期待をこめた8月への最後の助走。「ああ、そうそう!そうなんだ!」お客様の暮らしの変化に同調せよ!
Everybody! Good Monday!
「海の日」をはさんだ3連休最終日です。
20世紀は、石油の100年。
21世紀は、水の100年。
伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんの言葉。
先週土曜日のこのブログに掲載。
しかし、水というと、
ペットボトルの500ミリリットルしか、
思い浮かべられないとしたら、
あまりに貧弱。
とうとうたる水量。
あふれ出る水量。
そんなものをイメージしたい。
2000年以上も前の地中海の王者ローマ。
現在のヨーロッパのグランドデザインをつくったローマ人。
彼らの都市は、水と小麦を常時補給することに、
全機能をかけていたといってよい。
だから現在も、各地にローマ水道とローマ街道が残る。
ローマ水道は水を、
ローマ街道は小麦と軍団を、
それぞれに補給し続けた。
2000年も経過して、
現在の世界は、
人口の50%が都市に暮らす。
先進国では75%が都市生活者である。
そしてローマ人と同じく、
水と穀物がライフラインとなっている。
2000年前は地球上の人口1億人。
現在は、67億人。
もしかしたら、ローマ人以上に私たちに、
水と穀物の危機が迫っているのかもしれない。
そんなことも連想させる海の日。
3連休の最終日。
だから今年の8月は小さな爆発。
それがこの3連休に表れる。
全国的に梅雨も明け、
児童・生徒・学生は夏休みに突入。
家庭全体のライフスタイルが、大きく変わる。
《ちなみに小学生は児童、
中学生・高校生が生徒、
大学生・専門学校生・大学院生が学生。
幼稚園・保育園に通う子供は園児という》
生活が大きく変わるときは、チャンス。
暮らしの変化に、いち早く、
どこよりもぴったりと、
同調する。
お客様から「ああ、そうそう!」
「そんなんだ!」と、
共感される売場づくりをすれば、
8月へのまたとない助走となる。
だから、生活を知る必要がある。
生活を見る視点がいる。
生活を変える力が求められる。
ヤオコー会長・川野幸夫さんが言う。
「変化対応業であると同時に
変化指導業である」
「潮目が変わる」とき、
自分の力の及ばない大変化のとき、
変化への対応を指導的に提案できる店に、
多くのお客様の支持が集まる。
その提案は、残念ながら、
提案する知識商人のレベルに規定されてしまう。
付け焼刃のアイデアや、
思いつきの提案では、
受け入れられない。
本当のマーケティング力。
マーケティングとは、
「市場(Market)を動かす(ing)行為」
ここで言う市場とは、お客様のこと。
そのお客様の群れのこと。
お客様の暮らしを知り、
お客様のご要望を読み取り、
お客様の喜びを我が喜びとする。
私は、いつも言います。
「まだ、遅くはない」
本当のマーケティング力をつけることが、
知識商人としてのレベルを上げることにつながる。
だから今週は、
8月に向かって、
マーケティング力を養成する週にしよう。
とはいってもそんなに難しいことではない。
お客様の行動をウォッチする週にしよう。
自分自身と家族の梅雨明けの暮らしを、
自己観察する週にしよう。
それを期待をこめた8月の爆発への助走にしよう。
少ないとはいえ、サラリーマンのお客様は、
ボーナスをもらった。
今週は給料日もやってくる。
今週末の金曜日25日からの週末。
まず第一弾の打ち上げ花火。
繰り返すけれど、その兆候は、
この海の日をはさんだ3連休に、
表れていたはず。
何が売れたか、
いくらの商品が売れたか。
8月への小さな爆発は、
小さいながらも始まっている。
小さな小さな「ああ、そうそう!」
「そんなんだ!」
このお客様の共感を得られるか否か。
今週も、元気を出して。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>