テレビ朝日『報道ステーション』のインタビューで「日本百貨店120店説」を展開
鳩山邦夫自民党離党。
鳩山由紀夫内閣がちょうど半年を迎えるときに、
「お騒がせな弟」よ。
しかし、日本に二大政党制は、
育ち、根付くのだろうか。
「複占の理論」を標榜する私だけに、
政治の複占にも関心がある。
自民党の一党支配から、
民主党との二大政党制に移行したかと思ったら、
本来、野党として、
もっと生き生きとのびやかに活動してよいはずの自民党が、
保守的な組織体質を露呈し、
内輪もめ、内紛、分裂。
朝日新聞の世論調査では、
民主党の支持率も32%。
発足当時は、71%だったから、
半減どころではない。
日本の政治に芯のようなものがないのは困る。
二本の芯があって、
それが互いに他方をけん制しつつ、自らを省みて切磋琢磨する。
これが二大政党制のメリット。
いわば、論理的な政治となる。
我々日本人に、論理性がないのかと思うと、
大いに困惑してしまうが、
ここは、感情や、情勢の読みや、自分の欲得を排除して、
論理でものを進めてほしいものだ。
政治はマーケティングではない。
もちろん本来のマーケティングは、
極めて論理的なものだが。
さて昨日は、一日、横浜の商人舎オフィス。
午後から、テレビ朝日のクルーが訪れた。
古舘伊知郎の『報道ステーション』からのインタビュー。
インタビュアーは、大木茂生さん。
㈱テレビ朝日報道局「報道ステーション」ディレクター、オフィス論所属。
「変わり行く有楽町」という企画趣旨で、
有楽町西武の年内撤退を機に、
百貨店はどうなるのかという内容。
ライトが照らされる中で、
このブログで書いている持論を展開。
カメラが回されると、やはり緊張。
20分ほどの収録と聞いていたが、
フィルムを何度も入れ替えながら、
1時間半ほどインタビューが続いた。
業態のライフサイクルと「百貨店120店説」。
ちょっと辛口になったかもしれないが、
テレビだから、無難に納めてくれるだろう。
本来、もっともっと激辛の考えをもっているのだが、
そこからみると甘口だったかもしれない。
だとすると、面白みに欠けるから、
辛口のところを採って編集するかもしれない。
あとはお任せ。
もちろん、収録だけで、
お蔵入りになることもある。
雑誌はわかるが、テレビはわからない。
10年ほど前に、
「ワンダフル」という生番組に出たことがあるが、
これは同時放映だから、お蔵入りはなかった。
辺見えみりと白石美帆が司会の30分番組だった。
あの時は、セブン‐イレブンとドン・キホーテを材料にして話した。
カメラが停止されて、一気にリラックス。
放映は来週の予定。
あくまでも予定。
大木ディレクターには、こころから感謝。
頭のいい人だった。
さて今日、私は、
成田からアメリカ・アリゾナ州に発つ。
昨年は、3月17日の出発だったから、
1日だけ早い。
しかしもう、3月の渡米は恒例のものとなった。
立教大学大学院の講義は春休みで、ない。
コーネル大学ジャパンの講義は毎月、第1週か第2週なので、
これもない。
非常勤の取締役や顧問をしている会社の役員会などは、
月末なので、これもない。
とすると、3月中旬のこの時期は、
私の海外出張最適シーズンとなる。
だから、商人舎の視察ツアーにしなくとも、
私にとっては勉強と調査の期間として大切な時。
今回は「Hotコース」として、
もっとも熱いエリア、熱い企業、熱い店舗を、
訪れる。
毎回、アメリカに旅立つときには、
妙な緊張感が生まれる。
勝海舟や福沢諭吉、坂本竜馬が、
咸臨丸に乗り込んで亜米利加にわたった時の緊張感。
そんな大袈裟なものではないが、
その何百分の一くらいの緊張感が、
私にはある。
この感覚が、今でも、
学びの姿勢につながっている。
私は、アメリカから学びたいと、
切実に思っている。
そんな自分を自覚している。
もちろん学んだら、
それを咀嚼して、
日本に持ち帰る。
日本で役立てる。
この心意気は、海舟・諭吉・竜馬と同じ。
明日からのアメリカ報告。
ご期待いただきたい。
では、いざ。
<結城義晴>