「一人は万人のために、万人は一人のために」
Everbody! Good Tuesday!
Mondayが祭日の場合、Good Tuesdayとなる。
今日も、商人舎のホームページへのご訪問、感謝したい。
ページの頭にテロップで流れる「流通ニュース」。
㈱ロジスティクス・パートナーと商人舎との提携で、実現した。
新商人舎ホームページの毎日更新の目玉の一つ。
流通ニュースは、「平日毎日更新」ではあるけれど。
今朝は、46本もの記事が更新された。
この流通ニュースのページの右肩の記事検索欄に、
例えば「イオン」と打ち込むと、たちどころに60本ほどの最新の記事が検索される。
ご利用いただきたい。
さて、三連休と最後の成人の日。
成果は、いかがだっただろう。
一人は万人のために、
万人は一人のために。
古代ゲルマン民族の言い伝えの言葉だという。
アレクサンドル・デュマの『三銃士』で、
ダルタニアンと三銃士がこの言葉を何度も使う。
友情の証として。
ラグビーにもこの精神が受け継がれている。
産業界では、ロバート・オーウェンの影響で、
生活協同組合がこの合言葉を使う。
しかし、だんだんそんな風潮が薄れつつある気がする。
新成人は皆のために、
皆は新成人のために。
それが「成人式」なる各市町村のイベントに、
様変わりして、巨大な同窓会となる。
新成人に、何よりもまず、必要なことは、
親への感謝である。
心からの、両親への、感謝である。
それが表れた一日であったらならば、良かった。
それを私たち商業がお手伝いする。
風潮を企画し、演出し、実現させる。
世間に足りなくなったこと、
社会からなくなっていく良いこと、
それらを見つけて、
お店で提案する。
一人は万人のために、
万人は一人のために。
これなど、とてもよいテーマだ。
商業のミッションとしてふさわしい。
不況不況と騒がれると、急激に、
「世知辛い世の中」になってゆく。
この世知辛さへの傾斜を、食い止める。
だからお店には、「世知辛さ」が、
かけらほども、あってはならない。
1844年12月21日、産業革命のあとのイギリス・ロッチデール。
産業革命の反動の生活苦の中で、世界初の生活協同組合が誕生した。
「ロッチデール組合」
私は、これを欧米における革新的商業のスタートと考える。
そしてこのロッチデール組合は、5つのスローガンを掲げた。
1. 市価取引
2. 品質の純良
3. 現金販売制度
4. 組合管理での組合員の平等
5 政治的、宗教的中立の原則
この五つの原則は、商業の近代化の過程の中に、
脈々と流れていた。
それを思い出すのも、
2009年1月にふさわしい。
さて、セブン&アイ・ホールディングスが、
本格的にサービス業に参入する。
旅行代理店やカルチャーサービス教室。
社名は「セブンカルチャーネットワーク」。
1月15日に、専門新会社として設立され、
セブン-イレブンをはじめとする拠点で販売される。
この動きは、まさに時流に乗っている。
現在のセブン&アイの大きな戦略は、
日本全国というマーケットで、
圧倒的なクリティカル・マスを達成した拠点数を生かすこと。
セブン-イレブンの1万2000店。
イトーヨーカ堂や西武百貨店・そごう百貨店、
そしてヨークベニマル、ヨークマート。
これらの拠点で販売する。
サービスを。
2005年に、日本の製造業の売上高を、
日本のサービス業が追い越した。
そしていまや日本の産業の中で最も大きなGDPを生み出すのは、
サービス業である。
商業も製造業も、サービス業化しなければならない。
昨2008年4月17日の商人舎発足の会。
私は4時間の講演をした。
「小売流通業・サービス業が21世紀の日本を救う」
その中で訴えた。
商業のサービス業化。
そう考えると、「現在の経済不況や消費不振」は、
むしろ、新しいビジネスを呼び起こすためにあると見えてくる。
いち早く、セブン&アイが行動を起こした。
ザ・プライスの安売り店づくりより、
数段、「世知辛さ」からの脱皮のパワーがある。
一人は万人のために、
万人は一人のために。
要は、このミッションの実現に向かっているか否か。
「世知辛い世の中」から抜け出して、
次の社会を見定めている。
そんな知識商人を目指したい。
Everbody! Good Tuesday!
<結城義晴>