12月の貿易収支赤字とニラクの元気
2008年の日本の貿易収支黒字額は、
なんと前年比80.0%の激減。
貿易収支とは輸出から輸入を差し引いた額。
財務省が22日発表した貿易統計速報(通関ベース)。
それでも、2兆1575億円の黒字だから、
日本はまだ貿易立国とはいえる。
しかし12月の貿易収支は3207億円の赤字。
12月だけ見ると、貿易立国とはいえなくなった。
輸入額が前年同月比21.5%減で、輸出額は35.0%減。
1980年以降で最大の下落率。
世界的な貨幣経済の崩壊が、実体経済の中の輸出という面に影響を出してきた。
おりしも日銀は、2008年度と2009年度の経済成長率が2年連続減少との予測を発表。
2008年はマイナス1.8%、2009年はマイナス2.0%。
輸出で潤っていた日本の経済に、構造的な改革が迫られている。
改革の方向性は二つ。
①自力で国内需要を創造すること。
「小売流通業・サービス業が日本を救う」
私の持論。
②モノの輸出ではなく、コトの輸出に重点を置くこと。
技術を輸出する、人材を派遣する、ノウハウを輸出する。
そのために、知識スペシャリストや知識商人を育てる。
ナレッジは、フローすれば、必ずストックとして戻ってくる。
知識とは、好循環するものなのだ。
さて、今日はお知らせ満載。
その1。
FORTUNE誌の「働きたい企業ランキング100」
2009年版が発表された。
私の使う指標のうちで最も頻度の高いデータ。詳細は明日。
ウェグマンズが、残念ながら5位に落ちた。
しかし3月に私たちが訪れるナゲットマーケットがベスト10入りした。
9店舗での全米働きたい企業第10位。
凄いこと。
その2。
林廣美の今週の惣菜、発表。
これです。
詳細は、こちら[このページの下のボタンからもアクセスできます]。
その3。
昨日の「結城義晴つれづれ日記」
福島県郡山市に本部を置く㈱ニラクのストアマネジャー会議で講義。
ニラクは、関東・東北に43店舗のパチンコホールをチェーン展開する会社。
2008年3月期決算では、年商1875億円、従業員数1652人。
従業員1人当たり売上高が1億円を超える。
この1年間に、4回の連続講演をすることになった。
テーマは「商人魂の檄」
そして第1回は「元気を出そうよ」
「元気」というテーマで、2時間。
テーマがテーマだけに、講師は「元気の塊」でなければならない。
私は、これが人生最後の講義だと思って、
元気の塊となった。
その後、ニラクのクオーター・アワードに参加。
4半期に一回、さまざまな表彰をする。
メンタリング制度の表彰。
QSCの表彰。
3冠・4冠・5冠の表彰などなど。
パートタイマーさんはお子さんを連れて参加する。
入社1年目の社員も、もちろん店長さんも。
その温かさ、元気さ、熱気。
私は、感動した。
ニラク社長の谷口晶貴さん、副社長の谷口龍雄さんと写真。
お二人のうれしそうなこと。
谷口久徳副社長とも並んで、拍手。
ストアマネジャーの辻喬さんは、私の本をもってきてくれた。
サインをしているところ。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
厳しい経済情勢。
これから多くの改革が、国にも会社にも迫られる。
そのためには、「元気」が不可欠だ。
「心は燃やせ」
しかし、冷静に考えて行動しなければならない。
「頭は冷やして」おかねばならない。
ニラクの皆さんに、心から感謝。
私の、両親にも感謝。
<結城義晴>
2 件のコメント
こんにちは(*^_^*)
ニラクさん、そういうことをやられているんですね。
ご紹介いただき、ありがとうございました。謙虚に学ばせて頂きます。
では。
ultraman1959さま、そうなんです。
ニラクは、様々な表彰制度を設けています。
しかしそれは、商品が凄いとか、
金額が大きいとかいうものではありません。
なんというか、みんなで、互いにほめあって、
元気づけ合っているようなところがあります。
そしてそれを谷口社長が本当にうれしそうに見ている。
いい感じです。
会社には、この「いい感じ」というのが不可欠なんです。
それが徐々に社風を形づくっていくからです。