川田一光東京青果社長、垣添直也ニッスイ社長、宗像守JACDS事務総長と次々に融合
今年、業態間の売上げランキングに、変化が出る。
コンビニが百貨店を追い抜く。
一番の小型店業態が、
一番の大型店業態を、
日本全国の売上高で、
逆転する。
大きな出来事。
個別企業では、もうすでに、
この変化は表面化していた。
19772年、小売業最大の三越の売上高を、
ダイエーが抜いた。
さらに2000年、そのダイエーの売上高を、
セブン-イレブンが抜いた。
当然このとき、セブン-イレブンは、
当時の百貨店第一位の高島屋を抜いていた。
それが、業態全体で、今年2008年末の集計で、
百貨店をコンビニが抜く。
歴史の転換。
しかし、もうすでにその役割の違いは、20世紀の最後には、
逆転していた。
例えば、即席ラーメンという大衆的な商品ですら、
かつては、新製品が発売されるときには、
百貨店の店頭でお披露目した。
明星食品の中華三昧が1981年に、初お目見えした時、
百貨店の店頭で最初のプロモーションが行われた。
しかし、1990年代後半から、新製品は、
テレビコマーシャルとコンビニ店頭の連動で、
プロモーションをかけるようになった。
このころから、特に大衆的商品は、
コンビニに主導権が移った。
それが売上数値として、表面化したのが、
今年、2008年ということいなる。
現象はこうして起こり、
数字はこうして変わる。
さて、昨日は、「師走」だった。
朝一番に東京・大田市場へ。
日本最大の青果卸会社の東京青果㈱川田一光社長を訪問。
通称「トイチ」と呼ばれる会社。
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンの、
2月の講座で、川田さんに講義していただく。
その打ち合わせ。
「今年の年末は、大変です。
イチゴが売れない。
値ごろのミカンしかない」
青果流通も大きく変わった。
川田さんは、その専門家。
生産と流通、そして小売りとのコラボレーション、
オーガニックへの取り組みなど、
話は尽きない。
あっという間に、時間がやってきた。
午後一番で、今度は大手町の日本水産㈱へ。
こちらは通称「ニッスイ」。
垣添直也社長を訪問。
垣添さんにも、2月にコーネル大学RMPジャパンで講義いただく。
垣添さんも、日本最高の専門家。
世界の水産事情に通じていらっしゃる。
私は、1994年、フランス・パリで垣添さんとご一緒した。
シアルドールという世界ヒット商品コンクールで、
ニッスイの「エビの包揚げ」が金賞をとった。
そのシアルドール国際審査委員が私で、
受賞者代表が当時専務の垣添さんだった。
それ以来のお付き合い。
コーネル大学RMPジャパンでも、
楽しみな講義のひとつ。
垣添さん手作りの船の模型の前で、写真。
東京駅から新幹線で新横浜へ。
今度は、日本チェーンドラッグストア協会へ。
事務総長の宗像守さんを訪問。
宗像さんにも、
2月のコーネル大学RMPジャパンで講義していただく。
宗像さんは、ドラッグストア経営指導の日本第一人者。
来年6月に施行される「改正薬事法」の推進者。
「セルフ・メディケーション」という概念を、
日本にはじめて紹介し、
その実現への道を力強く先導してきた。
この面で、社会を変える。
その志は、高くて、強い。
私は、食の分野でそれを、志した。
私たちは、同志。
そして今、世界的に「医食同源」が叫ばれている。
つまり私たち二人の融合が、求められている。
ともに頑張りましょう。
宗像さんの方が、断然、前に進んでいて、
いつも私は、宗像さんを追いかけている。
急いで、商人舎オフィスに戻り、
忘年会。
入れ替わり立ち替わり、
裏方の人ばかり参加してくれて、
総勢15人のパーティになった。
最後に残ったメンバーで写真。
17時から24時までの忘年会。
途中、商人舎ホームページ改革検討委員会と化して、
議論沸騰。
みなさんありがとう。
20時ころ、コンサルタントの水元均さん、合流。
駆けつけ三杯で、
酔っぱらったところで、
写真。
水元さんとも、CDオーディオセミナーなどで協働した。
商人ねっとと商人舎のコラボレーション。
ここでも、融合がテーマだった。
2009年、もっともっと融合の輪を広げていかねばならない。
いや、融合の輪が、否応なく広がっていくに違いない。
そんな事を感じさせられた一日だった。
最後に、忘れずに、
「林廣美の金曜日のこの一品」
今日から始まる週末は、
「手軽で簡単クリスマス」気分をご提供する。
ひと口本格フライドチキン
いつもの唐揚げ用カット鶏肉を、
本格フライドチキンの粉で、
カラリと揚げる。
それだけで、
一口用本格フライドチキンの出来上がり。
超のつくベーシック・アイテム。
どんどん売ろう。
そしてよいクリスマスを。
アーメン。
<結城義晴>