5月の販売統計で内食スーパーマーケットは1.6%減、外食フードサービスは1.7%減
南アフリカのFIFAワールドカップ。
とうとう決勝トーナメントの16カ国が決まった。
日本と韓国がそこに入っている。
アジアからは2チーム。
アフリカからは、ガーナの1カ国だけ。
南アメリカがすごい。
ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、チリ。
5カ国。
北アメリカからは、メキシコとUSA。
これも高い比率でベスト16に残った。
ヨーロッパは、
イングランド、ドイツ、オランダ、スロバキア、ポルトガル、スペイン。
6カ国だが、ヨーロッパの後退が印象付けられた。
これから7月11日(日本時間12日早朝)の決勝まで、
さらにさらに世界中の注目が集まる。
7月11日(日曜日)は、参議院議員選挙でもあって、
本当に忙しい。
岡田ジャパンの躍進によって、
日本の国家にも、なんだか元気が出てきた。
商人は、こんなことにビンビンと反応しなければいけない。
自分のお客様の喜び、興奮に共鳴し、
ともに喜び、ともに悲しまねばいけない。
さて、昨25日金曜は、
スーパーマーケット販売統計調査、
第2回目の発表。
5月度実績(速報)の数値が公開された。
5月の総売上高は7553万4263円。
スーパーマーケットの5月販売実績は、
前年同月比98.4%。
内訳は食品合計64470億8663万円、昨対98.7%、
非食品は1112億5630万円、昨対95.9%。
生鮮3部門では、2417億5268万円、昨対98.7%。
青果は987億5961万、100.4%、
水産は689億9239万、97.8%、
畜産が740億0068万、97.4%。
青果以外はそれぞれマイナス。
惣菜は654億4198万、100.1%、
一般食品・その他は3368億9167万、97.8%となっている。
惣菜は中食分野で、
ここは外食としのぎを削っている。
青果部門と惣菜部門が好調。
他は前期割れ。
これは4月から続くトレンド。
なお、回答企業には4月の発表後、新たに4社が加わり、
その数は268社となった。
そこで今回、改めて4月の販売統計は改訂版が報告された。
回答企業は、オール日本スーパーマーケット(AJS)58社、
日本スーパーマーケット協会(JSA)60社、
日本セルフ・サービス協会(JSSA)165社、うち重複15社。
日本スーパーマーケット協会専務理事の大塚明さんから、
5月の概況説明が行われた。
昨年5月は、新型インフルエンザで、外出を控え内食志向が高まり、
マスクが品切れするほど売れるなど、いわば特需があった。
一方、今年のゴールデンウィークは、
期間中、まれにみる好天に恵まれ、
行楽や外出する人が多かった。
したがって内食需要が低減。
さらに中旬以降は、全国的には荒れた天気が続き、
炭酸飲料などのドリンク、そうめん、殺虫剤などの夏もの商品が不調。
さらに悪天候の影響で果実類は、
花落ちしたり、実が落ちたり、糖度がいまひとつだったり。
小梅、らっきょうの時期も後ろ倒しになり、
青果部門の足を引っ張る要因になった。
野菜の高騰も5月には落ち着いてきた。
鮮魚部門では、カツオ、アジはだめだったが、
ブリ、イワシは良く売れた。
精肉部門の焦点である口蹄疫の影響は、
5月段階では全国ベースでは影響は少ない。
そのあと、㈱ヤオコー専務取締役営業統括本部長の小林正雄さんが、
同社の実績を説明。
5月の既存店前年比は96.7%。
昨年5月は新型インフルで120%の売上げの伸長があったから、
96.7%でも上昇傾向にある。
各部門ごとに1品単価は下げ止まり傾向にある。
客数は上昇傾向。
良かったのは、手握りおはぎなどの和菓子を中心とした日配品、
前年比150%のノンアルコールビールをはじめとする酒、
寿司、豆菓子などの菓子。
商品ではブームの「ラー油」、酒の「まっこり」と「角瓶」。
「まっこり」は担当者が「まっこりおじさん」になるほど、
販売を強化した結果、前年比800~900%の金額を売っている。
現在、他の企業と共同で、PB商品開発を進めている。
「角瓶」は6月に入ってメーカー出荷が追い付かない状況。
ラー油は相変らず品薄状態。
メキシコ湾の重油問題で今後、エビが高騰しそう。
食品スーパーマーケットらしい詳細な商品動向まで発表されて、
とても良かった。
なお、昨日は日本フードサービス協会からも、
5月の外食産業市場動向調査が発表。
内食と外食の統計が同日発表。
これはなかなか良い。
総売上高は前年同月比マイナス1.7%減。
4カ月連続で前年実績割れ。
この中で、客数はプラス1.4%、客単価はマイナス3.0%。
全店舗数はマイナス0.4%と減少基調。
ファーストフード業態がマイナス0.7%、
麺類チェーンはプラス10.4%。
洋風チェーン・和風チェーンはともにマイナス1.8%と2.9%。
持ち帰り米飯/回転寿司はマイナス8.3%
ファミリーレストランもマイナス1.6%、
ディナーレストランの売上高はマイナス2.2%だが、
客単価がプラス0.3%。
5カ月連続前年クリア。
客数はマイナス2.5%だが、
消費に少しずつ活気が呈し始めている。
なんだか「サッカーごときもの」が、
世の中を明るくし始めた。
このところの日本人にかけていた「自信」。
それが芽生えつつある。
蘇りつつある。
楽しげな週末になりそうだ。
みなさんも、よい週末を。
仕事に行楽に。
私はこれから立教大学院の講義と結城ゼミ。
週末を楽しみます。
<結城義晴>