万代の店回りと西端一族に「商売人」を感じる
大阪出張、3日目を迎える。
今日は、公務員のボーナス支給日。
多くの会社でも、公官庁に倣って、
ボーナス支給日。
しかし、そのボーナス、
ほとんどの企業、組織で、ひどく少ない。
だからボーナス支給日は、
「節約、倹約。もったいない」を、
自覚させられる日となってしまう。
週末は、ささやかな贅沢を楽しむ。
そんな週中の今日です。
さて、昨日は、朝から、
㈱万代の138店の中の選りすぐりの3店を店舗クリニック。
万代デリ部シニアマネジャーの芝純さんにご案内いただいて、
心から感謝。
まず、万代最大の売上げをはじく八尾店。
2006年6月に改装して、575坪の店舗となった。
アリオ八尾がオープンして、
イトーヨーカドー八尾店が進出してきたためだ。
こういった場合、たいてい、
両者ともに売り上げを伸ばす。
周辺の店舗の客数が激変する。
そのとおりとなって、
万代八尾店、年商41億円の店となった。
青果部門と鮮魚部門が、
「売れれば売れるほど易しくなる」商売になっている。
しかも、ドライグロサリーの品揃え、売価設定がいい。
かっこよい売り場ではないが、
リアリティに満ち溢れている。
生活のプロが、やってくる店。
塩崎芳弘店長と芝純シニアマネジャーと。
次に、万代逆瀬川店。2005年11月オープンの555坪。
年商は33億円ベースで進んでいる。
前年対比売上高は109%。
万代にしては、洗練された店。
店舗入り口に惣菜・デリの売り場が展開され、
万代の最強部門・農産売り場が広がっている。
この農産部門、全体の売上構成比14.5%。
もちろん水産部門も「売れれば売れるほど易しくなる」展開。
畜産部門とデリ部門が成長していて、
加工食品や菓子がきちんと支えているから、
利益が出る。
万代の新しい方向性を示す店になりそうだ。
最後に、大阪の真ん中、
万代福島吉野店。
今年10月3日オープンの新店。
売り場面積401坪。
年商は20億円のベースで予算化され、
それも達成の見込み。
近隣にライフが3店、ジャスコが2店、
公設市場など8カ所。
激戦の地区に割って入った。
しかし、若い青野克宣店長の下、
「クレンリネスとホスピタリティ」に磨きをかけ、
大健闘。
この店も、伸びるに違いない、という予感をさせる。
青野克宣店長は若くて勉強熱心。
万代の人と商品が、店を支えている。
経済不況と消費不振真っただ中の2008年末、
万代は好循環のサイクルで、
2009年を視野に入れている。
「何の変哲もない店」ながら、
「地域になくてはならない店」
「売れれば売れるほど仕事は易しくなる」
それが今の万代といえよう。
さて夕方、浄信寺へ。
ご存知、西端春枝事務所。
今年、「寺子屋塾」を開催させていただいた。
西端先生、そのご二男のフェイト社長・西端徳次さんと、
にこやかに写真。
「無理はいいけど無茶はいけない」
ほんとうにありがたいご忠告。
来年も、この言葉、忘れずに頑張ります。
徳次さんは、その西端先生のDNAを受け継いだ好漢。
子供のころから、商売を手伝った。
父上は、かのニチイ創業者の故西端行雄さん。
高校のころ、紳士物売り場を担当していた。
当時の商売人の子供は皆、
何らかの形で店の手伝いをしていた。
ある時、親父から言われた。
「宿題忘れてもいいから、
サイズきらすなよ」
ビラも配ったし、ぬいぐるみにも入った。
徳次さんは、それを嬉しそうに話す。
万代の人々、
西端さんたち。
今日は、商売人と一緒だった。
不況風が吹く今、
「商売人」が必要。
それを強く感じた日だった。
<結城義晴>