「お客という名の友人をつくる」
草なぎ剛の公然わいせつの現行犯逮捕事件。
「SMAP」のメンバーだけに大げさになった感もあるが、
一般人も、現行犯逮捕される経験は多くはない。
マスメディアは、妙に同情的であったり、
あるいは、やたらに道徳的であったり。
34歳の社会人。
自分でしたことは、自分で責任をとり、自分で処理する。
普通人はこんなことで記者会見はしないが、
親がかりのような記者会見で、
ちょっと子供っぽく演出したのは、
本人のために良くなかったと思う。
残念。
大人は、自分のことは、自分で解決するものだ。
さて、「結城義晴の研究テーマ」。
立教大学に提出し、WEB上に掲載されるもの。
商業・サービス業のマネジメントとマーケティングを、
イノベーションとホスピタリティの両サイドから究明している。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科でカバーする分野は、
フード&ベバレッジ・マーケティングとサービス・マーケティング。
日本の国内総生産統計では、
2005年度に製造業の構成比をサービス業が追い抜いて、
第一の産業となった。
その意味で、すべての企業活動は「サービス業化」の潮流の中にある。
「サービス業化」の経営戦略とは何か、
そのイノベーションはいかに展開されるか。
それが直近の研究課題。
専門は小売業・流通業の経営戦略で、
日米欧の企業群の「近代化と現代化」のプロセス解明を、
長期的な研究テーマとしている。
ご理解とご協力を、お願いしたい。
最後の「近代化から現代化へ」が、商人舎をつくった目的でもある。
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンを、
創設した意味でもある。
しかしそこで忘れてはならないこと。
故岡田徹さんの詩。
生涯の願い
私の生涯の願いは
タッタ一人でよい
この店は
私にとっては
だいじな店です
と
いって下さる
お客という名の
友人をつくること
(『岡田徹詩集』(商業界刊)
岡田徹は昭和20年代から30年代にかけて活躍した商業指導家。
物事を突き詰め、
それを簡素に描き出す天才。
しかしこの戦後の昭和期の岡田徹の言葉は、
商業現代化の「芯」になる部分でもある。
お客という名の友人をつくる。
そんな週末を過ごしたい。
<結城義晴>