「ここに置いてもお金にならん」バックヤード在庫へのひとこと
「ここに置いても、お金にならん」
(株)セイミヤ加藤勝正社長の言葉。
売り場からバックヤードへ移動しながらの言葉。
8月23日、先週の土曜日。
茨城県の(株)セイミヤの店舗を視察。
カスミの店にも、寄った。
前日夕方、講演した後の勉強。
セイミヤは、1店1店、良い店づくりをしている。
加藤さんは、その1店1店を大事にしている。
生鮮食品は、スーパーマーケットの命。
しかも加工処理しなければ、
最終商品にならない。
だからバックヤード在庫ゼロというわけにはいかない。
しかしドライグロサリーは、
バックヤードに在庫を置いても、
お金に変わらない。
だから売り場に置く。
これ、商売の原点。
加藤さんは、この点に関して、
まだまだ現場に徹底してもらいたいようだ。
商品は、回転してこそ、生きる。
売れて初めて、お金に変わる。
今日の日経新聞に、衣料品チェーン各社の在庫の話が出ている。
「販売効率の低下」と表現されている。
ニクロ 年間11.1回転。
しまむら 11.3回転。
ポイント 20.7回転。
ハニーズ 11.2回転。
ユナイテッドアローズ 4.3回転。
全社が前年同期比で、回転率を下げている。
「バックヤードに置いておいても、お金にならん」
全部売り場に出す。
しかし売り場が、
それに対応できるようになっていなければならないし、
発注のシステム、売り切りのノウハウ、
すべての条件が揃わねば、
在庫は回転しない。
しかしスタートは、これだ。
「ここに置いても、お金にならん」
<結城義晴>
2 件のコメント
素晴らしいお言葉です。
ゲストさま、ありがとう。
加藤勝正さんは、日本のスーパーマーケット経営者の中で、
最も熱心な勉強家、研究家といえます。
その言葉だけに、説得力があります。