セブンプレミアム「ザ・ブリュー」ヒットし農林水産省改革進む
セブンプレミアムの「ザ・ブリュー ノドごしスッキリ」
飲んでみました。
きちんと冷やして飲めば、
予想以上にうまい。
私は、ビール党でもあるので、
飲み方にはうるさい。
必ず、ガラス、または陶器のコップを、
これまたしっかり冷やしておく。
そこにビール、または第三のビールを入れていくが、
わざわざ泡立てるようについでいく。
そして泡が落ち着くのをじっくり待つ。
すると泡の部分が濃縮されて、
ここにそのビールの味のエッセンスが集約される。
泡がアイスクリームのように盛り上がって、
こってりしてくると、
いきなり鼻づらを突っ込むようにして、
喉に流し込む。
すると、まさに「のどごし」で楽しめるとともに、
口から鼻にかけてビールの旨味が残って、
これがいい気分。
そんな風にして、セブンプレミアムを飲んだ。
まず、泡がアイスクリームのようになった。
これは大事。
そのあとで、一気に飲んだが、
その名の通り、のどごしの楽しみは味わえた。
咽喉に旨味が残ったが、
これは、ちと薄い。
私の大好きなヱビスビールのようにはいかない。
しかし、セブン-イレブンで123円ならばお買い得。
ただし、全く同じ商品で、
イトーヨーカ堂で100円、セブン-イレブンで123円は、
顧客としては納得がいかない気分が残る。
日経新聞の企業欄のコラム。
PB「第三のビール」好発進とある。
発売後1週間。
セブン&アイ・ホールディングスのビール部門で一番の売れ行き。
一方、イオンの「麦の薫り」も、
キリンビールなどの第三のビールの3倍の売れ行き。
どちらもサントリーが製造を担当し、
セブンプレミアムには「サントリー」の名が謳われ、
新しい「ダブルチョップ」方式。
今日は、イオンの「麦の薫り」にチャレンジしよう。
さて、昨日は、朝から、東京・霞が関の農林水産省。
同省は、昨年末の12月24日に、
「農林水産省改革推進本部」を設置した。
石破茂大臣が自ら本部長になって、
「農林水産省改革の工程表」をつくった。
この行程表に沿って、現在、
政策決定プロセスの見直しと業務・機構改革等に取り組んでいる。
農林水産省総合食料局長の高橋博さんは、その先頭に立っている。
同消費・安全局長に昇進した平尾豊德さんもその一人。
私は、農林水産省、ずいぶん変わってきたと感じている。
もちろん、まだまだという側面も残っていることは確かだが。
行政府が、「マーケティング志向」になること。
これが日本の国民生活をより良くする。
農林水産省が「マーケティング志向」になると、
日本国民の食生活がより良くなる。
マーケティングの教科書の最初に出てくる考え方。
①生産コンセプト
②製品コンセプト
これが、農水省の従来の志向。
しかし歴史的には、
③販売コンセプト
が登場し、次に、
④マーケティング・コンセプト
の時代になった。
徹底した顧客志向の考え方。
いま、全盛期。
しかし、その後、求められている考え方がある。
⑤社会マーケティング・コンセプト
社会性のある顧客志向のマーケティング。
安全・安心や環境問題、少子高齢化問題などは、
この考え方なしには解決できない。
農林水産省や総合食料局、そして消費・安全局には、
この社会マーケティング・コンセプトが、
いま、最も必要とされている。
そしてこれは、同時に、
食品生産業、食品流通業、食品小売業にも、
共通して求められている。
社会マーケティング・コンセプトを、
官民一体となって推進すれば、
日本の食品産業は、その技術力・思考力において、
世界をリードすることになる。
私は、そう考えている。
そして、この面では、大いに期待し、
ある意味、楽観している。
<結城義晴>