アメリカ百貨店早朝散歩めぐりと帰国前の最後の三つの講義
帰国しました。
日本は三連休最終日の3月22日、月曜日。
本来ならば、Everybody! Good Monday!なのだけれど、
それは明日に。
春分の日をはさんだ三連休。
「ゴールデンウィークの予備戦」と位置付けたけれど、
いかがだったでしょうか。
不況の中の連休。
私はむしろ、最初からのあるがままの祭日の方が、
結局はいいと思う。
三連休は、高速道路1000円制度で、
遠出する顧客が多くなった。
特に都市型店舗、都心型店舗では、
その影響が甚大。
そこで三連休明けの火曜日が重大な日となる。
そう、明日が大事。
三連休で出かけて帰ってみると、
必要なものがない。
その顧客心理を読み取って、
「待ってました」と明日の売り場をつくる。
それが顧客を感動させる。
三連休で忙しかったのはわかるが、
もう一息、明日、火曜日も頑張ってほしい。
さて、帰国の朝、サンフランシスコ。
珍しく、ブログも書き終わって、
現地時間朝6時から7時まで仮眠。
そのあと、ホテル周辺を散歩。
市内清掃の職員が集まって、ミーティング。
朝から、仕事の打ち合わせ。
「よろしく願います」
「ケーブルカーが着いて折り返すあたり」
豊田勇造の歌を思い出して、
一日、このフレーズが、口をついて出てきた。
ここから、ケーブルカーに乗って、5ドル。
この坂の街を横切って、
終点まで行くと、フィッシャーマンズワーフ。
サンフランシスコ市内の中心部が、
ユニオンスクェア。
その広場の真正面にアメリカ最大の百貨店メイシーズ。
2009年全米小売業ランキング14位。
年商248億9200万ドル(1ドル100円換算2兆4892億円)、
847店舗。
ここ西海岸の百貨店はことごとくメイシーの傘下に入った。
だから圧倒的なガリバー型業態。
それがメイシー。
メイシーはこの巨大百貨店グループのレギュラー・バナー。
それに対して、アップスケールタイプを、
「ブルーミングデール」と呼ぶ。
世界ファッションの発信地が、
ニューヨークのブルーミングデールだった。
それもメイシーズのグループ。
そのブルーミングデールに隣接して、
ノードストロームの店がある。
百貨店としては全米第3位、小売業ランキング第46位。
年商85億7300万ドル(8573億円)、169店舗。
純利益4億位0100万ドル。
「伝説のサービス」を誇る高級人気百貨店。
そしてユニオンスクェアのメイシーの反対側に、
サックス・フィフス・アベニュー。
百貨店第5位、全米小売業100位を切ってしまった。
昨2008年度は、98位で、年商32億8300万ドル、102店舗だった。
さらに、バーニーズ。
ユニクロを展開するファーストリテイリングが買収に動いたことで有名。
このほか、ユニオン広場には、
超高級百貨店ニーマンマーカスがある。
朝の散歩が、全米を代表する百貨店めぐりとなってしまった。
私も今や日本では、百貨店評論家。
先週の週刊『エコノミスト』ではメイン特集に出たし、
今週のテレビ朝日『報道ステーション』では、
有楽町西武マリオンを評価する。
[水曜日24日『報道ステーション』で放映される予定]
そして、広場に面して、五つ星ホテル。
ウェスティン・セント・フランシス。
私たちは、おなじみヒルトン・サンフランシスコ・ユニオンスクェア。
一応ここは四星ホテル。
私は30年前に初めてサンフランシスコを訪れた時にも、
ヒルトンに泊った。
以来、ずいぶんヒルトンに宿泊し、
昨年、今年と商人舎研修会の定宿になっている。
お世話になりました。
快適でした。
さて、今朝は比較的ゆっくり。
9時半に集合して、サンフランシスコ空港へ。
バスの中でも最後の講義。
空港でチェックインを済ませて、集合写真。
商人舎第6回アメリカ研修会だから、
みんな手で「6」をつくった。
いいツアー、いいチーム。
最高でした。
ありがとう。
最善のパートナー浅野秀二先生とも固い握手。
次は、5月の「Basic編」ラスベガスです。
よろしく。
搭乗まで1時間くらい。
その間に、買い物や喫茶。
ちょうど『Forbes』最新号に「ビリオネア特集」が出ていて、
思わず買ってしまった。
日本では第1位・柳井正さん、
第2位・佐治信忠さん。
フォーブスには、サントリーの佐治さんの顔写真が載っていた。
それを㈱万代の古川敏明さんに説明しているところ。
古川さんの隣が万代の田中正博さんと、
山口成樹さん。
最後の最後に解団式。
ここでも最後の最後の講義。
「三つのこと」
サービス・マーケティングの接点のマネジメント。
「もしあなたが顧客にサービスを提供する仕事に就いていなかったら、
顧客にサービスを提供する人にサービスを提供するよう行動しなさい」
クレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」
「イノベーションによって成功した企業ほど、
新たなイノベーションにチャレンジしなくなり、
その結果新たなイノベーションを果たした企業によって、
淘汰されていく」
そして「ライホールド・ニーバーの祈り」
変わるものを、変えられる勇気を、
変わらぬものを、受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を
お与えください。
熱心に聞いてくれているのが、
㈱阪食の面々。
左から、岡本正博さん、志水孝行さん、西本和也さん。
志水さんの後ろが、㈱類設計室の小圷(こあくつ)敏文さん。
そして団長・阪食の松元努さん。
最後の最後の講義を聴く5人。
左から㈱TRY&TRUSTの船橋健さん、森賢一さん、
日本アクセス北海道㈱の元柳克哉さん、
佐藤賢一さんと、小玉一夫さん。
そして松元団長による「解団宣言」。
団長のお役目ありがとうございました。
団長の隣は、日本アクセスの鳶坂裕幸さん。
商人舎研修会の団長は、歴代、すごい人ばかりです。
負けないように精進してください。
ユナイテッド航空837便で約10時間。
成田について、添乗の鈴木敏さんと写真。
ご苦労様でした。
皆さん、ありがとう。
今回も、最高の研修会でした。
そして私の最高のツアーは?
「Of course, Next One!」
<結城義晴>