ジジと「鳥の目」[2010日曜版vol21]
ユウキヨシハルのおとうさん、
シュッチョーです。
とおいところ。
テキサスのダラス。
それからニューヨーク・マンハッタン。
ボクは、おるすばん。
いつものことだけど。
ニューヨークに来たら、ここ。
スチュー・レオナード。
その「ポリシー・ロック」。
Rule1 The Customer is Always Right!
Rule2 If the Customer is Ever Wrong, Reread Rule1.
原則1 顧客はいつも正しい。
原則2 たとえ、顧客が間違っていると思っても、
原則1を読み返せ。
ユニオンひろば。
たかいビルもある。
でも、きのうで、
ニューヨークは、
おわり。
あさ、ホテルをしゅっぱつ。
さいごに、バスのなかで、
みんなとおわかれ。
みなさんありがとう。
また、ごいっしょしましょう。
それからこんどは、ひとりたび。
また「鳥の目になって、
とびました。
大西洋。
山と川。
グランド・キャニオン。
これはちょっと、すごい。
アメリカって、ひろい。
またおおきくて、ふかい川。
そして渓谷がみえてきた。
ラスベガス渓谷。
ながい旅のはなしをきいていると、
ボクはねむくなります。
ラスベガスのショッピングセンター。
おとうさんがめざすのは、ここ。
サバクのなかの渓谷のまち。
やっと、つきました。
空港のロビーに、スロットマシン。
ここまで、やります。
ラスベガスから、カンゲーされた。
街は、カラリとはれあがる。
おへやもゆったり。
おとうさん、
おちついてください。
ゆっくりしてください。
つかれきってるんだから。
でも、そうではなかった。
リオ・セッコ。
ゴルフクラブ。
おとうさんは、ひとりでも、いきます。
でも、いいでしょう。
しごとばかりしてるんだから。
おとうさんのごほうびです。
げんきで、
かえってきてください。
ボクは、まってます。
<『ジジの気分』(未刊)より>