消費マインドに「ジャスト・イン・タイム」せよ!
Everybody! Good Monday!
2009年1月の第4週目です。
1月は、どうしても、消費傾向が落ちる。
12月に、財布をはたいて、さまざまな購買をするから、
その反動が出て、1月は冷え込む。
3が日が終わり、松の内が明け、
成人の日が終了したら、
ひたすら「節約、倹約。もったいない」
そして次に目指すのは、「節分」
もう今から、2月の節分やバレンタインを、
派手に訴求している店がある。
ライバルに先を越せ、といった意図なのだろうが、
この先制主義は、あまり効果が出なくなったように思う。
顧客無私の先制主義は、逆効果。
自分の顧客を見ることの方が大切だ。
「ジャスト・イン・タイム」という言葉がある。
仕事や業務に使われることが多いが、
顧客の消費マインドに「ジャスト・イン・タイム」で、
応じる必要がある。
だから、節分、バレンタインはどのタイミングで打ち出すか。
いま、それを真剣に考えねばならない。
もちろん節分は、2週間先の火曜日だから、
もうお客様にご提案する時期であることは間違いない。
しかし、今回の節分の仕掛けが「ジャスト・イン・タイム」であったか否かは大事なこと。
顧客の心理にジャスト・イン・タイムするための3つの注意点。
第1は、自分で顧客としての生活を持つこと。
「実感」を大切にすること。
最近、職場に手作りの弁当を持参するサラリーマンが多い。
それは、男性が自分でつくる弁当だそうだ。
生活をもっていれば、節約の実感がある。
この実感は、こんな手づくり弁当重要につながる。
それが営業や仕事に表れる。
第2は、営業のストーリーとシナリオをつくること。
暮らしには、物語性がなければならない。
不況・不振と騒がれると、
消費者は豊かで楽しい物語を望む。
さらに生活には、前始末と後始末がある。
商業は、顧客の生活の代替わりを受け持つ。
これらをシナリオにする。
主体性をもって、顧客を誘導する。
ヤオコー会長の川野幸夫さんは、
「顧客誘導業」であることを訴えている。
第3は、「プル型」で行われること。
「プル」とは引っ張るという意味。
反対が「プッシュ」で、押すという意味。
例えば、成人の日の後始末が行われると、
そこに節分が入ってくる。
後始末がないところに、前始末はない。
仕事は連続している。
後始末も前始末も、
「節約、倹約。もったいない」の消費のために、
小さく小さくなってきた。
だから手早く、行われるはず。
仕事は必ず「プル型」で行う。
昨年10月から12月の最後の3カ月のGDPが、
10%を超えるマイナスとなりそうだという予測が出た。
1割の国内総生産の減少。
このホームページの巻頭テロップ「流通ニュース」には、
昨12月に検討して小売企業の最新情報が流れているが、
全体でみると、製造業を中心に経済不況は深刻。
GDPの減少は、確実に消費に影響を与える。
だから商業には、ますます、
「ジャスト・イン・タイム」の
仕事が求められる。
お客様の心に「ジャスト・イン・タイム!」
今週が始まった。
今週もまた「無茶をせず、無理をする」
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>
[追伸のお知らせ]
USA小型店研究特別緊急セミナーが、
3月17日から1週間で開催されます。
何といっても「マーケットサイド」の研究が目玉。
ウォルマートの21世紀対応新フォーマット。
それが500坪型の食品スーパーマーケット。
これにテスコの小型店「フレッシュ&イージー」、
さらにセーフウェイの小型店「ザ・マーケット」
そして、「ナゲット・マーケット」
この小旅行と緊急セミナーは、
2009年と2010年の日本での政策を、
決定づけるものとなります。
是非のご参加を。
(㈱商人舎)
2 件のコメント
こんにちは
以前もジャストインタイムでコメントさせていただきました。
トヨタ語録がでると ついついコメントしてしまいます。
>自分で顧客としての生活を持つこと
私は只今、営業第一線から退き、土日が休める部署にいます。
せっかくなので、毎週土曜日をスーパー巡りの日にあてていて、東海地区3県(特に愛知県)のお店をこの一年間で1,200店ほど訪問しました。
もちろん買物もします。多いときで1万円ほどの食料を買い込む。過去30年の自分の仕事を省みる時に「生活提案」などと言いながら、実際には「商売提案」であったと反省しております。いつかもう一度、この体験(スーパー巡り)が活かせる日がくれば良いと思っています。
ブログ更新、これからも楽しみにしております。
kentnkさま、ご投稿感謝。
スーパーマーケット巡り、ありがとうございます。
「生活提案」を謳いながら、
衣の下の鎧は見え見えで、
「商売提案」が多いことは、本当に残念です。
心からの生活提案が、結果として、
商売繁盛となる。
このことを忘れてはならない。
忘れてしまったら、
心からの生活提案であったものまで、
自分で、商売提案と勘違いしてしまいます。
ありがとうございます。