「勇気と想像力とほんのちょっとのお金があれば」
「ハドソン川の英雄」
57歳のチェスリー・サレンバーガー機長。
155人を乗せたエアバスA320型旅客機を無事に着水させ、
絶体絶命の危機を脱したパイロットは、
1970年代には、米空軍でF4戦闘機を操縦し、
USエアウェイ航空に転職した後も、29年間、
現役を続けてきたプロフェッショナルだった。
久々に、いいニュース。
フランスのルモンド紙は、エスプリたっぷりに賛辞を贈った。
“Yes,He can!”
さて、昨日も私は、師走の続き。
横浜みなとみらいから、東京・目白の学習院大学へ。
学習院マネジメントスクール2008秋講座成果発表会。
その後、赤坂のグランドプリンスへ。
日本チェーンストア協会賀詞交換会。
この会は、1200人を集めて盛会。
100年に一度の「未曾有の危機」だからこそか、
みな、希望と勇気を確認したがっているように、
私には見えた。
時間を戻して午後3時。
学習院大学百年記念会館。
故田島義博先生が創設された、
学習院マネジメントスクール。
現在は、上田隆穂教授がヘッドマスターとなって、
充実のうちに継続されている。
私は、この春秋の講座で、「流通概論」を担当している。
今日は、2008年秋のDSCM基礎コースの成果発表会。
受講生が4つのチームに分かれて、
共同研究を続けてきた。
その成果を発表する。
それを、講師陣および派遣責任者が、
講評し、感想を述べる。
この発表会のあと、
受講生はそれぞれチームごとに、
研究成果を論文にして残すという仕組み。
さて第一のチームBikiniの研究テーマは、
「プロモーションの課題」
プロモーションの推移を、
1.シーソー型
2.トランポリン型
3.ロケット型
4.エアーズロック型
などと分類し、いかに一つひとつの販促活動を
評価するかを提案。
結論としては、
従来通りの数値評価と満足度評価を組み合わせた
総合評価の手法を提案してくれた。
第二のチームRemonは、
「近未来の流通を考える」
ネットスーパーの可能性、
イノベーションの提案などを研究。
やや強引な設定もあったが、
近未来を予見する研究として、
おもしろい視点がふんだんに盛り込まれていた。
メーカー、卸売り業、小売業の企業から派遣されて学ぶ受講生。
その派遣責任者からも、意見や感想が述べられた。
第3のチームWILL seasonⅡは、
「在留外国人アプローチの可能性」
第4のチームThe peaceは、
「市場環境の変化とECRの必要性」
私は、第3、第4のチームの発表を
聞くことができなかった。
恐縮。
学習院を後に、赤坂へ急行。
日本チェーンストア協会賀詞交換会。
もう始まっていて、
林紀男会長の挨拶が終わりかけていた。
林さんはイズミヤ㈱会長。
つぎに甘利明行政改革担当大臣が挨拶。
甘利さんは、福田政権まで
経済産業大臣を務めてきたので、
この協会の主管官庁のトップとして、挨拶。
乾杯の挨拶と発声は、
賛助会員を代表して、
日本水産㈱社長の垣添直也さん。
垣添さんのお話が、良かった。
「1929年の世界恐慌の中で、
チャールズ・チャップリンは
『ライムライト』という映画を撮った。
そこで、主人公にこう言わせた。
『勇気とイマジネーションと
ちょっとしたお金があれば、
人生は楽しくやれる』
その後、ルーズベルトが大統領になって
ニューディール政策を打ち出した。
『恐れるものはない』と言って。
いま、私たちも勇気と想像力をもって、
元気と勇気を出して、仕事に邁進したい」
私も、垣添さんに、まったくの同感。
垣添さんは、
2月のコーネル大学RMPジャパンの講師でもある。
よろしくお願いします。
その後、懇親に次ぐ懇親。
とても書ききれない。
皆様、ありがとうございました。
商人舎発起人の件、
コーネル大学ジャパンの件、
そして立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の件。
私は、お礼とご報告に終始した。
その中で、ペガサスクラブの渥美俊一先生と写真。
私も、先生の真似をして、ポーズ。
最後に、ライフコーポレーション社長の岩崎高治さん、
常務の並木利昭さんと、写真。
私たちは、勇気をもち、想像力を働かせて、
この難局を乗り越えなければならない。
100年に一度の危機も、
私たちのために用意された勉強と鍛錬のときなのだ。
だからいつもの標語。
「今日も一日、元気と勇気」
今年と今月の標語。
「無茶はせず、無理をする」
<結城義晴>