「人それぞれ。それがいちばん、いい。」
シルバーウィーク5連休最後の日。
皆さんは、いかがお過ごしだろうか。
かつての『メッセージ』のような即興の詩を一篇。
「人それぞれ」
店に出てお客様を楽しませる人。
家族と団欒を楽しむ人。
全国を飛び回って仕事する人。
パソコンに向かって仕事する人。
読書する人、映画を見る人。
ゴルフする人、野球する人。
散歩する人、食事をつくる人。
寝る人、ボーとする人。
人は、人それぞれでいい。
自分らしいことが、いちばんいい。
人から促されて動く人。
助言を助言として聞く人。
人の意見を一切、受け入れない人。
人に影響を与えることばかり考えている人。
そして、それらを超越した人。
たんたんとしている人。
人は、人それぞれでいい。
自分らしいことが、いちばんいい。
<結城義晴>
昨日、ふと考えた。
どんなに素晴らしい人生を送っている人がいたとしても、
私は、決してその人にはなりたくはない。
もちろんどんなに金持ちの人がいても、
どんなに博識の人がいても、
私はその人とすっかり入れ替わりたいとは思わない。
自分が自分であって、
そのうえで、その人から学びたい。
自分のうえにその人の良いところを重ねたい。
自分をなくしたくは、ない。
自分らしさを失いたくは、ない。
アブラハム・マズローの「欲求5段階説」
人間は、段階的に欲求を高めていく。
①生理的欲求
②安全の欲求
③社会的欲求
④自我の欲求
⑤自己実現の欲求
生理的欲求とは、
衣食住、および肉体的な満足が満たされること。
安全の欲求は、
安全・安定、自己保存が実現すること。
社会的欲求は、
愛情・帰属、人間関係に関するもの。
自我の欲求は、
自尊心が満たされ、尊敬されること。
そして自己実現の欲求は、
自分の可能性が実現すること。
最後は、自我の欲求と自己実現の欲求となる。
自己実現の欲求をマズローは「成長欲求」と位置付けた。
考えてみると、この連休中も、
人は皆、マズローの整理した5つの欲求のどれかを、
それぞれの局面で追い求めていた。
それが実感出来れば、
人それぞれに、
いい連休だったのだろう。
鳩山由紀夫首相は、国連で、
「鳩山イニシアチブ」を発表した。
「2020年までに日本の温暖化ガス削減を、
1990年対比で25%削減する」
その上で、発展途上国、新興国の支援をする。
日本の持つ省エネルギーの技術や資金を提供することによって。
鳩山演説を「希望の星」と表現したNGO職員もいた。
これも鳩山由紀夫の自己実現欲求。
それに国民が共感すれば、
日本国民の自己実現欲求となる。
人それぞれ。
基本は、ここにある。
麻生太郎のそれらしさ、
福田康夫のそれらしさ、
安倍晋三のそれらしさ、
小泉純一郎のそれらしさ、
バラク・オバマのそれらしさ。
ひとりの自己実現欲求に、
他の誰かが、同期し、共鳴する。
すると集団の自己実現欲求になる。
ただし、最初は、たった一人の、
自我と自己実現の欲求。
人それぞれ。
それがいちばん、いい。
たとえ、人に共感されなくとも、
自分らしさがあれば、
それがいちばん、いい。
<結城義晴>
【追伸とお詫び】
今日も、[毎日更新宣言]に来ていただいて、
ありがとう。
昨日予告した「小型スーパーマーケット考察」は、
明日、掲載します。