山下ミツ商店訪問のあと商業界石川県同友会で講演、力入る
昨日、小松空港から、石川県白山市へ。
小松は羽田同様、全くの春だが、
白山の麓まで入って来ると、
さすがに雪は残っているし、少し肌寒い。
小松空港には、
商業界石川県同友会会長の山下浩希さんに迎えていただいて、
二人旅。
車中、楽しい話。
かつての酒ディスカウンター論から、
現在のお豆腐の値段の話まで。
そして白山市の一番奥、白峰に到着。
㈱山下ミツ商店を訪れる。
名の通った豆腐専門店。
山下浩希さんはこの会社の代表取締役。
「燃える豆魂日記」という人気ブログも書いている。
毎朝、4時半から、工場に入って、
豆腐をつくる。
100グラム100円で売る。
1グラム1円。
「水より安い豆腐を、
つくって売りたくはない」
7年前に、白峰の村の中の店を移して、
村の入口のあたりに工場を新設した。
店は、専門店らしく整えた。
工場は、近代設備を導入。
しかし、つくり方は本物を追い求める。
2階の事務所から工場を望む。
取引先などの視察は大歓迎。
それができるような建物のつくりになっている。
向上を望むガラスに、豆腐・油揚げの製造過程が、
写真で解説してある。
白峰は人口1200人の小さな村。
金沢からも、福井からも、1時間ほどの三角点の位置にある。
そこに居を構えて、豆腐をつくり続ける。
昨年、横浜ベイスターズの工藤公康投手の奥さんの雅子さんが、
本を書いた。
「工藤家の元気が出る食卓」
その本に、山下ミツ商店のお豆腐が紹介された。
工藤雅子さんがインターネットで、
山下さんの豆腐を求め、
愛用してくれている。
1200人の村の豆腐屋でも、
インターネットの時代、
知恵次第で十分やっていける。
もちろん知恵を出し続けねばならない。
勉強を続けねばならないし、
研究を怠ってはならない。
山下さんは、それを強く感じている。
白峰の村から車で15分。
白山里という温泉旅館で、
商業界石川県同友会3月例会が開催された。
2007年度の最後の例会。
毎月1回開かれている。
まず最初に、全員が立ち上がって、
『商売十訓』を唱和。
私は、4時20分から6時まで講演。
力が入った。
今年、2月の商業界ゼミナール。
本来ならばそこで行うはずの基調講演を、
この石川県同友会でさせてもらった。
「イノベーション」について。
その後、白山里という温泉旅館で、
商業界石川県同友会3月例会。
私の講演の後、机をロの字にして、討論。
感想や質問が出た。
「正しさ」とはどんなことか。
私は、考える。
「法的な正しさは、法令遵守。
コンプライアンスという。
精神的な正しさは、個人の問題となる。
商売の正しさ、ビジネスの正しさは、
お客様の立場に立って考えることに徹するところにある。
エンドユーザーというお客様の立場」
「問題は、大日本帝国が日本国に変わってしまったような、
国家としての哲学が180度変換するとき、
私たちは正しさを貫くことができるか否か。
その時のために、私は日々、勉強している」
討論会の後、夕食会。
そして、深夜まで、車座で話し合い。
充実した時間だった。
それでもまだまだ、
全員の悩みを聞いてあげられなかったのではないか、
そんな懸念が残った。
皆さん、またやりましょう。
ありがとうございました。
心より、感謝。
<結城義晴>
2 件のコメント
商業界石川県同友会の山下です。
3月例会では為になるお話し、ありがとうございました。
リスクを恐れず、自分の信じた方向にベクトルを定め変化するのがイノベーションですね。商いってそれの繰り返しですね。
今後とも変わらぬ御指導、宜しくお願いします。
御活躍、白山の麓からお祈りします。
山下さん、早朝からのお仕事、
ご苦労様。
お土産のお豆腐、ありがとうございました。
イノベーターはリスクを恐れない。
しかしイノベーターはリスク志向ではありません。
イノベーターは機会志向です。
自分の信じた方向にベクトルを定め、
自らを変えていくのが、イノベーターです。
いつも応援しています。
アントニオー!イノベーター!