「値上げと値下げ交錯の秋」にはじっと動かず、それをお客様は一番望んでいる
今週は、全国的に雨模様。
客足に響く。
週末には、何とかスカッとしてもらいたいもの。
今日の朝刊。
日経新聞は「値下げと値上げ交錯の秋」と中間総括。
朝日は「ガソリン卸値5円安」を一面にもってきた。
読売は経済面で、「松屋の値上げと新日本石油の値下げ」を報じた。
石油は世界相場が安定してきた。
世界的に需要が低下し、
同時にアメリカ、ブラジルなどで増産体制に入ったから。
穀物も世界相場は、
小康状態から、値下がり状態へ。
しかし、コンシューマー製品は値上げが続く。
これは高速道路の自動車渋滞に似ている。
先のほうは、すいすい走っているのに、
後ろは渋滞。
その渋滞の波が、断続的に訪れる。
しかし、50キロも渋滞が続くという悲惨な状況からは、
少しずつ脱してきた。
伊藤忠会長の丹羽宇一郎さんが言うとおり、
今年の終盤には落ち着くか。
しかし、以前に比べると、
全体に高止まりする。
わざわざもとのレベルまで値下げすることはない。
ここに企業の論理が働く。
しかしこのように、体制として企業の論理が動くところには、
それを逆手に取ったディスカウント作戦が、
入り込み、現出する余地が生まれる。
必ず、この現象が起こる。
そこで、自分はどうするか。
価格や相場が乱高下するとき、
お客様から信頼を得る方法は、
出来る限り、じっと動かないこと。
長い目で見て、収支を考えること。
お客様は、投資家ではない。
だから平穏無事を望む。
それに応えることだ。
それが本当の企業の論理である。
さて昨日は一日中、会議。
そして夕方の5時から、講演。
東京・上野、三洋電機(株)本社。
私、仕事した後の皆さんに講義するのは、大好き。
何というか、満足感がある。
販売部隊、マーケティング部門へのモチベーションアップの講義。
本社会議室での、夕方から仕事が終わってからの講義。
存分にお話した。
私、時間を間違えた。だから140分になってしまった。
恐縮。しっかり聴講してくださった全員に心より感謝。
三洋電機販売(株)取締役大崎公司さん。
営業本部法人営業統括部副統括部長。
大崎さんとは、本当に長いお付き合い。
ペガサスクラブの中堅育成セミナーを受講したことがあるそうで、
その意味では私の同窓生。
かつては、家電や什器、食品や雑貨のメーカーの人たちも、
チェーンストア理論や流通革命論を、
小売業の人たちと一緒に勉強した。
最近は、それが少ない。
残念なこと。
右から三洋電機(株)マーケティング本部副本部長・柴田康祐さん、
三洋電機販売(株)常務取締役・菊田盛夫さん、
三洋電機販売(株)営業本部プロモーション部部長・阿久澤光明さん。
柴田さんと阿久澤さんは、毎日、
熊谷から新幹線通勤だとか。
毎朝、7時台の新幹線に乗るという。
ご苦労様です。
再び、すべての皆さんに感謝。
<結城義晴>