2009SMTS第二日、歴史的合併調印の日となった。
小泉純一郎元総理の「笑っちゃうくらいあきれた」発言。
麻生太郎現首相の発言のブレ。
発言だけが独り歩きし、実行は進まない。
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
これがないと、発言にブレが出てくる。
仕事にも、ブレがあってはならない。
ローマ帝国の歴史上、
五賢帝時代のあと、次々に皇帝が入れ替わった。
塩野七生さんは「終わりの始まり」と、
この時代を呼んだ。
日本の自民党の現在は、この「終わりの始まり」に似ている。
自民党の「終わりの始まり」はやむを得ないかもしれないが、
日本国の「終わりの始まり」は勘弁してほしい。
だから私たち一人一人が、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」を、
実践しなければならない。
さて、第43回スーパーマーケット・トレードショー、
第2日目。
スーパーマーケットの世界に歴史的な出来事があった。
東京お台場・ビッグサイトは、朝から3月下旬並みの日差しを浴びた。
日本セルフ・サービス協会第166回理事会。
ビッグサイトの会議棟8階にも、
キラキラとした日差しが差し込んだ。
この理事会は、3月25日の通常総会に向けたもの。
歴史的出来事の確認がなされた。
その歴史的出来事は、
経済産業省二階俊博大臣の立会いのもと行われた。
右が横山清社団法人全国スーパーマーケット協会理事長。
左が増井徳太郎社団法人日本セルフ・サービス協会会長。
そして増井会長が署名。
横山理事長も署名・押印。
二階大臣が見守る中、増井会長も押印。
立会人の二階さんも、真剣なまなざし。
増井・横山両氏が署名・捺印したのは、両社団法人が、
8月1日をもって合併することが書かれた書類。
これで正式に、合併が成立し、
日本のスーパーマーケットの世界に
新しい時代が始まった。
現役の経済産業大臣が立ち会ったことには、
大きな意義がある。
これでスーパーマーケット企業約500社、
賛助会員企業730社の小売業界最大の協会が誕生する。
二階大臣は、1時間ほど、スーパーマーケット・トレードショーを視察。
熱心に、地方産品などのブースやE物産のブースを回った。
国内需要の掘り起こしが、日本経済の根幹を占める課題だからだ。
そしてそのために食品スーパーマーケットが、重要な役割を果たすことが、
この朝の経済産業大臣の行動によって証明されたことになる。
政治家トップにはブレと迷走が見られるが、
行政府とその長には、目的意識が高い。
それが日本の救いといえば救いだ。
調印後の、全国スーパーマーケット協会専務理事・澤藤正義さんも、
ほっと一安心の表情。
事務方の皆さんのご努力、敬意を表したい。
さて歴史的調印の間も、トレードショーは、活況を呈した。
本部VIP席。
左から浅香健一さん、田村洋三さん。
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパン講師。
事務局長の大高愛一郎さん。
今後の講義の重要な打ち合わせ。
そして国際流通インテリジェンス代表角田正博さん、
岡村製作所の中林康雄さん。
日米のチェーンストア経営について語り合う。
一方、セミナーステージでは、2日目の第一セミナーが開催された。
チェーンドラッグストア協会事務総長である宗像守さんの特別講演。
「改正薬事法に向けての対応」。
今回の目玉の一つ。
立ち見が出るほどの大盛況。
講演を終えた宗像さんと、わずかな時間の交流。
午前中の両協会合併調印のご報告。
そして同志としてがっちり握手。
商業界取締役営業担当の松井康彦さんと久しぶりに談笑。
コーネルRMPジャパンのブースには次々に第1期生が訪れる。
サミットの服部哲也さんもその一人。
営業企画グループマネジャーの長山剛さんにコーネル授業の面白さと刺激を語ってくれた。
長山さんもぜひ第二期生として参加ください。
その頃、セミナー会場では「キッズキッチンと教育」をテーマに、
ちびっこたちが料理に大奮闘。
「酒バイヤー」の矢坂英司さんが情報収集に来場。
著書にサイン。喜んでくれて感謝。
協会客員指導員でコーネルRMPジャパン講師でもある井口征昭さんが、
「今、なぜPB商品か」をテーマに講演。
こちらも大盛況。
西友時代の商品開発の経験をまじえて、
PB開発の課題を丁寧に講義してくれた。
ブルーチップ常務で商人舎発起人のおひとり宮本洋一さんが、
コーネルのブースに訪れた。
ブルーチップは昨年、本社を国際展示場正面のTFTビルに移転。徒歩で来場。
日本リテイリングセンター・リサーチャーの渥美六雄さんが、
大きなカバンをもって情報収集のために登場。
六雄さんは、あの渥美俊一先生の六男で、
いま、コンサルタント修行中。
㈱ツルヤ会長の掛川興太郎さんと㈱小倉屋柳本社長の柳本一郎さん。
そこに家森幸男先生が合流。
家森先生は、日本かんぶつ協会会長、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長、
WHO循環器疾患専門委員、京都大学名誉教授。
掛川さんは、商人舎発起人で商人舎ファミリー。
掛川さんとは興味深い会話ばかり。
「たれとからしを省いた納豆」「1リットルではなく700ミリリットルの牛乳」
結論は、顧客が理論的なものに反応し始めた、ということ。
掛川さんは、「2月からどうも風向きが変わった」
私の主張と全く一緒。
そこへ、ヨークベニマル大高善興さん登場。
大高さん、掛川さんを囲んで、
右から村山紘一さん(元スピナ社長)、
あおき会長青木巌さん、
グリーンファクトリー社長田村弘一さん(元クイーンズ伊勢丹社長)。
超豪華版の記念撮影。
ぎゅーとら相談役清水明さん、川勝利一さん。
川勝さんは、商人舎エグゼクティブディレクター。
もう夕方、実行委員長の横山清さんを囲んで、
三菱商事の流通担当の精鋭たちと写真。
いちばん左は、アークス執行役の古川公一さん。
そしてスーパーマーケットトレードショー第2日目終了の蛍の光が流れる中、
㈱国分会長兼社長の國分勘兵衛さん、コーネル第1期生の時岡肯平
さんと写真。
ほんとうにお疲れ様でした。
しかし、これで終わりではない。
2日目のトレードショーのあとは、18時からは恒例のレセプションパーティ。
入口で実行委員の方々がこれまた恒例で、みなさんをお出迎え。
長い長い行列。
500人の予定のところ、1000人も集まってくださった。
パーティの開始に先立ち、チェッカー技能検定試験1級合格者の発表。
1級合格の優秀な各社の方々が紹介され経営者も入って記念撮影。
おめでとうございます。
今日は、分刻みでスケジュールをこなした横山清実行委員長の、開会のご挨拶。
「日本のスーパーマーケットの幕開けは、今日」
高らかに、晴れやかに、両協会の歴史的合併をご報告。
その上で、また恒例になりつつある「ハプニング」。
横山実行委員長が来賓の皆さんを次々に壇上に引き上げて、ご紹介。
日本スーパーマーケット協会副会長川野幸夫さん、
オール日本スーパーマーケット協会会長荒井伸也さん、
日本生活協同組合連合会会長山下俊史さん、
日本チェーンドラッグストア協会事務総長・副会長宗像守さん、
日本加工食品卸売協会会長國分勘兵衛さん。
そして奥住正道先生。
代表して、セブン&アイ・ホールディングス伊藤雅俊名誉会長が、壇上からご挨拶。
出展者を代表して今年も、寺岡精工の寺岡和治社長がご挨拶。
「ジェネラルがつく企業や業態は今は厳しい。
スペシャライズされた業態が好調。
食品スーパーマーケットは堅調なビジネス。
今後もブルーオーシャン戦略で、ともに頑張っていきたい」とスピーチ。
そして懇親に次ぐ懇親。
㈱あおきの新社長、榎本太治さん。
いつも明るく元気。社長になっても変わらない笑顔。応援しています。
伊藤雅俊ご夫妻とお話。奥様もお元気。
伊藤さんは、85歳にして、好奇心のかたまり。
「化け物級」依然、健在。
手術・入院中の清水信次日本スーパーマーケット協会会長の名代、
ライフコーポレーション並木利明常務と固い握手。
パーティの目玉は8大学対抗のソーシャルダンス競技。
華麗なステップで会場を沸かした。
いつもとは違う壇上の踊りでも堂々としたもの。
審査員の皆さんも真剣なまなざしでジャッジ。
優勝は東京理科大学。おめでとう。
審査委員長はロヂャース会長の太田実さん。
ソーシャルダンスの世界のドン。
審査員を囲んで記念撮影。
AJS会長、そしてコーネル大学RMPジャパン首席講師でもある荒井伸也さんご夫妻と。
㈱ヤオコーの川野幸夫会長は、今年、渋沢榮一賞を受賞された。
そして中締めは恒例㈱ジョイス会長の小苅米淳一実行副委員長。
レセプションパーティも無事終了し、宿泊先の有明ワシントンホテルへ。
三浦正樹日本セルフ・サービス協会専務理事、裏方の主役。
ほんとうにお疲れ様でした。
日本のスーパーマーケット産業にとって、
間違いなく新しい時代が訪れようとしている。
全国の一つひとつの店舗で、お客様を迎えている商人がいる。
その一人ひとりの商人にとっても、
影響を免れることのない潮流が起ころうとしてる。
しかしその中で、一人ひとりが、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」を
実践しなければならない。
日本国に対する姿勢と、
自分の仕事、自分の店、自分の会社に対する心構えは、
実は一致していなければならない。
そのことがとても大切になる時代がやってきたのだ。
<結城義晴>