ、
当てはまる考え方であると主張している。
『ノンコモディティの商品戦略』である。
<結城義晴>
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結城さん
今日サンフランシスコに来てトレーダージョウの最繁盛店、売上は70億円の店舗(しかも350坪程度の店です。
レジは9台ありますが客単価が以上に高いと思います(カートをいっぱいにしたお客が多いこと)、それも月曜日の2時半にですよ、又サンフランシスコ近くのCostcoは平日の6時にいっぱいのお客、不況になればディスカウントが強いというのを今日実感というより体験しました。
やはり良い品をより安くというのは商売の原点。
本当に価値のあるものを顧客が安いと考える価格で売るのが
いつの時代にも通じる、特に不況を感じる消費者には効果的といえますね。 CostcoとTrader Joeには改めてすごさを感じました。
ミゾグチさま、サンフランシスコからのご投稿、
感謝します。
ミゾグチさんとも意見は一致しますが、
コストコとトレーダージョーは、
とてもいい店ですし、熱狂的な支持がありますね。
消費マインドが落ち込んでいるときに、
支持される店。
日本の小売業が目指すのも、そんな店ですね。
ありがとうございました。