結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年11月02日(月曜日)

11月は「じっと我慢の月」「トータル在庫削減の月」「希望・努力・感謝の月」

Everybody! Good Monday!  

2009年も11月に突入。
あと2カ月。

悔いのない、充実した日々を、
送りたいものです。

この一瞬の積み重ねこそ、
君の真商人としての全生涯  

故倉本長治先生は、こう言って、
商人を鼓舞し続けました。

これは、ヤン・カールソンの『真実の瞬間』に通じます。
カールソンはスカンジナビア航空を立て直した人。

「われわれは毎日、
5万回もの『真実の瞬間』を経験している」  

こう語っています。

お客様との接点を「真実の瞬間」と呼びます。
それがサービス業や小売業には、
1日に5万回もあります。

その瞬間をマネジメントし、コントロールする。

たいへんな仕事ですが、
「真実の瞬間」を大切にし、
レベルを維持・向上させることができる店に、
顧客は続けて来店してくれるのです。

倉本長治先生は、「この一瞬」と呼びます。

これから12月末までの、
「一瞬一瞬」を、「真実の瞬間」を、
充実させたいものです。

さて、11月の祭日は、
明日11月3日の文化の日と、
23日(月曜日)の勤労感謝の日。  

そして、月末には、
多くの企業で従業員にボーナスが支給される。

だから、11月自体は、
「ずっと我慢の月」となります。
お客様もお店も。

「節約、倹約。もったいない」  
家庭でも、節約、倹約、もったいない。
家庭では、買い控えする。
無駄なものは買わない。
必要なものも我慢する。
本当に、今、必要なものだけ買う。

店舗でも、節約、倹約、もったいない。
お客様の買い控えに対応して、少容量、小サイズ展開。
お客様の無駄に呼応して、品揃えを絞り込む。
本当に必需のものをぎりぎりの低価格で提供する。
そして店頭でも後方でも、センターでも、取引先でも、
在庫を最小限にして、商品回転を上げていく。

ここで重要なのは、
後方、センター、取引先の在庫。  

自分の店頭在庫だけ、後方在庫だけ少なくても、
センターや取引先に在庫を抱えさせてはいけません。

11月は、
「トータル在庫削減月間」 
というくらいに位置づけるべきでしょう。 

それが「節約、倹約。もったいない」の意味。

そうしているうちに、23日の勤労感謝の日がくる。
21日・土曜日、22日・日曜日、23日・月曜日と3連休。

それでも「節約、倹約。もったいない」

アメリカでは、「サンクスギビングデー」が11月26日(木曜日)。
この後、ほとんどの人が1週間くらいの短い休暇をとります。

良い風習ですが、日本では3連休のみ。
そのまま、12月に突入。

このお客様の気持ち、気分、マインド。
よく理解して11月の仕事としなければなりません。

けれど大切なのは「この一瞬」であり、
「真実の瞬間」です。

そこで、今月の商人舎標語。
「朝に希望、昼に努力、夕に感謝」  

一日の始まりの朝、希望を持って、始める。
一日の大半の昼、ひたすらの努力によって、充実させる。
一日の終わりの夕、心からの感謝で、閉じる。

この繰り返しが、私たちの全生涯。

私の著書『お客様のために いちばん大切なこと』(中経出版)に出てきます。
私が、講演のたびに使うフレーズ。
それを、この11月の標語にしたいと考えました。

希望、努力、感謝。
希望、努力、感謝。
これを続けながら仕事に励めば、
日本では11月23日に勤労感謝の日となる。
アメリカでは、11月26日にサンクスギビングデーとなる。

2009年11月。  
「じっと我慢の月」
「節約、倹約。もったいない」の月。
「トータル在庫削減月間」
そして「希望と努力と感謝」の月。  

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  


2 件のコメント

  • 結城先生、おはようございます。
    いつも素晴らしいお言葉、ありがとうございます。

    「希望、努力、感謝」

    これ昨日の自分のマラソン、そのものでありました。

    今日と違い、昨日は晴れ。でも気温は高い。
    スタートから5km行かぬうちに汗だく。今日はきびしいレースになるな、と思いました。

    終盤35km、足の痛みと軽いけいれんで脇によりストレッチをしていたら、見知らぬ女性から「これ使ってください。あと誰かに渡して。自分も知らない方からもらいました」と消炎剤を頂いた。
    再スタート。でも足は痛いしつりそう。1kmなんとか走る。その間やはり脇で痛みに苦しむ男性に「これ使ってください」とパス。

    その後ついに3km歩いてしまい、かなりのタイムロス。が、それが消炎剤の効果が出たのか、ラスト2kmは快調にラン、そしてゴール。

    5時間かかっちゃいました・・・

    苦しかった。でも見知らぬ方からの消炎剤、沿道のサポートの皆さん。ドリンク、水、給食ありがとう。おでん、美味しかったです。

    タイムはダメ、でも楽しいランでした。

    ありがとうござました。「希望、努力、感謝」の素晴らしい日曜日でした。

  • 静岡の船村さん、完走おめでとう。
    不思議なもので、苦しいことをすると、
    喜びが大きくなる。

    日曜日に一日、ごろ寝していても、
    喜びはある。

    けれども、マラソンの完走を果たした喜びとは、
    比べ物にならない。

    仕事も同じでしょう。
    辛い仕事、苦しい仕事、しんどい仕事、我慢の仕事。
    それを果たした時の喜びは、
    格別のものです。

    この時の辛さ、苦しさ、しんどさ、我慢を助けてくれるのが、
    朝の「希望」です。
    人生全体でみると「志」です。

    希望があるから、志が高いから、
    努力をするし、意気盛んになる。

    そして一定の成果が上がると、
    感謝したくなる。

    そう感謝したくなるんです。

    ちなみに私は、「感動」という言葉、とても注意して使います。
    自分が感動したときには、
    素直に「感動した」と書きますし、
    言います。

    しかし「感動を与える」だとか「感動のセミナー」などと、
    宣伝文句に使うことは、できるだけ避けています。

    それは「感謝」や「感動」が、本来、
    「創るもの」ではなく、「生まれる」ものだからです。

    これは、近くブログ本編で書きましょう。

    船村さん、ありがとうございました。
    感謝します。

    船村さんの完走と感謝に、
    感動しました。

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