結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年06月26日(金曜日)

マイケル・ジャクソンの死とセブン-イレブンの弁当・惣菜

マイケル・ジャクソンが呼吸停止。  
もう50歳のマイケルは「老けた」と感じるが、
50歳はほんとうに若い。

このところのマイケル・ジャクソンには、
あまりいいニュースがなかったが、
スーパースターの晩年は、
意外に、みな、さびしい。

世界中のトップに立って、
そのスーパーな存在感を維持し続けることの困難さを、
感じさせる。

マイケル・ジャクソンといえば、これ。
“We are the world”  

There comes a time when we heed a certain call
あの声に応えるときがきている

when the world must come together as one
世界がひとつになるときがきている

there are people dying
死んでゆく人々がいる

and it’s time to lend a hand to life
生きることのために手をさしのべるときがきている

the greatest gift of all
考えられるだけの最も大事な贈り物を

We can’t go on pretending day by day
毎日毎日、見て見ぬふりを続けることはできない

that someone, somewhere will soon make a change
だれかが、どこかですぐに変えなければいけない

We are all a part of god’s great big family
僕らはみんな大きな神の家の家族のひとりだ

and the truth, you know, love is all we need
そう、愛こそ必要なもののすべてだ

We are the world, we are the children
僕らは人間だ、僕らは神の子だ

We are the ones who make a brighter day
僕らが明るい明日をつくる

so let’s start giving
さあ与え始めよう

There’s a choice we’re making
僕らは選ぶことができる

we’re saving our own lives
僕らは自らのいのちを救うことができる

It’s true we’ll make a better day
僕らはよりよい日々をつくることができる

just you and me
君らと僕とで

(作曲作詞 マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチー 翻訳 未曾司)  

さて、日経新聞一面トップの記事。
「通販、コンビニ・百貨店抜く」  

日本通信販売協会の販売速報と野村総合研究所の調査をもとに、
同紙が集計した2008年度の数値は、約8兆円。
2007年は7兆2200億円と集計されていて、
そのうちインターネットは7割強。

コンビニや百貨店を抜くことになる。

このうちインターネット販売は6兆2300億円。
2007年度比で22%の増加。

「手にとって商品を見ずに、購買の意思決定をする」
こんな顧客が増えている。

裏返して見るとこれは、
商品の「コモディティ化」が進んでいることになる。
消費は成熟し、商品製造の技術は高度化し、
生産性は高まり、商品の寡占化が進み、
その結果として、同質化する。

だからネット販売は増える。

セブン-イレブンへの「排除措置命令」も、
大きな視点で見れば、
弁当や惣菜・サンドイッチが、
セブン-イレブンでそれほど爆発的に売れなくなったことが、
根本の原因。

圧倒的に売れないから、廃棄をしてでも、
コンビニなりの「超鮮度」を求めた。
賞味期限2時間前に、廃棄した。
場合によっては、廃棄を前提に棚をいっぱいにして、
豊富な品ぞろえを演出した。

それは他のコンビニのレベルが接近し、
スーパーマーケットやオリジン弁当やデパ地下という競争が登場し、
セブン-イレブンの独壇場ではなくなったからだ。

もちろん、小売業はドメスティックな産業であるし、
コンビニは局地的な商圏を特徴としている。

だから、まったく独壇場の地位が崩れない店もたくさんあるに違いない。

しかし、通販と同様に、全体として見ると、
セブン-イレブンの「デイリー商品」のコモディティ化が、
今回の事件の背景にあるのだと思う。

「コモディティ」からの脱出はイノベーションしかない。

または、コモディティに徹すること。  
それは、1品1品の利益を薄くして、
全体の利益を確保する戦略。
だが、フランチャイズチェーンのセブン-イレブンにとっては、
本部の収益性を低下させて実現させるしかない。

それが「15%」の廃棄分の本部負担。

しかし、これでは顧客に直接、価格のご利益として反映はされない。

難しい問題は、積み残されている。

ただしこれだけははっきりといえる。

セブン-イレブンの弁当・惣菜は、
日本最大のプライベートブランドである。

プライベートブランドとは、
恒常的なディスカウントをしてはいけない商品である。

さて昨日夕方、東京・田町の㈱ロジスティックス・パートナーを訪問。
㈱商人舎とは、スクラムを組む提携関係にある。
その松見浩希社長と打ち合わせ。

来週の共催セミナー「日本のPBはこうなる!」
松見さん

ロジスティックス・パートナーが、発信するのが、
流通ニュース」  
商人舎ホームページのトップにテロップで流れているニュース。
いま、流通業界人必須の情報源となった。
1カ月60万アクセスを記録する流通業最大のサイト。

そのロジスティックス・パートナーが、7月3日に、
大手町サンケイプラザで物流の展示会を開催する。
ロジスティックスSCM+流通フェア

その会場の一部に、商人舎との共催セミナー会場が設けられた。

このフェアでは、22のセミナーがある。
特別講演は二つ。

「グローバルサプライチェーンにおける改革の着眼点」  
~阻害要因となる組織間の合意形成の視点から~
増森毅㈱パナソニック グローバル調達・物流担当事業推進室物流IT構築プロジェクト。

「小売・卸売業界における在庫最適化手法」  
~オンデマンド時代の小売・卸売業戦略~
藤川裕晃東京理科大学経営学部教授。

そしてプレミアム・セミナーが、
「日本のPBはこうなる!」  
デイモン・ワールドワイドと商人舎。

展示場もご覧いただいたうえで、
このプレミアム・セミナーも聴講願いたい。

<結城義晴>  


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

post date*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

「月刊商人舎」購読者専用サイト
月刊商人舎 今月号
商人舎 流通スーパーニュース
月刊商人舎magazine Facebook

ウレコン

今月の標語
商人舎インフォメーション
商人舎スペシャルメンバー
商人舎発起人

東北関東大震災へのメッセージ

ミドルマネジメント研修会
商人舎ミドルマネジメント研修会
海外視察研修会
商人舎の新刊
チェーンストア産業ビジョン

結城義晴・著


コロナは時間を早める

結城義晴・著


流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

鈴木哲男・著

結城義晴の著書の紹介

新装版 出来‼︎

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》

新装版 店長のためのやさしい《ドラッカー講座》
(イーストプレス刊)

新着ブログ
毎日更新宣言カレンダー
指定月の記事を読む
毎日更新宣言カテゴリー
毎日更新宣言最新記事
毎日更新宣言最新コメント
知識商人のためのリンク集

掲載の記事・写真・動画等の無断転載を禁じます。商人舎サイトについて
Copyright © 2008- Shoninsha Co., Ltd. All rights reserved.