ジジとサム君、お父さんを待つ[2010日曜版⑪]
三寒四温。
さん・かん・し・おん。
三日、さむくて、
四日、あたたかい。
さむいときには、
おふろ。
といっても、
ボクのばあい、
ふたのうえですが。
ユウキヨシハルのおとうさんも、
いないし。
おとうさんは、
ニイザというところで、
合宿。
サクラの花がさいて、、
いいところです。
リッキョーの大学院のゼミ合宿。
ユーキゼミの一期生と二期生が、
全員あつまって、
ハッピョーとトーロン。
夜は、おサケをのんで、
コウリュー。
おとうさんは、合宿だいすき。
「時間をまとめる」のに役だつ。
そう、いってる。
ボクは、サム君が、
ごはんをたべるのを、
みている。
たいくつなときは、
サム君を相手にします。
サム君は、
おおきな口をあけて、
たべる。
サム君は、ムジャキですね。
おとうさんがいなくても、
さみしくないんだね。
よく、たべるし。
それに表情、
かわらないしね。
ボクも、表情は、
かえないほうだけど、
サム君は、
ほんとうに、
かわらないですね。
いつも、
かわらない。
おとうさんのゼミ合宿、
オワッテ、カイサン。
おつかれさま。
だから、もうすぐ、
かえってきます。
ほら、かってきた。
サム君、かえってきたよ。
<『ジジの気分』(未刊)より>