3月の商人舎標語は「大胆に賢明に行動せよ!」
Everybody! Good Monday!
2009年3月がやってきました。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」
希望がわいてきます。
一年を一日にたとえると、
3月は朝靄の中に朝日が顔を出す早朝。
だから希望につながる。
朝日新聞で、日本国際交流センター理事長の山本正さんが語っています。
文化人類学者の渡辺靖さんの質問。
「日本は内向きだ、あるいは孤立化しているという見方もあります」
それに、答えて山本さん。
「内向きは損はしても、得することは何もありません。
日本の利益は国際社会の利益と直結していることを分かってほしい」
渡辺さんは、独白します。
「深いシニシズムが覆う今日の日本社会。
小さく硬直しがちな思考の枠組みは、
閉鎖性や排他性を一層、強めかねない。
内向きモードにある時こそ、
あえて外の世界へ目を向ける意識的努力が欠かせないのは、
個人も社会も変わらない」
外に目を向ける意識的努力。
私も今、それが大切だと思う。
日経新聞では、早稲田大学教授の若田部昌澄さんが語ります。
「保護主義とも受け取れる動きが目立ってきた。
米国では財政刺激策に『バイアメリカン条項』が付帯され、
衝撃を与えた」
個人も社会も、外に目を向ける意識的努力が必要。
私も今、そう思う。
ここで、今月の商人舎標語。
「大胆に賢明に行動せよ」
Act boldly and wisely!
そう、バラク・オバマ大統領の最初の議会演説の一節。
大胆に、賢明に、行動するとき、
外に目を向ける意識的努力は不可欠。
イトーヨーカ堂グループは、現在、
セブン&アイ・ホールディングスとなった。
そのイトーヨーカ堂の社是は、
「基本の徹底と変化への対応」
内向きと外向き。
両方が必要ということ。
深く考えると、
「基本の徹底と変化への対応」も、
オクシモロンの思考法である。
基本の徹底だけではうまくいかないし、
変化への対応だけでも、まずい。
情報を収集するときにも、
ものを考えるときにも、
実行するときにも、
片手落ちはいけない。
さて、3月のアウトライン。
まず、新しい第一四半期に入る。
3月、4月、5月は、「春」の四半期、3カ月、13週。
そのスタートの月であることを忘れずに。
新しい予算の元に、仕事を始めるとき。
野球でいえば、アンパイアの声、
「プレーボール!」。
サッカーやラグビーでいえば、レフリーの笛、
「ピーッ!」。
胸躍るプレーボール、試合開始、ゲームスタート。
このことを、「朝の希望」と同様にとらえておくこと。
その上で3月には、二つの節目がある。
第1週3日火曜日のひな祭り。
そして、
第3週末20日金曜日の祭日春分の日からの3連休。
3月27日金曜日は、「桜の日」。
花見シーズンがまっ盛りとなる。
私自身は、
花見イベントよりも、「桜を愛でる」心持ちを
大切にしたいが。
そんな3月は、消費傾向が年間第3位の月。
年末とお盆の次に、消費気分が盛んになる月。
この重要な月間に向けて、
西友は加工食品全品目をエブリデー・ロープライスで展開。
さらに3月から加工食品400品目の値下げ強化をする。
これはいわゆる「ロールバック」。
いよいよ基本方針を強化し始めた。
ウォルマート傘下に入ってから、
やっとエンジンがかかってきた。
今、西友は最もマークすべき企業のひとつ。
茨城のカスミも4000品目の値下げを、
昨日からスタートさせた。
エブリデー・ロープライスとして展開してきた1100品目に、
2900品目の月間特売を付け加える。
カスミもエブリデー・ロープライス&ロールバック作戦。
最良のベーシックを、1円でも安く売ろうとの意識をこめて、
カスミは「一円共感宣言」と命名。
3月のプレーボールが宣言された。
大胆に、賢明に。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>
4 件のコメント
◆ 自分の感受性くらい ◆ 茨木のりこ
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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おはようございます。
新しい月の始まりが月曜。おまけに静岡は晴天。
なんと良い日なのでしょうか。
流通業さまのパートナーとして、我等物流業も
がんばります!
では、よい日を。
日本に蔓延するシニシズム(冷笑主義)にコメントします。
マスコミで袋叩きの「定額給付」ですが、世論調査で7割の人が「定額給付」に反対。しかし「給付をもらいますか?」には、9割の人が賛成している。
これを日本人特有の「建前と本音」と見るべきなのか?
先に実施された、米国も台湾でも「定額給付」をおおむね好評とか?
先進国の施策では「定額給付」はもはや常識です。天から金が降るのではなく、所得税や消費税を、不況期に景気の下支えとして定額減税が、形を変えたものです。
定額給付に大反対の民主党も、党のマニフェストで「給付金付定額減税」を発表しています。これも中身は「定額給付」です。
各自治体はそれぞれ独自の「クーポン券付商品券」を発行して、「定額給付」をわが町で商品してもらおうと、知恵をめぐらせいます。
「定額給付」でわが町の小売店でどんどん買いましょう。
静岡の船村さん、ありがとうございます。
茨木のりこさんの詩、本当にいいですね。
最後の「ばかものよ」は優しい。
「今日も一日、優しく強く」ですね。
いまちゃん、感謝。
「何をするか」ではなくて、
「いつするか」「どうするか」
それが問題だ、という場合が多い。
ここには知恵が必要でしょう。