バラク・オバマ大統領、「変革と再生」訴えて本日歴史的就任
バラク・オバマ第44代アメリカ国大統領。
今日、誕生する。
白人優先社会といってよかったアメリカに、
黒人の血を引く大統領が登場。
歴史的な日である。
私たちは、この日を同時体験したこと、
覚えておかねばならない。
オバマは、東部を列車で縦断。
リンカーンの故事に倣った。
米国でいまだに人気のある大統領は、
リンカーン、ワシントン、ルーズベルトだという。
オバマ演説は、毎日のようにキーワードを生む。
17日、首都ワシントンでは、米国の歴史を振り返りながら、
「ともにこの国を再生しよう」の呼びかけに、
人々は「イエス・ウイ・キャン」を繰り返した。
ウィルミントンでは、
「私たちは一日も休まず仕事をする。
来月の交通費を心配する親や、
汽笛を聞きながらより良い生活を夢見る子どもたちのために」
18日、米国歌誕生の地ボルティモアでは、
「いま必要なのは、イデオロギーや偏見からの新たな独立宣言だ。
米国の革命は今も続いている」
18日、リンカーン記念館前で開かれた就任記念コンサートでは、
「変革を求める数百万の声を阻むものは何もない」
オバマ新大統領の演説を聞いていると、
「そうだ、やれるんだ!」と、
思えてくる。
実は、いま、日本にも、世界にも、
必要なのは、この感じだ。
「やれる」という予感、感触。
一方、コンビニが百貨店を抜いたというニュース。
朝日新聞は一面トップにもってきた。
百貨店協会の昨年12月の売上高が発表されたことを受けてのニュース。
91社の百貨店280店の売上高は7兆3813億円。
12年連続で減少。
コンビニは、7兆8000億円を超えるという予測が確定している。
だから、百貨店を抜いたことになる。
このニュースは、別に目新しいことではない。
昭和47年(1972年)に
ダイエーが三越を追い抜いて、
ナンバー1の地位を得た。
その後、2001年に
そのダイエーをセブン-イレブンが抜き去って、
日本最大の売上高のグループとなった。
その業態のリーディングカンパニーは、
こんなに早く順位が入れ替わったのに、
業界全体では、今頃、交代なのかと思わせる。
しかし、直営で、巨大で、保守派で、従来型の百貨店。
フランチャイズで、小型で、革新的で、新興のコンビニ。
伸びやかさ、斬新さで、
オバマほどではないかもしれないが、
やはり百貨店よりもコンビニに軍配が上がる。
時代は確かに変った。
しかし、業界全体で順位が変わるのに、
こんなに時間がかかる。
オバマ新大統領の政治とアメリカ合衆国が、
こんなスローモーな動きでないことを祈るばかりだ。
<結城義晴>
[追伸]
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オバマのアメリカを見にゆく最初のセミナー。
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