彼岸・春分の日とWBCが交差する週「冷静に盛り上がれ」
Everybody! Good Monday!
2009年3月第3週の始まり。
今週金曜日が「春分の日」の祭日。
サラリーマン家庭には、3連休が待っている。
16日月曜日が、彼岸入り前日。
17日火曜日は、彼岸入り。
20日金曜日が、彼岸の中日で春分の日。
21日土曜日、22日日曜日を挟んで、
23日月曜日は、彼岸明け。
1週間が、お彼岸で明け暮れる。
彼岸(ひがん)とは、仏教用語で、
煩悩を脱した悟りの境地のこと。
煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)といい、
向う側の岸を「彼岸」という。
彼岸には、向こう側からご先祖様が帰ってくる。
だから準備をして、お迎えし、送り帰す。
伝統的な行事を重んじる地域では、
とても重要な1週間。
不況だ、経済危機だと、世間は忙しいが、
お彼岸で、祖先を供養する習慣は、
長く長く続いてきた。
その間、何度も何度も、不況や恐慌を経験した。
彼岸は、現在の、経済周期を超えた「永遠」を、
私たち日本人に思い起こさせてくれる。
その上に、春がやってきたという気分がある。
迎春の気分は今週、最高潮に達する。
日本人の大好きな、桜も、開花し始める。
そんな1週間。
私たちも、自分を顧みて、
煩悩や迷いを考え直してみるのがよいだろう。
一方、今日から、アメリカで、
ワールド・ベースボール・クラシックの
第2ラウンドが始まっている。
日本は、松坂大輔投手が7回まで零封し、
キューバに快勝しそうだが、
第2ラウンドは19日まで続き、
21日土曜日から準決勝がスタート。
ここまで進出していれば、日本中、
春分の日の連休の中で、絶好調を迎えているに違いない。
ちなみに、私は明日からアメリカ。
ワールド・ベースボール・クラシック真っ只中の空気を、
味わってくる。
ベースボール好きのアメリカ人は、
不況でも、不振でも、底抜けに明るい。
イベントを楽しむ。
そして、自らを鼓舞して、苦境を脱する。
日本人の心の底に流れる彼岸の精神と、
アメリカ人特有の自己鼓舞のマインド。
それが交錯する1週間。
今週は、モノを感じ、考える時間を持ちたい。
世間が盛り上がる時には、
意外に、冷静な自分がいる。
「冷静に、盛り上がる」
すなわち、
「心は燃やせ、頭は冷やせ」
今月の商人舎標語は、
Act boldly and wisely!
大胆に賢明に行動せよ。
恐れず賢く実行せよ。
これも、考えてみると、
二律背反を両立させるオクシモロン。
Act boldly and wisely!
では、今週も。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>