第9回JAPANドラッグストアショー薬事法改正年度の歴史的開幕
内閣府の消費者動向調査。
その2月の消費者態度指数が1月に比べ、0.3ポイント上昇。
これは、2カ月連続のアップだという。
小売業や外食・サービス業の2月の数値を見ていると、
そんな実感はない。
この指数は全国の5000世帯に、4項目のヒアリングをする。
①暮らし向き
②収入の増え方
③雇用環境
④耐久消費財の買い時判断
それぞれに5000世帯から5段階評価をしてもらい、
その上で態度指数を算出する。
ただし、2カ月連続上昇とはいっても、
その指標26.7は過去、三番目に低い。
だから昨年の12月が最低だったという見方になる。
さらに日銀総裁の白川方明さんは、
「1月時点より(景気は)厳しくなっている」と発言。
このことから、考えられる現状。
①経済全体は、輸出産業、製造業の動向から下方に向かっている。
②消費者者のマインドは、上昇したがっている。
(もちろんこれは内閣府の陰謀という見方もないことはないが)
この両方のベクトルが、交差している。
ねじれがある。
しかし、ねじれの時こそ、
知識商人の知恵が生きる。
私は、前向きにとらえる。
誰よりも前向きに生きることができるのが、
商業・サービス業など顧客に直接、接する役割の良いところだ。
なぜなら、大衆こそ、
最も強くて、明るくて、柔軟だからである。
さて、昨3月13日の金曜日。
千葉県幕張メッセで、
第9回JAPANドラッグストアショーが開幕。
まさしく歴史的開幕。
46年ぶりに薬事法が改正され、
「セルフメディケーション」が確実に一歩、
前進する年。
これまでのこのフェアに比べても、
薬局・薬店・ドラッグストア以外の商業者の来場が多かった。
テーマは、「今日から“セルフメディケーション生活”」
夕方から、レセプションパ-ティ。
医薬品業界の製配販のほとんどの関係者が集った。
今日はその交友録。
日本チェーンドラッグストア協会会長・松本南海雄会長の挨拶を皮切りに、
参議院議員秋元司さんから、
日本OTC医薬品協会会長・三輪芳弘さんまで、
一気にスピーチ。
みな気合が入っている。
薬事法というこの世界の基本法案が変わるから。
変化のときには、人間は気合を入れる。
その後、プリマベーラのマジカルイリュージョン・ダンスが披露された。
このチームが14日、15日とパフォーマンスを展開する。
松本南海雄さんは昨年、マツモトキヨシホールディングス会長となって、
ますます快調。
日本チェーンドラッグストア協会が設立されて10年。
ずっと会長職を担い続けた。「ご苦労様です」。
松本さんは、商人舎発足の会の発起人、すなわち商人舎ファミリー。
㈱ぱぱす社長の根津孝一さんも、親しい仲間。
政治家としてパーティにずっと参加してくれた秋元司さん。
私は、秋元さんが小林興起元代議士の秘書時代からの付き合い。
日本チェーンストア協会、日本スーパーマーケット協会、
パチンコチェーンストア協会、などなど、
秋元さんとは、場を同じくすることが多い。
そして、ブースコンテストの表彰。
大賞は、資生堂のブース。
松本会長と資生堂販売㈱の小林敏光社長。
準大賞は、2社。
真中が㈱岡村製作所商環境事業本部取締役本部長の鈴木敬夫さん。
右が花王カスタマーマーケティング社長の高橋辰夫さん。
実行委員長賞は、㈱大木の松井秀夫社長へ授与。
プレゼンターは実行委員長の富山睦浩サッポロドラッグストアー社長。
スピーチやパフォーマンス、ブースコンテスト表彰が終わって、懇談。
㈱キリン堂会長の寺西忠幸さんも、商人舎発起人の商人舎ファミリー。
いつも、私のことを気にかけてくださる。
「商人舎、順調らしいね」とほんとうに喜んでくださった。
キリン堂は、約300店1060億円の年商のドラッグストア。
㈱プラネット社長の玉生弘昌さんと、
㈱野村総合研究所上級コンサルタントの楢村文信さん。
私、昨年11月から、カスタマーコミュニケーションズ㈱の非常勤取締役に就任している。
CCLと略称する会社だが、玉生さんがオーナー。
私にとっては、フィールド・マーケティングの場でもあり、
玉生さんから、さまざまなことを学ばせてもらう場でもある。
いちばん最後になったが、ジャーナリストの藤田道男さんと懇談。
藤田さんは、昨年、㈱じほうをめでたく定年退職された。
ドラッグ業界のナンバーワンの編集長だった。
商人舎ホームページにもご登場願いたいと、お願いした。
乞う、ご期待。
宗像守協会事務総長にお別れのご挨拶をして、夕食は日本蕎麦。
今週は、忙しかったし、疲れた。
来週火曜日から、アメリカ。
フェニックス、ロサンゼルス、サンフランシスコ。
私も「今日からセルフ・ヘルスケア生活」に勤しまねばならない。
<結城義晴>