「小さく、狭く、濃く、深く」数表改革を始めよ!
「数表改革だ!」
昨日の、パチンコホールのダイナム会長の佐藤洋治さんの言葉。
仕事に使う数表。
ダイナムは、今期、絶好調だが、
2年前から、「数表改革」によって、
業績を飛躍的に改善させた。
「コンピュータから出てくる数表を、
漫然と、見ていてはならない。
そんな数表は、単なる資料だ」
「現場の問題が浮き彫りになり、
個店の解決策が提示され、
解決の行動に向かえるような数表を、
知恵を出して、つくらねばならない」
数表には、意思がなければならない。
意味が込められていなければならない。
ダイナムは、1兆2000億円の年商で、
299店のパチンコホールを展開する。
その300店になろうとする店舗を、
5つに分類した。
さらに重要視すべき数値指標を主に3つに絞り込んだ。
この15マスの数表で、
会社の状況がすべて把握できる態勢をつくりあげ、
「数表改革」を実現させた。
仕事と業務に数表を使うときには、
元の数表を改めなければならない。
「Think Small」
サム・ウォルトン。
「小さく、狭く、濃く、深く」
結城義晴。
的確に、小さくすると、その数表から、
現場が見えてくる。
そして、改善策が、
多くの人の頭の中に浮かんでくる。
それが改革につながる。
ダイナムホールディングス社長でもある佐藤洋治さんの、
経営に対する姿勢は、
現状の日本全体に対する警鐘でもある。
さて、日本フードサービス協会の発表した2008年概況。
外食産業の趨勢がわかる。
外食は1997年がピークで、29兆円産業といわれた。
2007年には、25兆円までダウン。
さらに、減少傾向が続く。
全体では、それでも、1.3%のプラス。
新店が貢献した。
しかし既存店は、0.8%のマイナス。
実感としては、もっと落ち込んだように感じる。
マクドナルドなどファストフードが大健闘。
それで全体は、この程度となった。
5つの業態区分のうち、
ファミリーレストランが、既存店マイナス3.3%。
パブ・居酒屋はマイナス1.6%。
ファストフードは、1.3%プラス。
この中でハンバーガーなど洋風ファストフードは2.5%伸び、
牛丼など和風店は落ちこんだ。
日経新聞によると、サイゼリアの正垣泰彦社長は、
「不況期こそ、チャンス」とコメントを発し、
「サイゼリアFXPRESS」という新業態を本格的に展開する。
イタリアンレストラン「サイゼリア」のコンビニのような小型店だ。
吉野家ホールディングス安部修仁社長は、
「2009年度中に傘下の事業を見直す」と決意を込める。
外食産業のトレンド。
①低価格化
②小型店化
③コンビニエンスニーズ対応
ここでも、「小さく、狭く、濃く、深く」
そして、「Think Small」だ。
<結城義晴>