ダイソー矢野博丈社長の消費税アップ反対とAJS商品展示会
いよいよ、明日に迫ってきました。
第45回衆議院総選挙。
今月、言い続けてきた。
「選挙に行こう・投票しよう」
朝日新聞社会面、「私のマニフェスト」というコラム。
商人舎ファミリー矢野博丈さんがでている。
ダイソーを展開する㈱大創産業社長。
「私は、ただひたすらに100円均一で物を売ってきただけですから、
正直、そんな政治には興味がありませんが、
100円ショップですから、消費税には関心があります」
ダイソーは全国に2500店、国外に500店、
年商3500億円。
「自民、民主、いずれも消費税への対応がはっきりしていません。
でもどちらの本音も消費税のアップだろうと思っています」
「私は絶対反対です。
増税する前に、もっと税金を大切に使うことを
考えてくれないとねえ」
矢野さんの、物言い、実に率直。
「10%で110円になったら、
さすがに100円ショップでは、
なくなってしまうでしょ」
一方、私が住む横浜では、市長選挙も同時に行われる。
そしてあのダイエー会長だった林文子さんが民主党推薦で立候補。
中西健治さんは元JPモルガン商圏副社長で、無所属。
岡田政彦さんは、共産党公認。
はからずも、実務家候補が二人で、
林さんは、旧知の人だが、
市長としての力量をみきわめ、予測して選ぶつもり。
総選挙の陰で、新型インフルエンザ報道も喧しい。
28日に厚生労働省が、今後の患者数推計を発表したから。
「万端怠りない準備」は重要だ。
しかし、「不安の扇動」はいけない。
さて昨日は、
週刊『エコノミスト』からの取材。
編集部の金山隆一さんと岡下貴寛さんが横浜の商人舎を訪れてくれた。
「ニッポン業界大再編」という特集のインタビュー。
流通業に関する私の見解を、語った。
金山さんは、さすがに第一線記者だけあって、
ジャーナリストとしてのマナーはきちんとしているし、
問題意識や突っ込みも正しい。
私、気持ちよく、話した。
9月15日号をお楽しみに。
その後、みなとみらいのパシフィコ・ヨコハマへ。
オール日本スーパーマーケット協会(AJS)の秋期商品・用度合同展示会へ。
「地域一番点を目指す」
スローガンが掲げられている。
そして会場に入るとすぐに、
「生活良好全557品」の展示場。
冷蔵ケースに、ズラリ並んだプライべートブランド。
一押しの新製品は「ヌードル」2品。
しょうゆ味とシーフード。
日清食品の「カップヌードル」の対抗商品。
「カップヌードル」と呼んではいけません。
そして第3のビール。
サントリーとの共同企画。
「トップバリュ」「セブンプレミアム」と同じコンセプト。
資料展示のコーナーには、
加盟企業のプライベートブランド販売ランキング。
こちらは、部門別構成比ランキング。
モリー、コノミヤは、一般食品で、
17%を超える販売シェア。
完全に、競争対策商品にしている。
重要な販売計画や販売方法の提案。
プライべートブランドは、商品開発が終われば、
それでいいわけではない。
ブランドとして確立させねばならない。
そのためには、
「いかに顧客にアピールするか」「いかに売るか」が大切。
協会展示コーナーには、「環境対策」への取り組みもある。
そして「知恵の共同仕入れ」を標榜するAJSならではのコーナー。
「教育活動」のブース。
私の興味を引いたのは、「店舗トータルシステム」。
「関西スーパー方式」と称賛されたシステムは、
水谷久三最高顧問がつくったもの。
私は、昭和52年からそれを必死で学んだ。
その現代版のプレゼンテーションがなされていた。
現在のスーパーマーケットのおいても、
最重要テーマの一つ。
AJS専務理事の松本光雄さんが、ずっと私について、
解説してくださった。
そしてメーカー、問屋、関連企業の展示ブースへ。
380社、460小間を超える大展示。
もちろんプライベートな展示会だから、
スーパーマーケットトレードショーのような巨大さはない。
しかし、ボランタリーチェーンと取引先が、
これほどに協力態勢を敷いていることは、
特筆される事象ではある。
そこでお会いした人々。
まず、㈱丸大食品会長の小森嘉之さん。
松山のセブンスターからはグル―プで参加。
田中文夫さんは、商人舎ファミリー。
そして、POP指導コンサルタントの第1人者・中山政男先生。
本当に久しぶりにお会いした。
松本専務理事は、ずっと私にお付き合いくださって、
心から感謝。
「商品を制する者、市場を制す」
これもまた真理。
9月が、やってこようとしている。
<結城義晴>