歴史的USA研修④独立記念日のニューヨークの小売業と巨大都市の表情
いつだってアメリカ視察ツアーは、
あっという間に終わってしまう。
しかし、今回の歴史的視察研修会ほど
短く感じたことはない。
最後の視察日は、独立記念日。
これもあっという間に終わった感じ。
まず、ウェグマンズ。
ウェグマンズ。
ウェグマンズ。
働きたい企業ランキング第3位。
3年前は、栄えある第1位だった。
働いている人も。
商品も。
売り場も。
店も。
サービスも。
働きたい企業そのもの。
私のいう「知識商人」
「ナレッジ・マーチャント」
ウェグマンズでも、独立記念日は祝う。
しかし、祝いつつ、お客様のために、
店は開ける。
星条旗を掲げつつ。
店長のケビンさんによると、
「いちばん暇な日」。
けれども、売り場は魅力的。
朝一番で、ちょっと欠品などあったが、
お客様が許してくれている感じ。
「みんな休みの日に、
店を開けてくれてありがとう」
そんな空気が漂っている。
ウェグマンズに別れを告げ、
ダウンタウン・ユニオンスクエアに。
トレーダー・ジョー。
自然食グロサリーストアとして全米最強。
270店を超える。
その最大繁盛店。
しかし、こんなに空いているトレーダージョーのユニオンスクエア店、
見たことがない。
それでももちろん、大繁盛。
向かいにあるA&Pのアップスケールタイプ、
フードエンポりアム。
ガラガラ。
この店は、なぜ閉鎖しないのか、
なぜ少しだけお客が来るのか。
いつも不思議に思う。
意地とメンツだとしたら、
ここには大企業病が巣食っている。
ガーデン・オブ・エデン。
この店も「ニッチ」をつくりだしている。
「Niche」とは正統に位置づけられたもの。
この青果の陳列。
見とれてしまう。
そしてホールフーズ・マーケット。
1階、地階の売り場は、やはり賑わっている。
しかしフードコートは、今までに見たことがないほど、
空いている。
今まで座って食べたことなど一度もないが、
今回はゆっくり食事。
ちょうど昼時なのに、
商人舎ファミリーの食堂と化した。
ユニオンスクエアのドラッグストア「ウォルグリーン」。
店頭に自由の女神を登場させた。
独立記念日には、
自由の女神がいたるところに現れる。
街の引き売り屋は、
淡々と店を開けている。
ユニオンスクエアの大通り。
幸せ基準でいえば、
これもあり。
街角の果物売り。
家族三人の商売。
お母さんが主役。
独立記念日、家族をあげて、お仕事、お仕事。
最後の店はゼイバーズ。
コーヒーとチーズとサーモンとキッチンウェアの店。
ゼイバーズだけは、いつもと全く変わらない。
ニッチの世界的代表。
どんなときにも変わらないポジション。
どんなときにも変わらない顧客との関係。
それがニッチ・マーチャント。
ナレッジ・マーチャント。
午後は自由行動。
私たちが訪れたのは、
グランド0。
2001年9月11日のあの場所。
クレーンなど入って再建中。
心より合掌。
世界貿易センターに隣接した地下鉄駅は閉鎖されていた。
貿易センター跡の隣の協会の庭の碑。
「They are in peace」
教会の礼拝堂。
「ニューヨーク市とそのすべてのレスキュー隊の皆さんへ。
不屈の精神を持ち続けてください」と書かれている。
その後、コロンバスサークルのホールフーズを訪れ、
セントラルパークを散策し、
五番街でショッピングして、
ロックフェラーセンターの星条旗林立を眺めて、
ホテルへ帰還。
お疲れさま。
最後の晩餐。
フェアウェル・パーティ。
鈴木定男団長のしみじみとしたご挨拶。
心より感謝。
団長、浅野先生、そして私。
「ありがとう」
この言葉しかない。
大成功の歴史的第1回研修会。
再び、「ありがとう」
<結城義晴>