結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年05月14日(木曜日)

(財)有機質資源再生センター総会で「地球にやさしい」は大嫌い!

民主党代表選挙は今週土曜日16日に告示・投票開票される。
政党政治による民主主義を目指すならば、
二大政党制はひとつのかたち。
私の標榜する「複占」の現象に通じる。
少なくとも、一党独裁より良いことは確か。

『民主主義は最悪のシステムだが、
これに勝るシステムはない』  

イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉。

鳩山由紀夫、岡田克也、両候補者には、
その政治信条と政策を明快に語ってもらいたいものだ。

さて昨日は、昼からPCSAで「ボランタリーチェーンとはなにか?」の講義。
(明日、掲載の予定)  

そのあと、東京駅近くの日本工業倶楽部。
20090513-1

入口のシックな造りで、工業が日本の基幹産業だったことを感じさせる。
20090513-2

(財)有機質資源再生センターの年次総会と懇親会。
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最初に財団の理事長・平富郎さんのご挨拶。
ご存知、エコス代表取締役会長。
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「景気は、一人ひとり、1店1店、1社1社がつくり出すもの」  
平さんの言葉は、いつも鋭い。
環境に対しても、景気に対しても、
一人ひとりが、いかに取り組むかが大切で、
今、それが問われている。

来賓の挨拶は、まず農林水産省総合食料局食品環境対策室長から。
谷村栄二さん。
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私も最近、農林水産省との接点が多い。

農水省とともに、この財団を支えている行政は、環境省。
その廃棄物・リサイクル対策部リサイクル推進室長・上田康治さん。
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「谷村さんとスクラムを組んで」とご挨拶。

東京大学大学院農学生命科学研究所教授の谷口信和先生。
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エコスがつくるプライベートブランド「エコス米」の開発についてのコメント。
「環境やリサイクルというと、
物と物との関係を論じ、考えることが多いが、
エコス米が徐々に成功していった理由は、
人と人とのコミュニケーションにあった」  

現在、40から50ヘクタールの大規模有機農場によって、
有機農法が展開されるに至っている。
それがエコス米になっているそうだ。

そして、この財団の評議員・齋藤充弘さんのご挨拶。
全日本食品㈱代表取締役社長。
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偶然にも、「ボランタリーチェーンとは何か」の講義で、
私、齋藤さんのことを何度も話題にしていた。

財団理事の八太昭道さんのご挨拶。
㈱オストランド代表取締役社長。
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「有機物は地球全体の70%を占め、無機物が30%を占める。
無機物は減っていくが、有機物は増える可能性がある。
その有機質資源を再生させるセンター。
有意義な仕事が待っている」

東京工業大学大学院生命理工学研究所准教授・丹治保准先生の挨拶。
財団評議員。
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「『地球にやさしい』
この言葉、私は大嫌いです。
たとえ何発、原爆が落ちようとも、
地球自体は何ともない。
地球にとって優しいことは、
むしろ人間がいなくなること。
大切なのは、人間が住む環境なのです」  

大賛成。
「環境は、今、バブルにある。
いつか必ず、環境バブルははじける。
バブルがはじけたときに、この財団が、
しっかりした仕事をしていたと評価されるよう
力を尽くしましょう」
大賛成。拍手喝采。

来賓挨拶は、エコス代表取締役社長・平邦雄さん。
「エコスグループあげて、有機質資源再生に取り組みます」
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意志のこもった決意表明。

いろいろな団体の懇親会がある。
そしてさまざまな挨拶が行われる。
しかし、この会の挨拶は、みな素晴らしかった。

そしていよいよ乾杯。
挨拶と乾杯の音頭は、稲森悠平副理事長。
福島大学理工学類共生システム理工学類教授。
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この財団は、賛助会員85社、特別賛助会員10社の会員数。
昨年5月に、
地域循環資源の利活用の仕組みづくりを推進する資源循環システム研究所を、
9月には、バイオマス資源の利活用の多様化対応のための炭素循環研究所を設立した。

そのうえでコンサルティング受託事業、実証実験事業などに取り組んでいる。

平理事長と写真。
近く、「知識商人CDオーディオセミナー」にご登場いただきます。
それから、今年の夏、ご一緒に富士山に登ることになります。
楽しみです。
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事務局主任の河野綾子さんと写真。
エコス人事部時代に接点があった。
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懇親会でも、熱心な議論が繰り広げられた。
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そして最後に、中締め。

評議員の井原實さん。
㈱与野フードセンター代表取締役社長。
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(財)有機質資源再生センターには、今年、3月の、
商人舎主催「エコストアセミナー」にも協賛いただいた。
これからも共闘、共同していきたい。

言葉だけの「地球にやさしい」は、私も大嫌いだ。

<結城義晴>  


2 件のコメント

  • 結城先生こんにちは。いつも楽しくかつ有益なコラムをありがとうございます。

    丹治保准先生の
    「『地球にやさしい』
    この言葉、私は大嫌いです。
    たとえ何発、原爆が落ちようとも、地球自体は何ともない。
    地球にとって優しいことは、むしろ人間がいなくなること。
    大切なのは、人間が住む環境なのです」 

    私も全く同感です。
    地球46億年の歴史からすれば、数億年前から完成された姿をしているゴキブリの方が、人類よりはるかに先輩です。
    いままでさんざ地球から搾取して、自ら住みにくい環境にしておきながら「地球を救う」だの「地球にやさしい」など、あまりにもおこがましいことです。

    自分が思うには、「なんか最近さあ、人類にとって地球が住みづらくなってきちゃったから、みんなで気をつけようよ!」なんです。

    究極の地球環境保護は、人類がいなくなることですね。

  • 静岡の船村さん、いつもありがとうございます。
    丹治先生は大学2年生に環境問題を講義しているそうです。
    その授業の冒頭にいつも言います。
    「環境に関するニュースなど、
    私の言うことも含めて、間違いばかりです」
    そのとおり。

    だからこそ、ほんとうに科学的、哲学的で、
    謙虚な態度が必要なのだと思います。

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