ペガサスクラブ渥美俊一先生が「限定品揃え型店舗」を評価する理由
台風4号が日本列島に接近。
関東地方は、現在、大雨のピーク。
しかし西日本は、もう、台風一過。
日本列島の特徴です。
ない年のように、台風には番号が付けれますが、
台風4号は、この10年間に、
9回日本列島に接近したそうです。
因縁の台風です。
日本人は「4」という数字を、
特別に忌み嫌いますが、
「4」の方は日本のことが、
好きなのかもしれません。
昨5月19日は、夕方、
東京・青山のペガサスビルを訪問しました。
日本リテイリングセンター渥美俊一先生を訪問。
4月17日、「商人舎発足の会」のご報告とお礼。
歯がお悪いことを除いては、すこぶるお元気で、
私も、ひと安心。
ペガサスクラブは、
渥美先生が主催されるチェーンストア研究団体ですが、
「中堅育成セミナー」
「商品力強化原則セミナー」
「春季アメリカ視察セミナー」
どれも大盛況で、先生はご機嫌でした。
その渥美俊一先生が、
我が商人舎の特別研修会に、
特別にご出講くださるのが、
「ビッグストアづくりの急所」です。
人の問題、資金の問題、
店の問題、商品の問題。志の問題、ビジョンの問題。これらを総合的に語る「伝説のセミナー」です。
これらを総合的に語るです。
私も、渥美先生に負けないよう競演させてもらいます。
定員100人です、早めのお申し込みを。
さて、その渥美先生の現在のアメリカチェーンストアの見方。
第一は、現在、人気が集まっているのは、
SKU数を思い切り絞り込んだチェーンであること。
トレーダージョーと
テスコ・フレッシュ&イージーの名前が挙がりました。
商圏人口は、前者が5万人で、後者が2万5000人。
売り場面積1坪当たりのSKU数は、
トレーダージョーが10で、テスコは13。
どちらもプライベート・ブランド主力で、
低価格を前面に出している。
第二の傾向は、この低価格の価格帯が重要であること。
SKUとは、Stock Keeping Unitの略。
ストック・キーピング・ユニット。
最小の商品分類単位。
日本語で「単品」といいます。
セブン-イレブンの「単品管理」は、
すなわち最小分類単位で商品管理することを意味します。
アイテムは日本語では、「品目」といいます。
SKUの次に大きな単位。
そのSKUを絞り込むことで、
実は品揃えの幅は狭くなります。
しかし、限定品揃えは、絞り込んだ商品が、
顧客の支持を得られさえすれば、
作業量は飛躍的に減少し、
物流コストやストックコストも下がり、
単品量販になるため仕入コストも低減します。
「リミテッド・アソートメント」といいます。
「限定品揃え型」と日本語で表現します。
アメリカも不況です。
消費マインドが低い。
そんなときには、「リミテッド・アソートメント」に、
人気が集まります。
日本でも、小型店づくりが、話題に上りました。
それは、土地や建物への投資コストが低い、
という経営上のメリットだけではなく、
限定品揃えのトータルメリットが、
今、評価されているのだと考えられます。
様々な種類の店舗が、
飽和に近く出店している環境では、
逆に「リミテッド・アソートメント」の店は、
シンプルな分かりやすさをもって、
輝きだすものなのです。
<結城義晴>
3 件のコメント
お疲れ様です。
先日はありがとうございました。良い勉強になりました。
ところで、今日のリミテッドアソートメントのお話し、参考になりました。心に刻みました。
では。
ultraman1959さま。
どんな業種・業態にとっても教訓となる話です。
まだまだ続けます。
「ライフスタイルアソートメント」とは、
正反対の行き方ですが、
どちらも面白い。
5月度に米国にストアコンパリゾンツアーにいった際に、トレーダージョーズサンタアナ店を見て参りました。プライスカードがとても素敵でした。アイテム数は2,500程度でしたが、プロのデザイナーを起用されているそうで、商品数の少なさから発生しやすい、陳腐化をクリアされていると思いました。レジ前に惣菜など次いで買いしやすいアイテムを揃えている事も斬新でした。