結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年07月28日(火曜日)

コーネル・ジャパン卒業旅行記⑤マンハッタン漫遊

7月28日、夕方6時、帰国しました。
コーネル大学RMPジャパン第一期生全員、無事。
副学長と事務局長も、無事。

しかし、ブログは現地時間7月26日、
ニューヨーク・マンハッタン。
ノボテルを朝9時に出発し、
フード・エンポリアムの最新店へ。
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地下一階と1階の2フロア店舗。
500坪弱の店で、地階は旧態依然。

1階をリニューアルし、惣菜・デリを中心に、
コンビニエンスなニーズ対応の売り場とした。
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イートインのコーナーが、道路側に面して明るく、
朝食、昼食に対応している。

アメリカには、日本の流通業のなかの機能としてのコンビニがない。
だから、大都市の真ん中や高級住宅街で、
コンビニ機能を担うフォーマットがつくられる。
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それがこのフード・エンポリアムのリニューアル1階部分。

フード・エンポリアムは、A&Pの傘下にある。
アップグレードタイプの店。

そのアップグレードのなかでも、さらにアップスケールを狙った。

次は、ユニオンスクェアのトレーダー・ジョーズ。
おなじみの店。
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どんなツアーでも、どんなエリアでも、
トレーダー・ジョーズがあれば、
必ず入ってみることをお勧めしたい。
「安心・安全」「健康・環境」と「低価格」
この二つのコンセプトを実現させるために、
品揃え限定、プライベートブランド開発を徹底させる。

これがトレーダー・ジョーズの基本戦略。

続けてホールフーズマーケット・バワリ―店。
ホールフーズも、「あれば必ず」組。
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この不況で、ここ10年ほどの成長は見られない今期だが、
オーガニックとナチュラルは、ブームではない。
200億ドル、2兆円を超える巨大マーケットが形成されている。

そのど真ん中にホールフーズが存在することは、
誰も否定できない事実である。
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しかし日曜日の午前中、
1階部分の売り場は、がらんとしている。

この店は2階があって、
ここに非食品やフードサービスを入れているが、
そのフードサービスの回転寿司にはさすがに客はいない。
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しかし、コーヒーショップやサンドイッチのファストフードには、
行列ができている。
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スーパーマーケットが外食サービスを飲み込んだ店となるのは、
もう当たり前になってきた。

スピーディに必須の3店舗を訪問したら、
簡単に観光と、そのあと自由行動。
まず、9・11のグランドゼロへ。
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あの惨事の場が、観光スポットになってしまっている。
それは不思議な気分だが、この事実を忘れてはいけない。
いまだ、イスラム教圏との根本問題は、
なんら解決されていないことを、忘れてはいけない。

そして、マンハッタン南端のバッテリーパークへ。
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要塞をはいっていくと、海辺に出て、
フランスから寄贈された自由の女神が見える。
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そこで、お決まりの記念写真。
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ここで、集団行動はおしまい。
各自、好きなところへ、
好きな仲間と、あるいは一人で、漫遊。

野球小僧だった飯塚正彦さんは、
ひとり、新装なったヤンキースタジアムへ向かった。

私たちは、五番街を歩いて、
アバクロンビー&フィッチへ。
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世界中から圧倒的な人気を誇ったアバクロも、
今年は、毎月、前年対比マイナス20%以上を記録。
その絶大なる人気に陰りが見えてきた。

この五番街の店も、入店を行列で待たせることなく、
スイッと入った。
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しかしエキサイティングな店と商品。
アバクロは、まだまだ、一定の人気を持続するに違いない。

さて、アバクロからセントラルパークを歩いて、
メトロポリタン美術館へ。
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この絵、誰の作かわかりますか?
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パブロ・ピカソの「Woman in white」
1923年制作。

こちらは、フェルメール。
「窓辺で水差しを持つ女」
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1662年から1665年ころの作品と推定されている。

メトロポリタンに初めて来たのが、1979年。
あまりゆっくり見たことがないが、
コ―ネル・ジャパンの卒業旅行だけに、
好きなものを観た。
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後ろ髪惹かれつつ、メトロポリタンをあとに。

一度ホテルに戻ってから、着替えて、
「モートンズ」へ。
ステーキレストラン。
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最後の晩餐。
乾杯の音頭は、小苅米秀樹さん。

級長の大田順康さん、副級長の大久保恒夫さん欠席のため、
ジーン・ジャーマン・カップ第1回優勝者の小苅米さんが乾杯の音頭。

そして全員で乾杯。

気分がいい。

前日夕方から、吉野邦夫さんが合流。
ウェグマンズのカテゴリー・マーチャントとして大活躍。

バスの中でも、この最後の晩餐でも、
いい話をたくさん、してくれた。

ウェグマンズのバイヤーは、この不況対策として、
80%の仕事をコモディティ・グッズに費やしている。

4半期ごとにサプライヤーのトップに会って、
さまざまなコラボレーションを考え出している。
吉野さんもその先頭に立って仕事している。

良い仕事をする人間は、いい顔をしている。
顔を見ればそれは、すぐに分かる。

吉野さんに感謝。

さて、メインディッシュ。
担当の女性が、どのステーキにするか、
サンプルを持ってくる。

多くの人が選んだニューヨーク・カット。
この分厚さ。

私はもったいないけれど、残した。

食事が終って、デザートに移るところで、
全員で記念写真。

みんな満足そう。

そしてスぺシャル・イベント。
大高愛一郎事務局長へのお礼のカード進呈。
大高さんは、ご存知、コーネル大学MBAの卒業生。
今年1年間、ボランティアでご協力くださった。
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そして第1期生とともに。
コーネル・ジャパンを卒業する。

8月から会社も、三井物産に移籍して、
心機一転、仕事に邁進する。

もしかしたらコーネル大学RMPジャパンで、
一番勉強した組に入るかもしれない大高さんは、
コーネル・ジャパンに大きな功績を残してくれた。

心から感謝。

私の「贈る言葉」は、
「愛とは、
限りなき
無私である」  

愛一郎さんからもらった「愛」を、
私たちコーネル・ジャパンは大切にしなければいけない。

そして最後の言葉。

一人ひとりが、日本の食品産業の、
そして日本社会のリーダーになってほしい。
それだけです。

あとは言葉にならない。

<結城義晴>  


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